2018年08月22日

More Jerry Lewis/Jerry Lewis Sings for Children (Sepia)



コメディ俳優ジェリー・ルイスのアルバム2作のカップリング。1957年の『More Jerry Lewis』は前年の『Jerry Lewis Just Sing』の成功を受けてリリースされたもので、映画で披露される彼のトレードマークである鼻にかかった“おバカ声”は封印し(その声を武器に音楽界で成功を収めたのは息子のゲイリー・ルイスの方だった)かなり二枚目の“フレッド・アステア風クルーナー”なボーカルアルバムになっている。ただし、ボーカリストとしての技量はそれほどではないので、アルバムの内容はそこそこ。続く60年作『Jerry Lewis Sings for Children』は彼が得意とする子供向けの内容で、幾分コミカルな面も披露されているが、やはりどこか彼の“俺ってイケてる?”という気取った雰囲気が伝わってくる(笑)ので、今聴くとその“イタさ”を突っ込みどころとして楽しむことができる。


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2018年08月19日

Latin Bugaloo: The Warner Bros. Singles - Malo (Omnivore Recordings)



カルロスの実弟、ホルヘ・サンタナを擁するラテン・ロックバンド、マロのシングル音源を集めたコンピレーション。ヒットチャートマニア向けなCDである一方で、出自は70年代前半ながら90年代初頭の“サバービア”な雰囲気を楽しめる一枚でもあるのだが、マロは長尺曲にこそ魅力があるので、クラブで彼らの音楽に聴き慣れた耳にはシングル・バージョンはどうにも物足りない。アルバム・バージョンを収めたベスト盤を、改めて入手したくなった。


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2018年08月13日

The Complete Columbia Singles 1963-1966 - Kenny Rankin (Sony Music Japan)



ケニー・ランキンが1960年代にコロンビア・レコードからリリースしたシングル音源を集めた日本独自企画のコンピレーション『The Complete Columbia Singles 1963-1966』が昨年アナログのみで発売されたときは、随分と悔しい思いをした。アナログ盤を再生する装置が我が家にはないので、それでも買うかどうか非常に悩んだが、我慢はしてみるものでこの度アナログ盤収録曲に彼がヨーロッパ各国で録音した音源を追加したまさしく“コンプリート版”がCDで入手できることとなった。

ケニー・ランキンの活動歴は古く、1950年代後半には既にレコードデビューを果たしており、成功の糸口を探していたところにコロンビア所属の大スター、ディオンと知己を得、彼のプロデュースで64年に同社からのファーストシングル「Baby Goodbye」がリリースされた。ディオンのバックを務めるコーラスグループ、ザ・ワンダラーズも参加した同曲は当時のディオンの作風というよりも、その数年後彼がリリースする「Abraham, Martin and John」あたりを彷彿させるアコースティックサウンドになっておりその点非常に興味深いが、残念ながらヒットには至らず。その後活躍の場をヨーロッパに求めて数か国語でレコーディングを行ったり、セッションギタリストとしてディランの重要作『Bring It All Back Home』に参加したりと紆余曲折の末「In The Name of Love」がペギー・リーに、「Haven't We Met」がカーメン・マクレーに取り上げられ、ようやくシンガーソングライターとして注目を集めるきっかけをつかめるか・・?という試行錯誤の時期の作品が本CDには収められている。

そんな時期の録音なので後年の彼の洗練された作風とはかなり異なるものが多いが、R&Rからフォーク調、フレンチポップまで、彼の美声で歌われる作品はそれぞれ楽しめる。外国語(ドイツ、フランス、イタリア)で録音された作品もなかなかいいムードで、才能ある人は何をやってもそれなりに出来てしまうのだな(その方向が正しいかは別として・・)と聴きながら思った。何かのはずみでこれらが成功していたら現在我々が知るケニー・ランキンの名作の数々は存在しなかった可能性が高い訳で、そういった意味でも興味深い作品集となっている。



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Haven't We Met? - Carmen McRae (Bethlehem/Ultra Vybe)

Haven't We Met? - Carmen McRae

カーメン・マクレーが1965年にベツレヘムからリリースしたアルバム。古くからのスタンダードナンバーと60年代に入って作られた作品が混在した内容となっており、中でも注目すべきはまだ駆け出しのシンガーソングライターだったケニー・ランキン作のアルバムタイトル曲だろう。全編のアレンジをこの数年後にウェス・モンゴメリーの諸作を手がげ彼を大成功に導くドン・セベスキーが担当しており、流麗なストリングスやホーンセクションを用いて作品を大いに盛り上げている。


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In Heat - The Dee Felice Trio (Bethlehem/Ultra Vybe)



おそらく1,000円CD化されなかったら出会うことはなかったであろうアルバム。1960年代後半にオハイオ州シンシナティで活動していたジャズコンボ、ディー・フェリス・トリオは、当時ジャズアルバムの制作を計画していた同郷の大物ジェイムス・ブラウンの目に留まり、1969年にリリースされた彼のアルバム『Gettin' Down to It』のバックを務めるという大役に抜擢される。同作の好評を受けて今度はトリオの単独作として同年にベツレヘム・レーベルから「ジェイムス・ブラウン・プロダクション」の冠付きでリリースされたのが本作(彼らにとって唯一のアルバム)で、JB関連の作品は結構マメにチェックしているつもりだった僕も、このアルバムは知らなかった・・。

内容はJB流のファンキーなインストというよりは、かなりスタイリッシュなジャズボサが中心となっており、90年代以降のクラブジャズシーンで重宝されたという話もうなづける。


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2018年08月10日

Deserie: Doo Wop Nuggets Vol. 1 (Warner Music Japan)



ドゥワップ狂で知られる山下達郎が、彼のコンサート会場で開演前に流しているというドゥワップナンバーを集めたファン垂涎のコンピレーション(全3集)。さすが御大の選曲だけあり、普通のドゥワップ・コンピでは聴けないような珍しい楽曲がぎっしり高音質で詰まっている。3枚の中で1枚だけを選ぶとすれば、彼が吹き込んだアカペラ集『On The Street Corner』シリーズで取り上げられたナンバーばかりを集めた第3集になるだろうが、その他の2枚も内容に遜色はない。このシリーズ、山下達郎ファンの数だけ売れてくれたらいいと思う(笑)。


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2018年08月07日

The Sun Shines On My Street: Sunshine, Soft & Studio Pop 1966-1970 (Teensville)



絶好調ティーンズヴィルの60年代ソフトロック佳曲集最新盤。英米を中心とした有名無名アーティストの知られざる録音を31曲収録しており、意外な人物の録音や、意外なカバー録音を好音質で楽しむことができる。かつて怪しげなレーベルからリリースされていた高価な板おこし(アナログ盤からダビングされた)CDを細々と買い集めていた頃を思うと、随分いい時代になったものだと思う。


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The Rainbows (Oldays)



1967年に日本で大ヒットを記録した「バラ・バラ」はドイツのビートバンド、ザ・レインボウズが1965年に本国でヒットさせたノベルティ・ナンバー。歌詞のほとんどが【まべびべびばらばら】で終始する日本人にも非常にわかりやすい外国語曲(笑)で、曲中「バラバラ」が64回も繰り返されることも話題となり、当時洋楽レコードセールスチャートを掲載していた『ミュージックマンスリー』『ダンスと音楽』両誌でナンバー1を記録している。

今回日本の洋楽ファンのほとんどが「バラ・バラ」しか聞き覚えのない彼らのオリジナルアルバムが復刻された。1965年という時代的に彼らのレパートリーのほとんどはアメリカ産のR&Rのカバーで、当時のドイツのビート・シーンの雰囲気が覗える内容。ボーナストラックにはシングルで発売されたドイツ語曲やオリジナル曲が追加収録されており、彼らなりにオリジナリティを模索した様子を知ることができる。



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2018年08月04日

Fab Gear: The British Beat Explosion and Its Aftershocks 1963-1967 (RPM)



イギリスのRPMがリリースしたCD6枚組185曲入り(!)の60年代ブリティッシュビート・アンソロジー。ビートルズがバンドブームに火をつけた1963年から、音楽界がサイケデリックに染まる67年までに録音された作品を、パイやエンバーといった独立系のレーベルを中心に集めた収録曲のほとんどが当時大きな成功を収めることなく終わったバンドによるもので、ヒットチャートに登場した作品も数えるほどしかない。僕も30年近くこの手のCDを買い集めているが、未だに初めて知るようなバンドの録音が多数出てくるのだから、まさに“汲めども尽きぬブリティッシュビートの泉”。まだまだ勉強させていただきます。。


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Planet Beat: From The Shel Talmy Vaults (Big Beat)



エース・レコードによるイギリスの伝説的なプロデューサー、シェル・タルミーの“蔵出し企画”第3弾はビートロック編。第2弾は彼が興したプラネット・レコードの音源から“モッド”をテーマにしたセレクションだったが、今回は彼が様々なレーベルで手掛けた作品から“モッド”な録音が選ばれており、前作同様クラブユース的な観点からも非常にユースフルなコンピレーションになっている。全24曲のうち半数以上が今回初出音源なので、新たな“モッド・クラシック”の世界初登場を皆で喜びたい。



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What Did You Do In The Beat Era... Daddy!!!: The Kiwi Music Scene 1963-1966 (Frenzy Music)

What Did You Do In The Beat Era... Daddy!!!

こちらは英米でビート・ブームの嵐が吹き荒れていた頃、ニュージーランドはどうだったの??というコンピレーション。地球を四分の一周するほどの距離はあるもののさすがは英語圏、リアルタイム感のあるサウンドで、しかもこの後のロック史を通じてオセアニア圏のロックバンドに共通することだが本場よりポップでマイルドな持ち味のアーティストが多い印象。この手の企画、世界中でシリーズ化されると非常に面白いことになると思う。


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2018年08月01日

ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト: 10th Avenue (+2) - 阿川泰子 (Victor Entertainment)
ADLIB presents ビクター和フュージョン プレミアム ベスト: Best Jazz Ballads - 阿川泰子 (Victor Entertainment)



こちらも日本のフュージョン・ミュージックを紹介するシリーズの中でリリースされたもの。阿川泰子といえば、80年代当時まだ子供だった僕には【よくTVに出てきて甘ったるい声でジャズを歌うおばさん(失礼!)】という印象が強く「オジサマ族のアイドル」なんて言われ方もしていたような記憶があるが、作品を現在聴き直してみるとストレートなジャズより当時の言葉でいえば“アーバン(アーベイン?)コンテンポラリー”な作風の録音に聴きものが多く、80年代当時のジャズ風味なR&B(洋楽)と比べて聴いても遜色がない(さらにいえば彼女は当時まだ“お姉さん”というべき年齢だった・・・)。1988年にリリースされたリミックス・ベスト『10th Avenue』にはそれら“聴きもの”が数多く収録されており、海外も含め再評価の機運が高まっている彼女の魅力を改めて知ることができる。

もう一枚の『Best Love Ballads』は彼女の【よくTVに出てきて〜】のイメージにより近いコンピレーションで、「シュガー・ボイス」とも称された甘い歌声で歌われるスタンダード・ナンバーや当時のコンテンポラリーなナンバーは、サウンドこそ古臭さはあまり感じられないが、どうしてもジャズには聞こえない録音も少なからずあり、若干退屈。



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ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト:ザ・ベスト - サディスティックス (Victor Entertainment)



日本のフュージョンの名盤を復刻するシリーズの中でリリースされたサディスティックスのベスト盤で、1980年にアナログでリリースされた内容をリマスターの上ストレート・リイシュー(工夫がないという話もあるが・・)。前身のサディスティック・ミカ・バンドから加藤(元)夫妻が抜けて残された後藤次利、高橋ユキヒロ、今井裕、高中正義の4人が発表した3作(ライブアルバムを含む)からの選曲で、既に各々がソロ・キャリアや新しいグループ活動を模索していた時期の録音らしくシティポップを先取りしたような曲調から高中色の強いサンタナ風の和フュージョンまで、いい意味で(?)混沌としたサウンドが楽しめる。


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GOLDEN☆BEST: All TIME SELECTION - ラジ (GT Music/Sony Music Direct)



昨今のシティポップ再評価の機運に煽られて気になるJ-POP作品をネットで検索してみると、これまであまり気にとめていなかったレコード各社がリリースしている『GOLDEN☆BEST』というベスト盤シリーズが、実は大変な宝の山であることがわかってきた。で、試しに入手してみた一枚がこちら。

1980年代のニューミュージックをチェックしていると、頻繁にその名を目にしながら、実際に作品を耳にすることはあまりなかったアーティストの一人が「ラジ」。フォークグループのメンバーからスタジオシンガー的な活動を始めた(ラジ名義での初録音は、別掲のサディスティックスへのゲスト参加だったという)彼女は、サディスティックスのメンバーだった後藤次利、高橋ユキヒロのバックアップを得てソロデビュー。オリコンのチャートに登場するようなヒットを放つことはなかったが、70年代後半から80年代半ばにかけて7枚のアルバムをリリースしている。このCDは彼女のアルバム前作からまんべんなく選曲されたベスト盤で、サディスティックス、ティン・パン・アレイ、YMOといった当時のトップミュージシャンたちのサポートと、彼女の透明感のあるボーカルによる“疑似洋楽”的な作品がぎっしり詰まっている。

彼女のボーカルが持つ“透明感”は、逆にいえば没個性でもあり、それがCMやゲストボーカルで重宝される反面、彼女個人の代表作を生み出すに至らなかった原因なのかもしれない。しかしそれが後年再評価の要因となり、カバー録音も生まれるようになるのが面白いところ。今後も『GOLDEN☆BEST』シリーズを中古盤を中心に丹念に探し回り(できれば1,000円CD化も希望!)面白いものが見つかれば猟盤活動報告としてこのブログにも掲載していきたい。


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2018年07月31日

CRYSTAL CITY - 大橋純子 & 美乃家セントラル・ステイション (USM Japan)
FULL HOUSE - 大橋純子 & 美乃家セントラル・ステイション (USM Japan)



こちらも1,000円CDシリーズ。「CRYSTAL CITY」は大橋純子がバックバンド、美乃家セントラル・ステイションとともに制作した2枚目のアルバム(77年リリース)。この年の前半にリリースしたAOR色の強い「シンプル・ラヴ」のヒットを受け、引き続き本作でもAOR路線をまい進。中でも「FUNKY LITTLE QUEENIE」はディスコでの人気を狙ってかルーファスとチャカ・カーンあたりの影響が色濃くうかがえるダンスナンバーに挑戦、英語版プロモシングルも制作し、そのバージョンは本CDのボーナストラックに収録されている。

79年の「FULL HOUSE」は78年の「たそがれマイ・ラヴ」の大ヒットによりお茶の間でもお馴染みの存在になった彼女が土屋昌巳らが脱退後の新生セントラルステーションとリリースした4枚目で、以前よりメロウさを増したサウンドにのった彼女のボーカルを楽しむことができる。



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ええ歌ばっか。+3 - 大上留利子 WITH スパニッシュ・ハーレム (Ultra Vybe)
大阪で生まれた女:ベスト 1977-1979 - 大上留利子 (Ultra Vybe)



数年前に入手した海外のコンピレーションに収録されていた「ふわりふわふわ」という不思議なナンバーが、僕が大上留利子を知るきっかけだった。その彼女のアルバムが先日1,000円CD化されたので、さっそく入手してみることに。

「ふわりふわふわ」はAORディスコ調の佳曲で、そういった路線を期待して聴いたのだが、実は彼女は“難波のアレサ・フランクリン”の異名をとる本格派シンガーなのだそうで、かなり(日本的に)ディープな作風の楽曲も多い。1979年にリリースされたアルバム『ええ歌ばっか。』は加藤和彦プロデュースの下宇崎竜童、西岡恭蔵といったソングライター陣が持ち寄った作品を歌い上げたもので、基調はAOR風ながら作品提供者によってはかなり“サザン(ミナミ)ソウル歌謡”寄りの曲も多い。その中でのベストトラックは大野克夫作曲のバラード「サミー・ボー」になるだろうか。

もう一枚の『大阪で生まれた女〜』は彼女が77年〜79年にリリースした作品から選曲されたベスト盤。でも「ふわりふわふわ」が入ってない!是非とも77年リリースのアルバム『Typhoon Lady』も1,000円CD化してほしいところ。


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