2018年10月19日

Deep Are The Roots - Tracy Nelson (Wounded Bird)



トレイシー・ネルソンが1965年にプレスティッジからリリースしたファーストアルバム。アコースティックなバンド編成でフォークやブルース系の作品を取り上げているが、ソプラノで美しく歌い上げるようなステレオタイプの女性フォークシンガースタイルではなく、オデッタやその他女性ブルースシンガーからの強い影響がうかがえるボーカルを披露しており、その後彼女が進むことになるアーシーな音楽性の“ディープなルーツ”が記録されている。


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2018年10月16日

Plays Well with Others - Phil Collins (Atlantic/Rhino)



一昨年にフィル・コリンズのシングル集がリリースされた際、せっかく数多い彼のヒット曲がコンプリート出来る絶好の機会なのに、デヴィッド・クロスビーとのデュエット「Hero」を収録しなかったのは画竜点睛を欠く行為だね、なんて話をチャートマニアの仲間としたものだったが(実際にはそんな四文字熟語は出てこなかったが・・)続いてこんな企画を準備していたとは。バンドやソロ活動以外に幾多のセッション活動に参加してきた彼の、50年近くにわたる作品を4枚のCDに収めた豪華盤が登場。

そもそもプログレ畑の出である彼が活躍するフィールドは、ロックからやがて80年代のMTVポップの世界に広がり、その後R&Bやヒップホップにまで至るという広大なものに。ドラマーとしてのスキルは勿論、誰からも愛されるキャラクターや、シングルをR&Bチャートに送り込むほどのソウルフルなボーカルなど様々な理由があっての幅広さなのだろう。最後の4枚目は様々なライブイベントに参加した録音が集められており(残念ながら「Live Aid」における、同日に大西洋の両岸で披露したパフォーマンスは未収録)登場するアーティストの豪華さはこのディスクが群を抜いている。


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BOOMBOX 3: Early Independent Hip Hop, Electro and Disco Rap 1979-83 (Soul Jazz)



Soul Jazz編集のヒップホップ黎明期音源集第3弾。インディ・レーベルで制作されたポジティブなパーティ・ラップが満載。


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これがハイレゾCDだ! ロック&ポップスで聴き比べる体験サンプラー (USM Japan)
これがハイレゾCDだ! 邦楽で聴き比べる体験サンプラー (USM Japan)



ハイレゾCD??ハイレゾ音質がCDで聴けるの!?そんなのがあるなら最初からそれにしてよっ!!という感じだが、実はそうではなく、CDサイズのメディアにハイレゾ音質相当の情報が保存されているそうで(?)それ相応のオーディオ装置があればハイレゾと同等の音が聴けるのだとか・・。詳しく解説書を読んでもヨクワカラナイ。。。

これまでもSHMなんとかとか、Blue-Specなんちゃらとか。様々な規格のCDが発表され、毎回同じようなロック名盤が高めの値段設定で再発を繰り返されてきたが、今回がそれの最終版となるのだろうか。とりあえず僕は新しい規格が出る度にリリースされる廉価のサンプラーだけ入手して、時代の記録として保管しているのだが(笑)。今回のサンプラーも音質を聴き比べるためのものなので収録曲のリストを載せるのも、動画を貼るのもあまり意味のないことなのかもしれない(なので動画は貼らない)。ただし邦楽編の方は、個人的には未入手の曲が意外と多く収録されていたので、買ってちょっと嬉しかったりする(笑)。


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2018年10月13日

Mod Jazz Rides Again (Kent Dance)



エイス・レコード傘下のレーベル、ケントからリリースされている「Mod Jazz」シリーズは、20年以上続く長寿企画。おそらく第10弾となる本作でもジャズ系のミュージシャンからR&B、ブルース系まで幅広く、知られざるソウル・ジャズの佳曲の発掘が続けられている。


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The Honeysuckle Breeze - Tom Scott with The California Dreamers (Oldays)

The Honeysuckle Breeze - Tom Scott with The California Dreamers

90年代に発行された音楽カタログ「Suburbia Suite」などでジャケ写をよく見かけていたトム・スコットの1967年作をようやく入手した。当時のロック系ヒットを中心に取り上げたイージーリスニング系のジャズだが非常に華やかなサウンドで、人気の高さもうなづける。ボーカル曲ではアニタ・カー・シンガーズあたりを彷彿させるソフトなコーラスが楽しめ、ソフトロックの裏名盤的な評価もできそう。


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Music with The Big Beat/Blue Mist - Sam 'The Man' Taylor (Jasmine)



R&B系のサックス奏者、サム‘ザ・マン’テイラーが音楽シーンでその名を知られるようになったのは、50年代前半にアトランティック・レコードから生み出された数多くのR&B/R&Rクラシックのセッション・ミュージシャンとして。その実績を買われてMGMレコードと契約した彼は、クロード・クラウドとサンダークラップス名義でリリースしたシングル「Cloudburst(ランバート、ヘンドリックス&ロスのカバーで有名)」が人気DJアラン・フリードの目に留まり、彼が開催するR&Rパーティのハウスバンドの顔として活躍の場を広げた。

本CDは彼が1955年にリリースした2枚のアルバムをカップリングしたもの。『Music with The Big Beat』はアラン・フリードのイベントの盛り上がりに乗じてリリースされたシングル集で、ジャンプ系のナンバーが満載。もう一枚『Blue Mist』は一転してバラード・ナンバーばかりを集めたムード・ミュージック集。ここに収録されていた「Harlem Nocturne」の人気がきっかけで彼は日本で“ムード・サックスの帝王”の異名をとり、その後数十枚という「歌のない歌謡曲」アルバムをリリースすることとなる。


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2018年10月10日

I Like It Like That (A Mi Me Gusta Asi) - Pete Rodriguez (Oldays)



1997年初頭、ビルボードのポップチャートにラテン・ミュージックがランクインすることがまだ非常に珍しかった頃、ブラックアウト・オールスターズなるユニットの「I Like It」という曲が突然TOP40入りを果たしたことがあった。当時僕は「meantime」というヒットチャートマニア向けの音楽サイトの運営スタッフをやっていて、TOP40入りしたヒット曲をスタッフ数名で手分けして片っ端からサイトで紹介する作業に夢中になっていたのだが、この曲をどのように紹介すればよいのか非常に困った記憶がある(確かレイ・バレットやティト・プエンテなど参加ミュージシャンの顔ぶれ紹介に終始したような覚えが・・・)。今になってみるとこの前年に「Macarena」が特大ヒットとなり、それに続くラテンナンバーが求められていたのかな、なんてことも考えられるが、それはともかくそれからしばらくして、この曲のオリジナルが1960年代の作品であることを、とあるブーガルーのコンピレーションで知ることとなった。

ピート・ロドリゲスは1960年代半ば〜70年代前半にかけて頭角を現したラテン楽団のバンドリーダー。彼の代表曲である「I Like It Like That」は60年代後半に盛り上がったR&B風味のラテン・ミュージック“ブーガルー”を代表する一曲とされるが、アルバム全体は(何曲かで「ブガルー!」の掛け声が聞かれ、シーンの盛り上がりにかなり色目を使った様子は窺えるが)ブーガルー色は意外と薄く、むしろその後ラテン・ミュージックのメインストリームとなるサルサを先取りした雰囲気の曲が多い。いずれにしても60年代後半のラテン・シーンを現在に伝える好サンプルといえる一枚。



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Something for Everyone - Don Cunningham Quartet (Oldays)



1950年代よりエキゾチック・サウンドを演奏する黒人バンドを率いていたというパーカッション奏者、ドン・カニンガムが1965年に発表したリーダー作。収録曲はいずれもバンド結成時から演奏され慣れているものと思われ(リリース当時で既にやや古めかしいレパートリーが多い)それを60年代半ばのスピード感で演奏するギャップが何ともいえない面白味を醸し出している。リリース時期、サウンド両方の観点でエキゾチック・サウンドの珍品といえるアルバム。


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Here is Fabulous Eddie Cano (Oldays)



カル・ジェイダーの諸作への参加でも知られるジャズ・ピアニスト、エディ・カノ1961年のリーダー作。一応“スペース・エイジ・バチェラー・ポップ・ミュージック(懐かしい響き!)”シリーズの一枚として復刻されているが、中身はかなり真っ当なラテン・ジャズ。


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2018年10月07日

国産ディスコ・ナイト 〜吉沢dynamite.jp監修編〜 (USM Japan)



ディスコ・ブーム40周年を記念して今年の前半に大量のディスコ・アルバムが1,000円でリリースされたが、こちらはその番外編。ディスコミュージックの盛り上がりに呼応/便乗して制作された“和製ディスコ”を集めたもので、ヤケクソ気味のキワモノから当時のスタジオミュージシャンの演奏レベルの高さがうかがえる名演まで様々な録音が雑多に収録されている。今聴くとかなりキビシイものも少なくないが、あの時代の熱気を現在に伝える内容となっている。



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DISCO GREAT TOKYO: Columbia Disco Fever 1977-1980 – selected by T-Groove (Nippon Columbia)



和製ディスコ集のこちらはコロムビア編。同社らしくアニメ系の作品も収録されているのが面白い。当時洋楽色の強いJ-POP(まだこんな言葉はなかったが)で日本のヒットチャートを席巻していたゴダイゴ関連の珍しい録音が何曲か収録されているのも聴きどころ。



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ダンスリヨウ:みんなで踊ろう昭和戦前民謡ジャズ(ぐらもくらぶ)



こちらはディスコ・ブームから40年ほど遡った昭和初期に録音された“ダンス俚謡”。日本の民謡をジャズ化したもので発想は和製ディスコにも通じる。後の世代の音楽ファンの度肝を抜き続ける終戦後の大ヒット「三味線ブギ」のグルーヴ感が、既にいくつかの音源で実現している点に注目。リマスターも良好。


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2018年10月04日

Treasury: Extra Tracks - Roger Nichols (Victor Entertainment)



2016年にリリースされポップス・マニアを喜ばせたロジャー・ニコルスの未発表音源集の続編。前回のような大発見的60年代作品はさすがにないが、活動のメインをレコード制作からCMやTV、企業向けのジングルの世界に移行しても変わらず誠実に音楽に向き合っていた様子が覗える作品集となっている。



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Love The Way: The Solo '70s Recordings - Jorge Santana (Omnivore Recordings)



カルロスの実弟ホルヘ・サンタナがMalo脱退後にリリースした2枚のソロアルバムをカップリング。兄同様ギターメインのコテコテ・ラテンロックを期待して聴いたがその予想ははずれ、かなり爽やか系のAORが展開されている。78年のセルフ・タイトルアルバムにはポップなボーカル曲が並ぶが、その中で異色なのが高中正義のカバー(!)「Oh! Tengo Suerte」。ライナーによると彼は兄カルロスのレコード棚から高中のアルバムを見つけ、カバーに至ったそうだが、このアルバムがカルロスの手に渡った経緯が高中がサンタナのオープニングアクトを務めたことがきっかけと書いてあり、そこら辺の事実関係は追跡調査が必要か。

79年発表のセカンド『It's All About Love』も引き続きAOR路線ながら、プロデューサーがアラン・トゥーサンに代わったことによりリズムにややファンキーさが増した印象。



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White Trails - Chris Rainbow (Lemon/Chery Red)



アラン・パーソンズ・プロジェクトなどへの参加でも知られるイギリスのシンガーソングライター、クリス・レインボウ1979年発表のサードアルバム。ビーチ・ボーイズの強い影響下にあるハーモニーに彩られたAORは、当時の本家を凌ぐレベル。ボーナストラックとして81年にリリースしたディスコ向けシングル音源を追加。


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2018年10月01日

The Atlantic Singles Collection 1967-1970 - Aretha Franklin (Atlantic/Rhino/Stateside)



今年2018年は、アレサ・フランクリンが亡くなった悲しい年になってしまった。彼女の追悼盤は今後続々とリリースされると思うが、とりあえずそれの最初となったのが(生前からリリースは予定されていたのだが・・)彼女がアトランティック・レコードから再デビューし大ヒットを連発、一世を風靡した1960年代後半のシングル集。内容はまったく文句なく、むしろこれ以上のR&Bコンピレーションなんて作ることができるのか?といった感じだが、可能であればこの企画をシリーズ化し、何故かCD化が進まない70年代末のシングル音源をコンプリートするまで続けてもらいたい、というのが僕の「小さな願い」。


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Love Will Fix It: The Warner Bros. Records Anthology 1973-1981 - Ashford & Simpson (Groove Line)



モータウンのスタッフライターからアーティストとして独立し、大成功を収めた夫婦デュオ、ニコラス・アシュフォードとヴァレリー・シンプソンがワーナー・ブラザーズから放ったすべてのR&B/ダンスヒットを収録した素晴らしい3枚組アンソロジー。ディスコ時代のヒットを7インチ、12インチ両バージョンで収録するなど、きめ細かい選曲がニクい。これに続くキャピトル・レコード時代のコンピレーションも、あれば探して入手してみたい。


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While The City Sleeps: Their Second Motown Album plus Bonus Tracks - The Spinners (Kent Soul)



スピナーズ1970年の大ヒット、そして後年フリーソウル・クラシックの一曲に数えられることになる「It's A Shame」をフィーチャーした彼らのセカンドアルバム『Scond Time Around』に未発表曲を大量に追加。「〜 Shame」に匹敵する楽曲はないが、才能がありながらなかなかブレークできなかった60年代の彼らを、周りのスタッフがどうにかして売ろうという試行錯誤の記録が残されている。


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2018年09月28日

The Golden Years of Dutch Pop Music: A&B Sides 1965-1974 - The Cats (Universal Music)



1970年に日本で「I Walk Through The Fields(ひとりぼっちの野原)」をヒットさせたオランダのロックバンド、ザ・キャツ。ほとんどの日本の洋楽ファンが彼らに関して知っていることは、この曲にまつわる諸事項くらいだと思うが(勿論僕もそうだが)、このCDで実は彼らは本国で20曲以上のヒットを持つ大変な人気バンドで、しかも「〜野原」はそのヒットリストには入っていない(シングルB面曲だった)という衝撃の事実を知ることになる・・・。

当初カバー中心のビートバンドとしてデビューし、その後ハーモニー中心の音楽性へ移行。人気を確立した後は王道歌謡ロックバンドの道を歩んでいく彼らの活動の変遷は、イギリスでいえばホリーズあたりと符合する。彼らを“一発屋”とみなしている多くの洋楽ファンに、是非とも聴いてみていただきたいコンピレーション。


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Every Mothers' Son (Oldays)



1967年に「Come and Take A Ride in My Boat(小舟のデート)」の大ヒットを放ったポップロックバンド、エヴリー・マザーズ・サン唯一のアルバムの復刻盤。ニューヨークのフォークロック・シーンで頭角を現した彼らはプロデューサーのウェス・ファレルに見いだされてレコードデビュー。「小舟〜」が幸先よく大ヒットを記録し、この曲以外をメンバーのオリジナルで固めたアルバム(本作)をMGMからリリース。収録曲のレベルは意外と高く、ソフトロックの範疇に入れても違和感のない雰囲気。

その後残念ながら一発目のヒットに匹敵するシングルを出すことができずにシーンから消えていった彼らだが、前年より大ブームを巻き起こしていたモンキーズと、彼らとほぼ同時期に同じくMGMからデビューし、より大きな成功を収めたカウシルズを結ぶライン上にある非常に親しみやすいポップロックは、今も古めかしくなることなく聴くことができる。



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Riding Free - Roger James (RPM)



1960年代〜70年代イギリスのスタジオシーンで活躍したギタリスト、ロジャー・ジェイムスが彼自身の名義でリリースした唯一のアルバム(70年発表)。プロデュースは彼をレコーディングで重用した“スタジオの魔術師”マーク・ワーツで、カントリーロックを基調としながらワーツらしいそこはかとなくサイケな味付けを楽しめる。ボーナスには70年代に録音したカントリーロックナンバーや、60年代後半のポップサイケなシングル曲などを追加収録。


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2018年09月25日

Cruisin' for Surf Bunnies: Lee Hazlewood's Woodchucks (Light in The Attic)



リー・ヘイズルウッド関連の作品を執拗に復刻し続けるLight in The Atticが、ヘイズルウッドの未発表音源の山から掘り出した大発見。“ウッドチャックス”とはヘイズルウッドが仮決定していたプロジェクト名のようだが、そこに遺されていたものは彼がアストロノウツを手掛けるなど“サーフロック”の世界に踏み出すにあたって試行錯誤を重ねた録音の数々。カバー曲のレパートリーを見るとレス・バクスターやマーティン・デニーなどの“エキゾチック・サウンド”をかなり意識していたことがわかったり色々興味深いが、より大きな発見はオリジナル曲の方。

ヘイズルウッドが手掛けたサーフロック作品で特に日本の音楽ファンに馴染み深いのは♪ノッテケ、ノッテケの「Movin'(太陽の彼方)」。これが当初はかなりのんびりしたビートで、あまり“ノッテケない”感じだったことを知ることができるバージョンがここには収録されている。また「Movin'」同様アストロノウツの代表曲となった「Baja」も初期のテイクには「オーレ!」という掛け声が入れられており、ハーブ・アルパートの「悲しき闘牛士」の強い影響下にあったことを知ることができたり。サーフロックから50年以上経過して、このような地味ながら大変な新音源が流通してくれることに感謝したい。


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Fools, Rebel Rousers & Girls On Death Row: The Lee Hazlewood Story 1955-1962 (Jasmine)



プロデューサー、リー・ヘイズルウッドの初期作品集。オクラホマ州出身の彼が最初に飛ばしたヒットはサンフォード・クラーク1956年の「The Fool」で、そのセッションで起用したギタリスト、アル・ケイシー(その後サーフロックシーンを裏方として支えていく)、続いてR&R史上最初に一枚看板として大成したギタリスト、デュアン・エディとの関りを中心に活躍の場を広げていった。

本コンピレーションは50年代後半から60年代前半にかけて彼が手掛けた作品の中から、比較的珍しい録音を中心に集めたもの。ロカビリーやアーリーR&Bを手始めに、徐々に彼独特の世界を築いていく途中経過を知ることができる。


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The Munsters (Inspired by The T.V. Characters “The Munsters”) (Decca/Real Gone Music)



1964年にアメリカのABCテレビで放映が開始され、その後長年にわたって映画化やリメイクが繰り返されている人気シリーズ「アダムス・ファミリー(アダムのお化け一家)」。この人気に対抗してCBSテレビがスタートさせた怪物コメディ番組が「マンスターズ」だった・・・。熱狂的なファンが存在する(らしい)一方、知名度的には圧倒的に劣るこの作品から生まれたレコードが本作で、無理やりテーマを見つけるとしたら「モンスターが歌い演奏するホットロッド・ソング」といったところか。。

非常にチープなノヴェルティ・アルバムだが、参加ミュージシャンはグレン・キャンベルやレオン・ラッセルをはじめとした(これ以上の詳細は不明だが)レッキング・クルーの面々、ボーカルを日本では「チキン・オブ・ザ・シー」のヒットで知られるゴー・ゴーズの面々が務めるというなかなかの豪華版。よく聴いてみると「チキン〜」を思わせるメロディが確認できる「Herman's Place」ほか彼らのコーラスが楽しめるナンバーや、これってグレン・キャンベル?ステーヴ・ダグラス??など演奏者を想像しながら聴くと楽しいインスト曲など、サーフィン/ホットロッドファンには見逃せない内容のアルバムとなっている。


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2018年09月22日

By George! - George Hamilton (Oldays)



60年代の二枚目映画俳優ジョージ・ハミルトン(カントリー界で活躍したジョージ・ハミルトン四世とは別人)が65年に発表したボーカルアルバム。如何にもこの時代らしい中庸なポップスだが、ボーナスとして収録されているバカラック提供のシングル音源3曲は思わぬ拾い物。



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Teen Expo: The Cleopatra Label (Numero Group)



1960年代にニュージャージーで音楽製作を行っていたインディレーベル「クレオパトラ」のコンピレーション。名を知られているアーティストは64年に「Party Girl」のヒットを放つバーナデット・キャロルくらいだが、ティーンポップからガレージ、ソフトロックまでローファイ感溢れる手作りサウンドが楽しめる内容になっている。


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Saint Etienne present Songs for The Carnegie Deli (Ace)



イギリスのロックバンド、セイント・エティエンヌのメンバー選曲のオールディーズ・コンピ、テーマは“ニューヨーク・ダイナーの印象”。ニューヨークで録音されたポップスや、ブリル・ビルディング系のソングライターによる作品など、比較的知名度は低いが良質な作品を中心に選曲されている。


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2018年09月19日

Where No One Stands Alone - Elvis Presley (RCA/Legacy)



毎年エルヴィスの命日(8/16)前後には何かしらのCDがリリースされることが恒例となっている。未発表曲集であったり、ある時代にスポットを当てたコンピレーションであったり。
 
今年リリースされたのは、まさかのニューアルバム。といっても未発表録音が見つかったわけではなく、彼が生前録音したボーカルをベースに、それ以外の演奏部分を再録音した新装版。これまでにもかつてのTCBバンドのメンバーがエルヴィスの歌声に伴奏をつけるライヴツアーや、オーケストラのバックに追加したアルバムなどがリリースされていたが、今回はゴスペル録音に焦点を当ててサウンドを一新したもの。エルヴィスが歌うゴスペルは文句のつけようのない名唱が多いが、ジョーダネアーズらのコーラスがかなり時代を感じさせるところがあるので、新世代に彼の歌を聴かせる方法としては、これもありかもしれない。 

リマスターされた彼の歌声は、とにかくうまい。特に「Crying in The Chapel」の歌声はいつ聴いても惚れ惚れしてしまう。ただし、実娘のリサマリー・プレスリーとのデュエット「Where No One Stands Alone」は、はっきりいって蛇足だが(笑)。 


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My Way - Willie Nelson (Legacy/SME)



今から数年前、年初にデヴィッド・ボウイが(我々にとっては)突然亡くなって以降、この先まだまだ元気に活動を続けてくれるだろうと思っていたミュージシャンが相次いで亡くなる“魔の年”があり、音楽ファンは非常に辛い思いをしたものだった。そのニュースは亡くなった彼らと同年代のミュージシャンたちにもかなり堪えたようで、近年自分のキャリアを如何に仕舞うか(幕を下ろすか)という“終活”ニュースをやたらと目にするようになった気がする。ポール・サイモンやエルトン・ジョンを筆頭に、フェアウェルツアーが次々と企画され(その大先輩としてここ20年ほど閉店セールを続けているキッスのような別格的存在もいるが・・(笑))その一方で、そこまで大々的ではなく、ひっそりとリタイアを宣言するアーティストも少なからずいる。さらにその一方で、フィル・コリンズやスティーヴ・ペリーのように再び精力的な活動に乗り出すアーティストもいたり・・。

ウィリー・ネルソンがフランク・シナトラのレパートリーをレコーディングするというニュースを耳にしたとき、これは彼の“終活”なのかなと思った。かつてジョニー・キャッシュが「American」シリーズで歌い遺したいレパートリーを次々と録音したように。しかし、この予想は実際に作品を耳にして見事に裏切られた。

話を元に戻すと、このアルバムはシナトラが1940年代から60年代にかけて録音した“十八番”をネルソンが歌ってみよう!という企画盤。シナトラ版を聴き慣れた耳にはスウィング感のずれ(?)みたいなものが非常に気になったり、どう聴いてもジャズっぽくないギターソロがあったり(確認したらネルソン本人が弾いていた!)、なんとなく据わりの悪い感覚が残る一方で、非ジャズ系の「It Was A Very Good Year」や「My Way」では貫禄たっぷりな歌が聴けるという、非常に面白いアルバムだった。ネルソン(御年85歳)のボーカルは生気に溢れ、これはまだまだ死ぬつもりはないな(笑)。ジャズファンには酷評されるかもしれないが、シナトラの歌をシナトラっぽく歌うアルバムだったら、シナトラ本人のアルバムを聴いた方がよっぽどましなので、本作は他ジャンルの大御所が彼の流儀で歌った“これだってホンモノ”感を楽しむべき作品だと考える。


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