2018年10月01日

While The City Sleeps: Their Second Motown Album plus Bonus Tracks - The Spinners (Kent Soul)



スピナーズ1970年の大ヒット、そして後年フリーソウル・クラシックの一曲に数えられることになる「It's A Shame」をフィーチャーした彼らのセカンドアルバム『Scond Time Around』に未発表曲を大量に追加。「〜 Shame」に匹敵する楽曲はないが、才能がありながらなかなかブレークできなかった60年代の彼らを、周りのスタッフがどうにかして売ろうという試行錯誤の記録が残されている。


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2018年09月28日

The Golden Years of Dutch Pop Music: A&B Sides 1965-1974 - The Cats (Universal Music)



1970年に日本で「I Walk Through The Fields(ひとりぼっちの野原)」をヒットさせたオランダのロックバンド、ザ・キャツ。ほとんどの日本の洋楽ファンが彼らに関して知っていることは、この曲にまつわる諸事項くらいだと思うが(勿論僕もそうだが)、このCDで実は彼らは本国で20曲以上のヒットを持つ大変な人気バンドで、しかも「〜野原」はそのヒットリストには入っていない(シングルB面曲だった)という衝撃の事実を知ることになる・・・。

当初カバー中心のビートバンドとしてデビューし、その後ハーモニー中心の音楽性へ移行。人気を確立した後は王道歌謡ロックバンドの道を歩んでいく彼らの活動の変遷は、イギリスでいえばホリーズあたりと符合する。彼らを“一発屋”とみなしている多くの洋楽ファンに、是非とも聴いてみていただきたいコンピレーション。


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Every Mothers' Son (Oldays)



1967年に「Come and Take A Ride in My Boat(小舟のデート)」の大ヒットを放ったポップロックバンド、エヴリー・マザーズ・サン唯一のアルバムの復刻盤。ニューヨークのフォークロック・シーンで頭角を現した彼らはプロデューサーのウェス・ファレルに見いだされてレコードデビュー。「小舟〜」が幸先よく大ヒットを記録し、この曲以外をメンバーのオリジナルで固めたアルバム(本作)をMGMからリリース。収録曲のレベルは意外と高く、ソフトロックの範疇に入れても違和感のない雰囲気。

その後残念ながら一発目のヒットに匹敵するシングルを出すことができずにシーンから消えていった彼らだが、前年より大ブームを巻き起こしていたモンキーズと、彼らとほぼ同時期に同じくMGMからデビューし、より大きな成功を収めたカウシルズを結ぶライン上にある非常に親しみやすいポップロックは、今も古めかしくなることなく聴くことができる。



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Riding Free - Roger James (RPM)



1960年代〜70年代イギリスのスタジオシーンで活躍したギタリスト、ロジャー・ジェイムスが彼自身の名義でリリースした唯一のアルバム(70年発表)。プロデュースは彼をレコーディングで重用した“スタジオの魔術師”マーク・ワーツで、カントリーロックを基調としながらワーツらしいそこはかとなくサイケな味付けを楽しめる。ボーナスには70年代に録音したカントリーロックナンバーや、60年代後半のポップサイケなシングル曲などを追加収録。


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2018年09月25日

Cruisin' for Surf Bunnies: Lee Hazlewood's Woodchucks (Light in The Attic)



リー・ヘイズルウッド関連の作品を執拗に復刻し続けるLight in The Atticが、ヘイズルウッドの未発表音源の山から掘り出した大発見。“ウッドチャックス”とはヘイズルウッドが仮決定していたプロジェクト名のようだが、そこに遺されていたものは彼がアストロノウツを手掛けるなど“サーフロック”の世界に踏み出すにあたって試行錯誤を重ねた録音の数々。カバー曲のレパートリーを見るとレス・バクスターやマーティン・デニーなどの“エキゾチック・サウンド”をかなり意識していたことがわかったり色々興味深いが、より大きな発見はオリジナル曲の方。

ヘイズルウッドが手掛けたサーフロック作品で特に日本の音楽ファンに馴染み深いのは♪ノッテケ、ノッテケの「Movin'(太陽の彼方)」。これが当初はかなりのんびりしたビートで、あまり“ノッテケない”感じだったことを知ることができるバージョンがここには収録されている。また「Movin'」同様アストロノウツの代表曲となった「Baja」も初期のテイクには「オーレ!」という掛け声が入れられており、ハーブ・アルパートの「悲しき闘牛士」の強い影響下にあったことを知ることができたり。サーフロックから50年以上経過して、このような地味ながら大変な新音源が流通してくれることに感謝したい。


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Fools, Rebel Rousers & Girls On Death Row: The Lee Hazlewood Story 1955-1962 (Jasmine)



プロデューサー、リー・ヘイズルウッドの初期作品集。オクラホマ州出身の彼が最初に飛ばしたヒットはサンフォード・クラーク1956年の「The Fool」で、そのセッションで起用したギタリスト、アル・ケイシー(その後サーフロックシーンを裏方として支えていく)、続いてR&R史上最初に一枚看板として大成したギタリスト、デュアン・エディとの関りを中心に活躍の場を広げていった。

本コンピレーションは50年代後半から60年代前半にかけて彼が手掛けた作品の中から、比較的珍しい録音を中心に集めたもの。ロカビリーやアーリーR&Bを手始めに、徐々に彼独特の世界を築いていく途中経過を知ることができる。


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The Munsters (Inspired by The T.V. Characters “The Munsters”) (Decca/Real Gone Music)



1964年にアメリカのABCテレビで放映が開始され、その後長年にわたって映画化やリメイクが繰り返されている人気シリーズ「アダムス・ファミリー(アダムのお化け一家)」。この人気に対抗してCBSテレビがスタートさせた怪物コメディ番組が「マンスターズ」だった・・・。熱狂的なファンが存在する(らしい)一方、知名度的には圧倒的に劣るこの作品から生まれたレコードが本作で、無理やりテーマを見つけるとしたら「モンスターが歌い演奏するホットロッド・ソング」といったところか。。

非常にチープなノヴェルティ・アルバムだが、参加ミュージシャンはグレン・キャンベルやレオン・ラッセルをはじめとした(これ以上の詳細は不明だが)レッキング・クルーの面々、ボーカルを日本では「チキン・オブ・ザ・シー」のヒットで知られるゴー・ゴーズの面々が務めるというなかなかの豪華版。よく聴いてみると「チキン〜」を思わせるメロディが確認できる「Herman's Place」ほか彼らのコーラスが楽しめるナンバーや、これってグレン・キャンベル?ステーヴ・ダグラス??など演奏者を想像しながら聴くと楽しいインスト曲など、サーフィン/ホットロッドファンには見逃せない内容のアルバムとなっている。


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2018年09月22日

By George! - George Hamilton (Oldays)



60年代の二枚目映画俳優ジョージ・ハミルトン(カントリー界で活躍したジョージ・ハミルトン四世とは別人)が65年に発表したボーカルアルバム。如何にもこの時代らしい中庸なポップスだが、ボーナスとして収録されているバカラック提供のシングル音源3曲は思わぬ拾い物。



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Teen Expo: The Cleopatra Label (Numero Group)



1960年代にニュージャージーで音楽製作を行っていたインディレーベル「クレオパトラ」のコンピレーション。名を知られているアーティストは64年に「Party Girl」のヒットを放つバーナデット・キャロルくらいだが、ティーンポップからガレージ、ソフトロックまでローファイ感溢れる手作りサウンドが楽しめる内容になっている。


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Saint Etienne present Songs for The Carnegie Deli (Ace)



イギリスのロックバンド、セイント・エティエンヌのメンバー選曲のオールディーズ・コンピ、テーマは“ニューヨーク・ダイナーの印象”。ニューヨークで録音されたポップスや、ブリル・ビルディング系のソングライターによる作品など、比較的知名度は低いが良質な作品を中心に選曲されている。


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2018年09月19日

Where No One Stands Alone - Elvis Presley (RCA/Legacy)



毎年エルヴィスの命日(8/16)前後には何かしらのCDがリリースされることが恒例となっている。未発表曲集であったり、ある時代にスポットを当てたコンピレーションであったり。
 
今年リリースされたのは、まさかのニューアルバム。といっても未発表録音が見つかったわけではなく、彼が生前録音したボーカルをベースに、それ以外の演奏部分を再録音した新装版。これまでにもかつてのTCBバンドのメンバーがエルヴィスの歌声に伴奏をつけるライヴツアーや、オーケストラのバックに追加したアルバムなどがリリースされていたが、今回はゴスペル録音に焦点を当ててサウンドを一新したもの。エルヴィスが歌うゴスペルは文句のつけようのない名唱が多いが、ジョーダネアーズらのコーラスがかなり時代を感じさせるところがあるので、新世代に彼の歌を聴かせる方法としては、これもありかもしれない。 

リマスターされた彼の歌声は、とにかくうまい。特に「Crying in The Chapel」の歌声はいつ聴いても惚れ惚れしてしまう。ただし、実娘のリサマリー・プレスリーとのデュエット「Where No One Stands Alone」は、はっきりいって蛇足だが(笑)。 


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My Way - Willie Nelson (Legacy/SME)



今から数年前、年初にデヴィッド・ボウイが(我々にとっては)突然亡くなって以降、この先まだまだ元気に活動を続けてくれるだろうと思っていたミュージシャンが相次いで亡くなる“魔の年”があり、音楽ファンは非常に辛い思いをしたものだった。そのニュースは亡くなった彼らと同年代のミュージシャンたちにもかなり堪えたようで、近年自分のキャリアを如何に仕舞うか(幕を下ろすか)という“終活”ニュースをやたらと目にするようになった気がする。ポール・サイモンやエルトン・ジョンを筆頭に、フェアウェルツアーが次々と企画され(その大先輩としてここ20年ほど閉店セールを続けているキッスのような別格的存在もいるが・・(笑))その一方で、そこまで大々的ではなく、ひっそりとリタイアを宣言するアーティストも少なからずいる。さらにその一方で、フィル・コリンズやスティーヴ・ペリーのように再び精力的な活動に乗り出すアーティストもいたり・・。

ウィリー・ネルソンがフランク・シナトラのレパートリーをレコーディングするというニュースを耳にしたとき、これは彼の“終活”なのかなと思った。かつてジョニー・キャッシュが「American」シリーズで歌い遺したいレパートリーを次々と録音したように。しかし、この予想は実際に作品を耳にして見事に裏切られた。

話を元に戻すと、このアルバムはシナトラが1940年代から60年代にかけて録音した“十八番”をネルソンが歌ってみよう!という企画盤。シナトラ版を聴き慣れた耳にはスウィング感のずれ(?)みたいなものが非常に気になったり、どう聴いてもジャズっぽくないギターソロがあったり(確認したらネルソン本人が弾いていた!)、なんとなく据わりの悪い感覚が残る一方で、非ジャズ系の「It Was A Very Good Year」や「My Way」では貫禄たっぷりな歌が聴けるという、非常に面白いアルバムだった。ネルソン(御年85歳)のボーカルは生気に溢れ、これはまだまだ死ぬつもりはないな(笑)。ジャズファンには酷評されるかもしれないが、シナトラの歌をシナトラっぽく歌うアルバムだったら、シナトラ本人のアルバムを聴いた方がよっぽどましなので、本作は他ジャンルの大御所が彼の流儀で歌った“これだってホンモノ”感を楽しむべき作品だと考える。


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Hot August Night III: Recorded Live at The Greek Theatre, Los Angeles - Neil Diamond (Capitol/Universal)



デビューから50年以上にわたってヒット作品を生み出し続ける類い稀なヒットメーカーであると同時に、高名な職業作曲家でもあるニール・ダイアモンドの真骨頂はライブである。という話は、彼自体に馴染みが薄く、来日公演も実現していない日本ではピンとこないのも仕方がないと思う。僕も今から約10年前に実際に彼のライブを観るまで(過去のブログ記事にその模様が書かれているはず・・)実感はなかったが、あれほどのベテランが1万人以上のキャパの会場を埋め、観衆を熱狂させる様子を目の当たりにして、この人の別格的な人気を改めて認識させられたのだった。


彼のキャリアを通じての代表作となったライブアルバム『Hot August Night』がリリースされたのは1972年のこと。その後この企画は1987年と2008年に再現され、今回4度目(ロサンゼルスのグリークシアターでは3度目)の『Hot August 〜』のタイトルが冠されたライブ盤リリースとなる。このライブ自体が行われたのは2012年のことで、僕がその数年前に観た内容とは、その時々の新曲以外はほとんど変わらず。歌声は嘗てと比較して衰えは隠せないものの相変わらず力強く、円熟期の彼のステージングをしっかりと堪能できる内容になっている。おそらく最後のライブアルバムになるであろう本作(77歳の彼は今年パーキンソン病であることを公表し、ツアー活動からの引退を発表した)、できればDVDかブルーレイ付きの方で動く彼と観客の盛り上がり(「Sweet Caroline」のお約束のコール♪so good!♪so good!♪so good!など)を合わせて味わっていただきたい。



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2018年09月16日

The Golden Years of Dutch Pop Music: A&B Sides and More - Supersister (Universal Music)



2年ほど前にネットで見つけて何組か入手したオランダの「The Golden Years of Dutch Pop Music」シリーズ。しばらく目を離していたらその後も続々コンピレーションがリリースされているようで、慌てて追加で取り寄せてみた。

ほとんどグループ名のみで購入を決めてしまったスーパーシスターは、1970年代に活躍したブログレ系のロックバンド。個人的にプログレは苦手なのだが、この2枚組コンピレーションの1枚目に収録されているシングル音源は、意外にも穏やかで耽美的な雰囲気が耳に馴染みやすい。コンピレーション後半のアルバム収録曲には聴いていて目が回りそうな曲調の作品もあるが、全体的に聴きやすく門外漢でも親しめる。



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The Golden Years of Dutch Pop Music: A&B Sides 1965-1982 - Bintangs (Universal Music)



インドネシア語で「星」を意味する言葉だというバンド名を持つオランダのロックグループ、ビンタンズ。65年にボ・ディドリーの「You Can't Judge A Book by The Cover」のカバーでデビューした彼らは、一貫してローリングストーンズの強い影響下にあるブルースロックバンドとして活動を続け、60年代末にブギ・ロック調の「Ridin On The L & N」や「Travellin in The USA」でブレークを果たした。ハードなロックバンドなのに何故かフルートを吹くメンバーがいるという、ややクセのある編成だが、本国では根強い人気を誇るようで、現在もライブ活動を続けている模様。


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The Golden Years of Dutch Pop Music: A&B Sides and More - Johnny Kendall (SME Nederlands)

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60年代半ばにデビューしたオランダのロックシンガー、ジョニー・ケンドールのアンソロジー。デビュー当初は如何にもビートブーム便乗組といった感じの作品が多いが、60年代後半〜70年代前半のポップさを増した作品群には、ソフトロックファンであれば注目に値する楽曲も多い。


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2018年09月13日

Everybody Fusion!: The Best Fusion of Warner Days (Warner Music Japan)
Everybody Fusion! 2: The Best Fusion of Warner Days (Warner Music Japan)

Everybody Fusion! Everybody Fusion! 2

昨今の再発ラッシュでAORやディスコ系のCDを随分と買い込むことになったが、これらと同時代ながら以前から苦手意識があり、何となく手が出せないままになっていたジャンルに“フュージョン”があった。70年代後半や80年代の前半には自分がまだ幼かったこともあって、どうも無機質で平板なサウンドに聞こえたあの音楽が、今聴いてみると実はよかったりするのではないか?と思い最適なコンピレーションを探してみたところ、タワーレコード限定でおあつらえ向きのCDがリリースされていることを知った。

当時フュージョン系のレコードを盛んにリリースしていた各レコード会社から、ジャンルの代表的な音源を集めてリリースされたこのシリーズ。ワーナー編はAORの範疇と重複する作品も多く全米ヒットチャートを入口に洋楽の世界に入った僕のようなリスナーにも聴きやすい作品が多い。ちょうど同社編の第二集もリリースされたところなので、今後も続編が出るであろうこのシリーズを通じてこれまで見て見ぬふりをしてきた(笑)フュージョンの一般教養を高めてみたい。



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Anytime Fision!: The Best Fusion of Victor Archives (JVCKenwood Victor Entertainment)

Anytime Fision!

フュージョン名曲選のビクター編。近年では数少なくなった欧米メジャー会社の非子会社レーベルの一つである同社が所有する音源は、日本制作であったり、メジャーに属しないレーベル所属の“発掘系”アーティストであったりすることが多いのだが、本コンピレーションではそれが満載。加えて当時(現在も)TVやラジオのジングル等で耳馴染みのある楽曲が多数収録されている。

で、正直に申し上げると、この手の“和フュージョン”は個人的に非常に苦手。そしてやたら登場頻度の高いシャカタク(笑)。ああ、こういうサウンドが当時苦手で自分から遠ざけていたのだな・・と、今さらながら再確認した次第。とはいえ当時何千回も繰り返し聴かされたフレーズが耳に染みついていないはずがなく・・・。私的【昭和の洋楽メモリー】にも少なからぬ影響を与えている楽曲群に、今さらながら向き合わされている状態(笑)。



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Absolutely Fusion!!: The Best Fusion of Sony Music Tunes (Sony Music Labels)

Absolutely Fusion!!

フュージョン名曲選のソニー編は、AOR〜ブラコン系の選曲が目立つ一方でマイルス・デイヴィスが長く在籍していたレーベルということもありクロスオーバー系の録音も多く、更にカシオペア、スクエアといった日本のフュージョンブームを盛り上げた主要グループの音源も収録されたバランス盤。


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2018年09月10日

2018年09月07日

Gary Paxton Meets The Hollywood Argyles (Jasmine)



ハリウッド・アーガイルズのノヴェルティ・ヒット「Alley-Oop」を1960年に全米ナンバー1に送り込んだR&Rプロデューサー、ゲイリー・パクストンの初期作品集。ハリウッド・アーガイルズはハリウッドのレコーディングスタジオででっち上げられた架空のグループだが、彼はそれ以前にもスキップ&フリップ(相方のスキップ・バッティンは後年後期バーズのベーシストとしてバンドのライブ活動を支えていく)としてヒットを連発したり、自身名義でも何枚かのレコードをリリースしている。

本CDは50年代後半から60年代前半にかけてリリースした作品を集めたもの。62年に全米ナンバー1を記録したボビー“ボリス”ピケットの「Monster Mash」の収録がないのは残念だが、冴えまくっていた時期の彼の作品を一纏めに聴くことができるコンピレーションになっている。


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Blue Eyed Doo Wop: Tonight, Tonight & All Their Best Recordings - The Mello-Kings (Jasmine)



「ドゥ・ワップ名曲総選挙」を開催したら、おそらくかなり上位にランクインするであろう「Tonite, Tonite」をヒットさせた白人ボーカルグループ、メロウ・キングスのベスト盤。オールディーズの中でも特にマニアの人気が高い“白人ドゥ・ワップ”の代表的グループ(“Blue Eyed Doo Wop”はかなり目新しい表現だが・・)である彼らの“メロウ”なコーラスがたっぷり楽しめるボリューム盤。


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Brian's Imaginary Jukebox: Discreet Ruminations and Oblique 45s (Righteous)



あるアーティストに焦点を当て、そのアーティストの自宅にジュークボックスがあったらきっとこんなレコードが入っているだろう・・・と妄想を掻き立てるマニアックなシリーズ『Imaginary Jukebox』。今回は「ブライアンの〜」というタイトルだったので、てっきりブライアン・ウィルソンをテーマにしたコンピレーションだと思い注文してみたら、なんとブライアンはブライアンでも“イーノ”の方だったという。。。

このCDには初期のロキシー・ミュージックに多大な影響を与えたであろうキッチュなR&Rから、後年の環境音楽的な世界の発想の元となったのでは、と思われる様々な音源までCD2枚分のボリュームで非常に雑多に収録されている。ここに収録されている作品すべてを楽しめる人間が真のブライアン・イーノファンである、とこのCDを出しているレーベルが言いたいのであれば、これは相当ハードルの高いコンピレーションだと思う(笑)。



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2018年09月04日

Try A Little Sunshine: The British Psychedelic Sounds of 1969 (Grapefruit)



イギリスのサイケデリックロック・シーンを年毎に紹介する『The British Psychedelic Sounds of 〜』シリーズ。何となく買いそびれているうちに1967年〜69年編が出揃ってしまったので、慌ててまとめて注文してみた。収録曲に大ヒットは少なく、メジャーアーティストの音源も少ないが、当時のロックシーンの空気を知るにはこういった有象無象(失礼?)の作品をまとめて聴いてみるのが一番の近道なのかもしれない。この手のサウンドが好きな方であれば既に入手済の音源も多く収録されていると思うが、ブートまがいのCDとは音質の違いが歴然としているので、ダブりを気にしないで購入してみることをお勧め。


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Gathered from Coincidence: The British Folk-Pop Sound of 1965-66 (Grapefruit)



こちらはイギリスのロックシーンがサイケデリックに染まる直前の1965年〜66年に、アメリカのフォークロックなどに触発されて生まれたアコースティックなサウンドのロックやポップミュージックを集めたもので、昨今のグルメ番組で多用される台詞を借用すれば「これ絶対美味しいやつっ!」。ブリティッシュビートの流れから派生したグループから、その後のサイケデリックシーンを担っていくアーティスト、更にはアイドルまで登場してR&Rから“ロック”の時代へと移行するサウンドの、特に華やかな部分を集めたような内容になっている。


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2018年09月01日

Rockin' in The USA: Hot 100 Hits of The 80s (Ace)



英エース・レコードには【エルヴィス以降ビートルズ以前】のヒット曲を集めた『Golden Age of American Rock 'n' Roll』という20集以上に及ぶ名シリーズが存在するが、その他にも60年代半ば〜後半のヒットを集めた『Chartbusters USA』、70年代のヒット曲集『The Hit List』などがリリースされている。

今回新シリーズとして80年代のヒット曲集『Rockin' in The USA』が登場した。収録曲は「30年ぶりくらいに聴いたっ!」と思わず声を上げたくなる一発屋や、メジャーアーティストのヒットだが、代表曲ではないな・・という曲など“音楽の隙間”を狙った非常に絶妙な選曲具合がヒットチャートマニア心をくすぐる。『Chartbusters 〜』や『The Hit List』は現状1〜2枚のリリースで中断しているが、本シリーズはライノの名作70年代シリーズ『Have A Nice Day』に匹敵する長編企画に育ってほしい。。


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Your Box Set Pet: The Complete Recordings 1980-1984 - Bow Wow Wow (Cherry Red)



このボックスを購入して初めて知ったが、バウ・ワウ・ワウはアダム・アントのバックバンド“ジ・アンツ”のオリジナルメンバー3人をマルコム・マクラレンが引き抜き、ボーカルを当時13歳(!)だったアナベル・ルウィンに挿げ替えて結成されたグループなのだとか。如何にもマクラレンらしい乱暴なエピソードだが、カセットテープ賛歌「C-30, C-60, C-90, Go」を世界初のカセットシングル(後にアメリカでシングル市場の主流メディアとなる)としてリリースし、更にカセットオンリーで下ネタ満載のアルバム『Your Cassette Pet』をリリース。その後レコード会社を変えてようやくリリースした最初のLP『See Jungle! See Jungle! Go Join Your Gang Yeah, City All Over! Go Ape Crazy!(長い!)』ではジャケ写に全裸のアナベラが登場するなど、とにかくセンセーショナルなイメージで彼女たちは売り出された。

ともすれば泡沫グループとしてあっという間に姿を消しかねない戦略だが、にもかかわらず彼女たちが全英チャートの常連的存在となることができたのは、元ジ・アンツの面々が生み出す独特な“ジャングル・ビート”と、奇抜なルックスにそぐわぬアナベラのプロフェッショナルなボーカルによるものだと思う。シングル中心に気まぐれにリリースされた音源は方々とっ散らかり(代表曲「I Want Candy」を収録したオリジナルアルバムは当時制作されず、シングル音源をかき集めたミニアルバムのみがリリースされた)長期的視点で運営されなかったグループはやがてバブルガムポップ的な音楽性に変わり約4年のバンド生命を終えたが、CD3枚のボリュームで活動のすべてを網羅できるこのボックスの登場は音楽ファンにとって非常に有り難い。ニューウェーブシーンで最も刺激的なサウンドと、カリスマ性のある女性ボーカルをたっぷりと楽しむことができる。


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The Epic Archive, Vol. 2 (1980-1983) - Cheap Trick (Epic/SME/Real Gone Music)



チープ・トリックのレア音源集第2弾。『At Budokan』でブレークを果たした彼らの人気は2年ともたず、本CDに収録されている作品は彼らの“低迷期”に制作されたもの。ブレーク期のヒット曲の別テイクなどが聴けた第1集に対し、こちらはEPやサントラ盤などにバラバラに収録されていた録音をひとまとめにしましたという印象が強く、熱心なファンには大変ありがたいコンピレーションだが、彼らにそれほど思い入れのない者には蛇足感の強い一枚。何ヶ月か前に入手した『Japanese Singles Collection』で止めておけばよかったか・・。


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2018年08月31日

The Complete Warner Bros.–Seven Arts Recordings - Vince Guaraldi (Omnivore Recordings)



昨年「スヌーピーとチャーリーブラウン」の映像化50周年を記念して何種類かのアルバムが復刻されたが、今回はそのサウンドトラックを手掛けていたジャズピアニスト、ヴィンス・ガラルディが同時期にワーナーからリリースしたオリジナルアルバムがまとめて復刻された。スヌーピー関連以外のアルバムでもその作風はそれほど変わることなく(時折彼のしゃがれ声によるボーカル曲が登場することには驚かされるが)ライトなソウルジャズ調のサウンドで、当時のヒット曲などを取り上げている。「スヌーピー」のサウンドトラックと併せて聴いても、違和感なく楽しめる内容。


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Les Demoiselles de Rochefort - Intégrale 50éme Anniversaire (Decca/Universal/sacem)



映画『ロシュフォールの恋人たち』公開50周年を記念してリリースされたサウンドトラック大増補版。オリジナルのサントラに加えてインストバージョン、英語吹替版やリハーサルテイク、カバーバージョンまでをCD5枚に詰め込んで、名作サントラの魅力を様々な角度から味わうことができる。


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The In Sound/Soft Samba - Gary McFarland (Ace)



ジャズヴァイブ奏者、ゲイリー・マクファーランドの64年作と65年作のカップリング。64年の『Soft Samba』は収録曲の約半数をビートルズナンバーが占めているのでビートルマニア便乗作品といえなくもないが、ブラジリアン・テイストのクールなサウンドが非常に洒脱で、それから数十年後にラウンジ・ミュージックの古典的作品として再評価を受けることになるアルバム。65年の『ジ・イン(イケてる)サウンド』はラテンビートとコーラスでエキゾチックに仕上げられたラウンジ・アルバム。より“ヒップ(こちらも大体イケてると同義)”なイージーリスニング風ジャズに挑戦している。


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2018年08月28日

California Groove IV (The Good Sound/Warner Music France)



日本で称するところの“AOR”が海外で「ヨット・ロック」や「AORディスコ」のキーワードで再評価されるようになる今から数年前から、更に遡ること数年。2010年前後にライノ・レコードのフランス支社から『California Groove』のタイトルでAORを新たな視点でとらえ直す画期的なボックスセットが3種リリースされ、このブログでも紹介したことがある(詳細は過去のブログ記事を検索!)。それから約7年がたち、AORリバイバルの機運が高まる再発シーンに、ムーブメントの元祖的存在である同シリーズの第4弾が6枚組のボリュームでリリースされたので、そちらをご紹介。

本ボックスはここ数年のリバイバルムーブメントから派生した様々な事象に目が配られた選曲がされており、1970年代後半から80年代にかけて録音されたクラシックな作品は勿論のこと、その後再発見されたハワイ産AORなどアメリカ西海岸以外で制作された作品、AORディスコ向けにリミックスされたダンスバージョン、更にAOR界のクラシック・アーティストが2000年代以降に録音した作品や後続アーティストによるAORテイストの作品など幅広い年代の音源が、新たに録音されたインタールードを挿みながら統一感をもって収められている。このボックスが投じた一石が、AOR再発シーンにどのような影響を与えるのか、今後注意深く見守っていきたい。


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AOR AGE presents Gems & Rarities (Sony Music Labels)



定期的に刊行されているAOR専門誌「AOR AGE」監修の2枚組コンピレーション。マニアックな同誌だけにありきたりなAOR集にはなっておらず、通常AOR的観点ではあまり焦点が当てられないアーティストや、メジャーな“AORアーティスト”ながら当時シングルのみでリリースされたことなどにより見落とされがちな作品に重点を置いて選曲がされている。ここ数年様々なコンピレーションや1,000円CDによってすっかりAORに詳しくなったつもりの僕に、この道の奥深さをまざまざと思い知らせてくれる(笑)濃厚盤。


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2018年08月25日

Let My Song - Steve Gibb (Clouds/Solid)



ナッシュビルを拠点に活動していたシンガーソングライター、スティーブ・ギブが1979年に発表したファーストアルバム。彼が音楽界で注目を集めるきっかけとなったのは、彼が作曲した「She Believes in Me」をケニー・ロジャースが取り上げて大ヒットさせたことで、同曲の作者バージョンを目玉に本作はリリースされた(プロデュースは60年代からポップ/カントリーを股にかけて活躍するバズ・ケイソン)。若干地味目のカントリー系シンガーソングライター・アルバムなのだが、本作収録の「Tell Me That You Love Me」が田中康夫の小説「なんとなくクリスタル」が映画化された際にサウンドトラックに採用されたため日本では一躍AOR代表格の仲間入りを果たし、アルバムが『モノクローム』のタイトルで発売(ジャケ写がモノクロだからかっ!)されたことから、我が国の“クリスタル世代(笑)”にとって思い出深い作品となっている(らしい)。


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Get It Out In The Open - Freddy Henry (Clouds/Solid)



ミルウォーキー出身の白人ソウルシンガー、フレディ・ヘンリーがマイアミのTK傘下のレーベル、クラウズから1979年にリリースしたアルバムで、プロデュースをTKで何枚かのアルバムを手掛けているアル・クーパーが担当している。TKレーベルで白人シンガーといえばボビー・コールドウェルのようなお洒落AORを期待してしまうが(ジャケ写もそれ風だし)、中身は意外にもかなりディープな南部ソウル風。サンプルとして貼り付けている動画はややAOR寄りの曲を選んでいるが、他のアルバム収録曲では白人シンガーとしてはかなりソウルフルな部類の音楽を楽しむことができる。


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Secret Lover - Paulette Reaves (Blue Candle/Solid)



1978年のR&Bヒット「Jazz Freak」をクラブソウル系のコンピレーションでよく見かけるポーレット・リーヴスの、こちらはその前年の77年にリリースしたアルバム。マイアミソウルの重要人物、クラレンス・リードが手掛けた本作はかなりディープな南部ソウルアルバムで、収録曲の多数が語りから始まり(ヒットした「Your Real Good Thing's About to Come to an End」は男の声まで!)様々な人間模様を歌い上げる内容となっている。


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