2018年06月22日

Love On Delivery - The Reflections (Capitol/USM Japan)



ニューヨーク出身のR&Bボーカルグループが1975年にリリースしたファーストアルバム。彼らの経歴は詳しくわかっていないようだが、R&Bチャートに残された4曲のヒット(すべてこのアルバムに収録されている)を聴くと、かなりの実力派であったことがわかる。プロデュースは初期のピーチズ&ハーブの諸作やダニー・ハザウェイ、エース・スペクトラムといったアーティストに作品を提供しているソングライター、ケン・ウィリアムスを中心としたプロデューサー・チーム、ア・ディッシュ・ア・チューンズが担当しており、フィリー・ソウルの強い影響下にあるサウンドを聴くことができる。


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2018年06月19日

The Brooklyn, Bronx & Queens Band - B.B. & Q. Band (Capitol/USM Japan)



“1,000円ディスコ”シリーズの6月発売分が我が家にも届いた。こちらはこじつけのようなバンド名のとおり、ニューヨーク・エリアで結成されたダンスバンドが1981年に発表したファーストアルバム。シックを思わせる軽快なギター・カッティングが印象的な「On The Beat」は、ポップチャートに登場するようなヒットではなかったにもかかわらず当時中学生だった(しかもまだあまり洋楽に興味がなかった)僕でも頻繁に耳にした記憶があるので、それだけ当時日本のディスコで大変な人気を博したということなのだろう。80年代初頭の典型的なディスコミュージックのサンプル的作品。



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Now Appearing... LA. Connection (Mercury/USM Japan)



LAコネクションの1982年唯一作。その名前から西海岸のスタジオグループだと思い込んでたが、彼らはロサンゼルスではなくルイジアナ出身の「LA 」なのだとか。ファンクバンド、キャメオ周辺のミュージシャンが集結したユニットで、グループ名には彼らの総帥(かつ本作のプロデューサー)であるラリー(LArry)ブラックモンの名前もかけられているらしい。キャメオはちょうどこの頃レコード会社を移籍しており、そういった契約の隙間をついてのリリースだったのかもしれない。音楽的中身ははまさにキャメオのそれなので、ファンであれば派生アルバムとしてコレクションに加えておいて損のないアルバム。



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Westbound Disco (Westbound/Ace)



デトロイトのウェストバウンド・レコードというとファンカデリックなどのファンクの印象が強いが、時代の流れには抗えず、70年代後半にはディスコ向けのレコードも多く制作されていた。このCDには当時リリースされた12インチバージョンやトム・モールトンによるリミックスなどが収められており、このうちの多くがR&Bやダンスチャートにランクインを果たしている。ディスコとはいえそこはウェストバウンドだけあって一癖も二癖もあるファンキーなダンスミュージックが楽しめる。



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2018年06月16日

Eric Clapton: Life in 12 Bars (UMC)



エリック・クラプトンの半生を追った新作ドキュメンタリー「Life in 12 Bars」のサントラ。彼がキャリアをスタートさせるにあたって影響を受けたアーティストの作品に始まり、ヤードバーズへの加入以降様々なバンドを渡り歩き、ドラッグにまつわる様々なトラブルを巻き起こし/巻き込まれながら70年代にソロアーティストとしての名声を確立する・・というもはやロック史の教科書の鉄板ネタといえる「エリック・クラプトンストーリー」をたどるには、これまでリリースされた中で一番のコンピレーションだと思う。クラプトンがセッション参加したビートルズ系音源の収録という、彼らの権利が数年前にユニヴァーサルに移ったため可能になった幸運の賜物もあるし・・。

それにしてもクラプトンを語るにはキャリア最初の10年があまりにも濃すぎる(他のミュージシャンの人生の何回分か(笑))ので、サントラ収録曲はほとんどが1974年までに発表された作品で占められ、最後の締めくくりに「Tears in Heaven」という、ここ数十年変わることのない流れなのが気になるところ(ドキュメンタリーを実際観た訳ではないので実は新しい視点が提示されているのかもしれないが・・)。ベテランロックファンにとっては耳タコもののナンバーが並ぶ本作(ただしこれまでとのミックス違い、ライブバージョンは多数収録)を今回僕が入手したのは、これまで彼の音楽をベスト盤やボックスセットを聴くことだけで済ませていたところ、実は「I Shot The Sheriff」のちゃんとしたバージョンを持っていないことに気がついたから(笑)。そんな訳で購入して聴いてみた「〜 Sheriff」は、なんとこれまで未発表だった約7分のフルバージョン。。。本作の目玉であることは間違いないが、シングルバージョンを求めて僕はもう一枚コンピレーションを買い求めないといけないのか?と現在思案中である。


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Beside Bowie: The Mick Ronson Story (UMe)



こちらはデヴィッド・ボウイのバックバンド“スパイダーズ・フロム・マース”のギタリストだったミック・ロンソンのドキュメンタリーのサントラ。ボウイのグラム・サウンドに多大な貢献を果たしたロンソンのキャリアは、ボウイと袂を分かった後も常に彼の影響下にあったようにサントラ収録を聴く限り感じられる。「ローリング・サンダー・レビュー」に参加した(ドキュメンタリーにはその映像も登場する模様)ボブ・ディランとの録音がここに収録されていれば随分印象が違ったと思うが、それが叶わなかったのは残念。

晩年(1993年没)の彼のキャリアのハイライトとしてドキュメンタリーに登場するのは、死の前年にロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催されたフレディ・マーキュリーの追悼コンサートにボウイと長年の盟友イアン・ハンターとともに「すべての若き野郎ども」と「ヒーローズ」を披露したシーン(圧巻!!)。まさに「Beside Bowie」なこの作品で一体どのようなエピソードが語られているのか、映画が日本に入ってきたらチェックしてみたい。



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Thrillington (Capitol/MPL)



近年ポール・マッカートニーの最高傑作との呼び声が高まっている1971年のアルバム『RAM』。巷の評判はさておき(いやいや傑作ですが)当時ポール先生の同作の出来栄えへの自信/思い入れは尋常でないレベルだったようで、アルバム全編をノスタルジックなオーケストラ・アレンジでカバーするという匿名の自作自演アルバムのリリースまでが企画された。

1939年(ポールの3歳年上)にロンドンのコヴェントリー大聖堂で生まれアメリカで音楽を学んだバンドリーダー、パーシー“スリルズ”スリリントンというキャラクターは、かつて“ペッパー軍曹”を生み出した彼にはいつもの創作過程の産物といったものなのだろう。アルバム発表直後に録音されながらウィングスの活動との兼ね合いか77年までリリースが見合されたことでアルバム制作の意味が曖昧になってしまったが、宅録派で超オタクな一面を持つポール先生が自信作のリリースに際して、ロック以外のリスナー層にどのような複合マーケティングでアピールするかを夢想していたか・・なんてことを考えると、このアルバムをより面白楽しく聴くことができるのではないかと思う。


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2018年06月13日

Psychedelic Moods: A Mind Expanding Phenomena - The Deep (Oldays)



1966年にリリースされたザ・ディープのアルバム『Psychedelic Moods』は、音楽史上初めて“サイケデリック”のタイトルが冠されたロックアルバムなのだとか。リリース当時ほとんど話題にならなかったという本作は、1980年代以降のサイケデリック〜ガレージ・パンクの再評価ムーブメントの中で発見されめでたく“第1号サイケ”の称号を得ることとなったが、グループの実態はグリニッチ・ヴィレッジを拠点に活動していたフォークシンガー、ラスティ・エヴァンスと、コニー・フランシスの「I'm Gonna Be Warm This Winter(想い出の冬休み)」やマンフレッド・マンの「Pretty Flamingo」などのヒットで知られるソングライター、マーク・バーカンの2人が中心となったスタジオ・プロジェクト。実は“産業サイケ第1号”でもあったという。。。

粗いギターサウンドのロックナンバーと、ダウナーなフォーク調のナンバーが混在し、そこに全編にわたって奇妙なSE(彼らには無断でレコード会社によって追加された)が被せられたその世界は、当時グリニッチ・ヴィレッジで流通し始めていたLSDによる体験の、レコーディングスタジオでの再現を試みたもの。ロックアルバムとしてのクオリティは正直いって決して高いものとは思わないが、それでいて実はこの直後から60年代末まで音楽市場に氾濫する“サイケデリック・ロック(特にレコード会社がでっち上げた産業サイケ)”のイメージをほぼすべて内包している恐るべきアルバムでもある。遅ればせながらCDコレクションに加えることができた本作で、その後のシーンがよく見通せるようになった気がする。



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Love Is The Revolution - Arthur Lee Harper (Big Pink Music)



1968年にリー・ヘイゼルウッドのLHIからリリースした『Dreams & Images』がソフトロックの名盤として名高い“アーサー”ことアーサー・リー・ハーパーが翌69年に発表したセカンド。ヘイゼルウッドの下を離れたためサウンドプロダクションは非常にシンプルになったが、メッセージはよりパーソナルになり、イッツ・ア・ビューティフル・デイあたりを思わせる自己主張の強いジプシー・バイオリンの音色も相まってアシッド感は更に強い仕上がりに。マイナーフォーク好きであればしっくりくる内容。



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Fire & Rain (Big Pink Music)



アリゾナ州ツーソンから登場した夫婦デュオの73年作で、プロデュースはベンチャーズの諸作で知られるジョー・セラシノ。HOT100にぎりぎりランクインしたバーバラ・ルイス「Hello Stranger」のカバーはプレAOR的なグルーヴ感がなかなかの聴きものだが、他の収録曲の1973年とは思えないカバー選曲のセンスやサウンド感 〜情報から遮断されたツーソンに暮らしていたら、ヒッピーの時代がとっくに終わっていたことに気づかなかったような(笑)〜 がじわじわくる。1967〜68年頃のアルバムと比べて聴くとしっくりくる感じ。


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2018年06月10日

That Bo Diddley Beat featuring An Array of Songs That Use The Unique Rhythm Made Famous by Bo Diddley (Not Now Music)



1955年にボ・ディドリーがリリースしたその名も「Bo Diddley」は、特徴的なリズムと彼が演奏する四角いギターから生まれるこれまた特徴的なサウンド(一体どんなエフェクターが仕込まれているのかわからない・・)が後のロックサウンドに大きな影響を与え、彼が発明したビート(別名“ジャングルビート”)はその後数十年にわたって英米のヒットチャートに登場を続けている。

“ジャングルビート”のリズムは「Hambone」という童歌(このCDではカール・パーキンスの演奏で聴くことができる)がベースとなっており、アメリカでは非常に馴染みのあるものなのだとか。50年代半ばから60年代前半にかけて録音された“ジャングルビート”作品ばかり40曲も集めた本CDは、このリズムとギターサウンドが如何に致しまれ、広い影響力を持ったかを伝える非常にユニークなコンピレーションになっている。なおボ・ディドリーの名誉のために書いておくと、彼は決して“ジャングルビート バカ一代”な人ではなく、この曲の直後にはヤードバーズなどでお馴染みの「I'm A Man」をヒットさせているし、その後も「Roadrunner」「Who Do You Love」といった後のガレージロックのルーツ的作品を次々と生み出した“クラシックロックの偉人”でもある。



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Love Is Strange: All The Hit Singles A's & B's 1950-1962 - Mickey & Sylvia (Jasmine)



1956年のR&Rクラシック「Love Is Strange」で、まるで夫婦漫才のような掛け合いを聴かせている(実際は夫婦ではなかったようだが)ミッキー&シルヴィアは、方やR&B史にその名を遺す名ギタリストのミッキー・ベイカー、もう一方は70年代にソロシンガーとして「Pillow Talk」の大ヒットを放ち、レーベル・オーナーとしてもモーメンツやシュガーヒル・ギャングを世に送り出した“女傑”シルヴィア・ロビンソンという非常に興味深い二人によるデュオ。

この二枚組CDは二人が50年代半ば〜60年代前半にかけて様々なレーベルからリリースしたシングル音源を網羅した内容で、勿論チャートインを果たした曲はすべて収録(参考までにビルボード誌だけでなくキャッシュボックスとミュージック・ヴェンダー誌のチャート成績もつけてみた)。加えてシルヴィアがデュオ結成前に“リトル・シルヴィア”名義で録音した楽曲(52年〜53年)も冒頭十数曲収録されており、後の“お色気シンガー”駆け出し期の初々しいボーカルを楽しむことができる。


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Do The Popcorn: Original Hits and Rarities from The Belgium Popcorn Acene (Jasmine)



イギリスにおける“ノーザン・ソウル”同様、60年代後半のベルギーでは“ポップコーン”と称されるR&Bムーブメントがあったのだという。ここ数年その“ポップコーン”をテーマにしたコンピレーションが英語圏のレーベルからもリリースされるようになっており、過去の記事を確認したところこのブログで紹介するのもこの4年の間でこれが8枚目になる模様(笑)。

ポップコーンのコンピレーションには主に50年代後半〜60年代前半のいわゆる“アーリー・ソウル”系作品が収録されており、このCDも例外ではないが、中には白人のアイドルシンガーや、ジャマイカ産の初期R&B録音なども曲目リストに見つけることができる。他の地域でいえば南北カロライナ州で好まれている“ビーチ・ミュージック”にも通じる、いい意味で非常に温いダンスビート。これまであまり注目されなかったタイプのダンスミュージック・コンピとして楽しむことができる。


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2018年06月07日

Outlaws & Armadillos: Country's Roaring '70s (Country Music Hall of Fame and Museum/Lagacy)



ナッシュビルにあるカントリーミュージックの殿堂博物館は、エルヴィスの有名な金色のキャデラックや、往年の大物アーティストのド派手なステージ衣装などがゴテゴテと飾られている・・・というのが20数年前にそこを訪れた時の僕の印象だが、近年はカントリーミュージックの歴史や音楽遺産(レガシー!)を現世に知らしめる啓蒙活動のための企画展示を熱心に開催しているようで、数年前には60年代後半のボブ・ディランとジョニー・キャッシュの交流をきっかけにナッシュビルのミュージシャンの存在がジャンルを超えて注目を集めたことを紹介する特集が組まれ、それに連動した『Dylan, Cash and The Nashville Cats』なんてコンピレーションもリリースされている。

今回同博物館が企画したのは「アウトロー・カントリー特集」。ナッシュビル産のカントリーミュージックが市場を独占していた60年代から、テキサスやカリフォルニアから起こった新しいムーブメントが徐々に影響力を増していく70年代への移り変わりを紹介したもので、それに合わせて企画された本CDにはムーブメントの象徴的存在であるウェイロン・ジェニングスとウィリー・ネルソンの作品の他、フォークやロックの世界から参入した門外漢や、ナッシュビルからドロップアウトし新天地で革新的な作品を発表したアーティストなど、様々に個性的な作品が数多く収められている。思ったよりヒット曲の収録が少なくマニアックな内容になっているのでこれ一つでムーブメントの概要がわかる訳ではないと思うが、今後この選曲意図を探求していけば70年代、さらには80年代のカントリー界の変遷を把握することが出るのでは、と思っている。



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The Complete Capitol Singles 1967-1970 - Buck Owens and The Buckaroos (Omnivore Recordings)



バック・オウェンスがキャピトル・レコードからリリースしたシングル音源を集めたコンピレーションの1967年〜70年編が届いた。この時期の彼は出すシングルいずれもがカントリーチャートのナンバー1にほぼ届く状態なので、怖いもの知らず。チャック・ベリーの「Johnny B. Goode」をカントリーの1位にする人なんて、他にそうはいないでしょう。

なお彼が同社から1959年から66年にリリースしたシングルと、76年以降にワーナーからリリースしたシングル音源は既にCD化されているので、後は71年〜75年の音源を残すのみ。Omnivoreさん、よろしくお願いします!!

 


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The Complete '60s Capitol Singles - Merle Haggard (Omnivore Recordings)



先日紹介したNRBQのボックスセットと一緒にレーベルのセールで入手したCD。マール・ハガードはバック・オウェンスと並ぶアメリカ西海岸発の“ベーカーズフィールド・サウンド”の立役者で、ナッシュビル以外の土地からでもカントリーの新しいムーブメントを起こすことができることを証明してみせた最重要人物の一人であるが、彼のようにヒット曲の多い大物の音楽を聴くには一体何処から手をつければいいのか・・?という問題が常につきまとう。そんな時にひとまず縋りたいのが当時リリースされたシングル音源をすべて集めたこれのようなコンピレーション。

マール・ハガードが本格的なブレークを果たしたのは1966年の「The Fugitive」がカントリーチャートのナンバー1を記録したことがきっかけ。以降怒涛の連続ナンバー1を記録していくことになるのだが、本CDには1965年から69年までにキャピトル・レコードからリリースされたシングル音源が収められている。どの歌も登場人物は犯罪者(笑)な“アウトロー・カントリー”の礎であるとともに、ザ・バーズがカントリーロック路線を打ち出した『Sweetheart of Rodeo』にもハガード作品が取り上げられているという、その道の先駆者的存在でもある彼の代表曲をざぁっとさらうには最適なコンピレーション。なおこのCDがリリースされたのは2013年のこと。彼がキャピトル・レコードからリリースしたヒットシングルは更にCD数枚分あるので、そろそろ続編の登場を期待してもいい頃のような・・・。


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Suite Steel: The Pedal Steel Guitar Album (Wounded Bird)



カントリー界のスチールギターの名手、バディ・エモンズ、ジェイ・ディー・マネス、レッド・ローズ、スニーキー・ピートとラスティ・ヤングの5人が一堂に会し、当時のロックヒットを演奏したインスト・アルバム(1970年リリース)。カントリーロックの隠れた名盤といっていい内容だと思うが、意外にも今回が初のCD化だという。

個人的な話で恐縮だが、本作は僕が小さい頃、カントリー好きだった父がスチールギターの練習のため家で何度も繰り返して聴いていたアルバムであることに購入してから気がついた。「Wichita Lineman」も「Something」も僕はこのアルバムで初めて知ったので、グレン・キャンベルやビートルズ版を聴いたときに「あ、あの曲だっ!」と思ったことを今も覚えている。40数年ぶりに、思いがけないアルバムと再会してしまった。。。



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2018年06月04日

Second Wave [20th Anniversary Edition] - Jan Berry (Wounded Bird)



2004年に亡くなったジャン&ディーンのジャン・ベリーが遺したラスト・レコーディングとされる作品(1997年発表)の20周年記念盤がリリースされた。1966年の自動車事故で瀕死の重傷を負って以降、その後遺症と闘いながら断続的にライブ活動を続けていた彼が本作のレコーディングをスタートしたのは1988年のことだという。 

あくまでも想像だが1988年はブライアン・ウィルソンがカムバック作(にしてリハビリ作)の『Brian Wilson』をリリースした年で、ベリーはかつてのライバルの復活に某かの刺激を受けてアルバム制作を始めたように思えてならない(一部の収録曲でブライアンのアルバムを思い起こさせるサウンドも聴くことができる)。しかし彼の健康状態か、それ以外の問題が原因か不明だが、アルバムのリリースにこぎつけるまでにそれから10年近くの歳月を要し、ようやく出来上がったものは彼とロブ・クロパトワによるオリジナル曲と、60年代のヒットのリメイクが半々(おそらく彼のライブ会場での販売を想定してのものだろう)という内容になった。当時本作はほとんど話題になることもなく、僕もその存在を知らなかったが、オリジナル曲を聴いてみると彼が当時のコンテンポラリーなサウンドに果敢に挑戦している(ラップのようなことまでやってる!)様子が記録されており、後半生を不遇に過ごしたベリーの、アーティストとしての執念のようなものを感じさせる内容となっている。 



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Purveyor of Balladry: The Best of Nino Tempo On Atlantic (Omnivore Recordings)



アトランティック・レコードの創始者の一人ネスヒ・アーティガンが1989年に亡くなった際、彼の長年の愛弟子であるニノ・テンポは追悼曲として「Darn That Dream」を葬儀で披露した。その演奏が評判となり彼は60年代に数多くのヒットを飛ばした同社と再契約、90年代に2枚のインスト・アルバムをリリースしている。

本CDは『Tenor Saxophone('90)』と『Nino('93)』の2枚からピックアップされた作品に件の葬儀におけるライブ録音が追加されたベスト盤。この時期の彼はいわゆるコンテンポラリー・ジャズのアーティストであり、かつてのポップ路線は期待すべくもないが、時折登場する実姉エイプリル・スティーブンスやロバータ・フラックの歌声にハッとさせられる瞬間がある。



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Into A Dream - Adrian Baker (Big Pink)



1980年代初頭にギデア・パーク名義でビーチ・ボーイズとフォー・シーズンズのメドレー曲をヒットさせ、その後実際に両者の正式メンバーにもなってしまったイギリス人ミュージシャン、エイドリアン・ベーカーが1975年に発表したファーストアルバム。本作からはフォー・シーズンズのカバー「Sherry」がヒットを記録しているが、決してノスタルジックな雰囲気ではなく、鋭いファルセットを武器に近年よく使われる用語で表現すれば“AORディスコ”的な世界を展開している。



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2018年06月01日

Runaround Who?: 30 Songs Influenced by Dion Dimucci (Teensville)



ティーンズヴィルからは以前フォー・シーズンズの作風に影響を受けた作品、模倣作ばかりを集めたCDがリリースされていたが、今回のテーマはディオン。R&R殿堂入りアーティストにして白人ドゥ・ワップ界の巨人である彼の数多いヒットの中でも、とりわけ特徴的な楽曲が「Runaround Sue(浮気なスー)」。いわゆる“オールディーズ調”といわれる曲調のひな型の一つともいえるこの曲なので模倣作は多く、このCDには収録されていないがディッキー・リーの「いとしのリンダ」のように本家に迫る成功を収めた楽曲も少なからず存在する。

通して聴くと「これもディオン?」と首をかしげたくなる曲もあるが「〜スー」ばかりでなく「恋のティーンエイジャー」風あり、アンサーソングあり、トリビュート風あり。キャッチーで“トンデヘレヘレ”なオールディーズの醍醐味を堪能できる全30曲。



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Guys Go Pop! Vol.3 1963-1965 (Teensville)



ティーンズヴィルの男性オールディーズ傑作選第3集。サーフロックやイギリス勢の襲来、そしてスタジオシーンの活性化などによりポップスのサウンドに劇的な変化が起こった1963年〜65年の録音から選曲されており、有名無名、またはこれから有名になるアーティストの知られざる佳曲が執念深く探し出されている。それまでのオールディーズ然としたものから、やがてやってくるソフトロック的なアプローチへと移行する過渡期的なサウンドがたっぷり31曲楽しめる。


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Sugar - Nancy Sinatra (Oldays)
Country, My Way - Nancy Sinatra (Oldays)



大好評オールデイズのナンシー・シナトラ紙ジャケシリーズ、今回は1967年リリースの二作。ピンクビキニの悩殺ジャケで有名な『Sugar』は大ヒットした「シュガータウンは恋の町」に合わせてリリースされたものだが、レパートリー調達の時間がなかったのかスタンダードナンバー集、しかも1920年代に作られた作品を中心に選曲されており、当時としてもかなりオールドタイミーな内容。ボーナストラックには父フランクと共演した全米ナンバー1ヒット「恋のひとこと」などを収録。

続く『Country, My Way』はナッシュビルに趣き録音したカントリーナンバー集。この年より裏方からデュオとしての録音も始めたリー・ヘイゼルウッド(連名アルバムの到着が待ち遠しい!)との「Jackson」が特に聴きもの。ボーナスには映画『007は二度死ぬ』主題歌ほかこの年にリリースされたシングル曲を追加収録。



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2018年05月31日

Stargard (Geffen/USM Japan)



一時期1970年代のR&Bナンバー1ヒットを一生懸命集めたことがあり、随分CDを買い込んだ。その中で意外と入手に苦労したものの一つがスターガード1977年のヒット「Theme from "Which Way Is Up"(銀河からの訪問者)」で、ディスコもののコンピレーションの中に見つけた記憶がある。

今回アルバムを入手し、彼女たちが3人組であることや「Theme from 〜」が映画の主題歌であったことなどを初めて知った・・・。その衣装の派手さに反して、スペース・ファンク調のサウンドは意外と地味。本CDには彼女たちが放ったあと一曲のR&BTOP10ヒット「What You Waitin' For(恋するソウル・レディ)」もボーナス収録されているので、スターガードについては取り合えずこれを持っていれば大丈夫かな、という内容になっている。



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For Those Who Love - Perry & Sanlin (Capitol/USM Japan)



1970年代に活躍したイースト・セントルイスのR&Bボーカルグループ、モントクレアーズのメンバーだったフィル・ペリーとケヴィン・サンリンのデュオによるアルバム(80年作)。プロデュースはナタリー・コールの諸作で知られるチャールズ・ジャクソンで、ウエスト・コースト流のメロウなソウルを楽しむことができる。本作で印象的なファルセット・ボイスを聴かせているペリーはその後91年に「Call Me」のR&Bナンバー1ヒットを放って再ブレイク、以降90年代を通じてコンスタントにR&Bチャートに登場している。



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Love Magic - L.T.D. (A&M/USM Japan)



先日L.T.D.がジェフリー・オズボーン在籍時にリリースしたアルバム4枚を2枚のCDに収めたコンピレーションを入手し、このブログにも掲載したが、今度は彼の脱退後に発表した81年作が1,000円ディスコシリーズで登場した。オズボーン在籍後期はバラード系のヒットばかりが目立つ印象だったが、久々に放ったダンスヒット「Kickin' Back」は、当時日本のディスコでも大変な人気を呼んだというキャッチーなナンバー。続くヒット「April Love」はバラードで、新しいボーカルのアンドレ・レイとオズボーンの実力の差がはっきり出ちゃってるかなぁ、という印象。


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2018年05月28日

NRBQ (Omnivore Recordings)



キャリア50有余年を誇るロックバンド、NRBQことニュー・リズム&ブルース・クインテット(当時)が1969年にリリースしたファーストアルバムで、実は今回初めてCD化が実現したのだそう。当時ジミ・ヘンドリックス等との仕事で知られていたエディ・クレイマーのプロデュースの下録音され、コロンビアからリリースされた本作は、R&Rリバイバル・ナンバーや風変わりなカバーと、オリジナル曲が混在した如何にもニューヨークのアンダーグラウンド・バンドといった雰囲気で、彼らの本領を発揮した内容ではないのかも知れない。そこら辺の話は、同じく取り上げている5枚組ボックスの方で。。。


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High Noon: A 50-Year Retrospective - NRBQ (Omnivore Recordings)



NRBQのファーストアルバムを入手したついでに、これまでなかなか手が出なかった彼らのキャリアを総括したボックスセットを、リリースしているレーベルのセールで入手した。これは2016年に彼らの結成50周年を記念してリリースされたものだが、ヒット曲もほとんどない(ビルボードのHOT100にランクインしたのは1974年の一度だけ!)彼らが50年間コンスタントにアルバムを発表し続けられたのも驚異的なら、5枚組というボリュームのボックスが出されることも驚き。ライブバンドとしての彼らの、長年の評価が如何に高いかを物語っている。

彼らの凄さは、パワーポップだとかギターポップだとかいう言葉が生まれる遥か前から既にその雰囲気を醸し出し、50年経過してもその瑞々しさが衰えないところ。このボックスには彼らのキャリアを5年〜10年毎にまとめたCDがそれぞれ収録されており、1枚目のCDではボックスがリリースされた当時の直近10年間の作品を、続く2枚目ではごく初期の5年間(1966年〜70年)の作品を聴くことができるのだが、両者の間に経年が全く感じられないのが凄い。驚異の万年青年バンドである彼らの、次の来日公演(きっとあるはず!)に間に合うよう、しっかり聴き込みたいと思う。



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Elephant's Memory (Buddah/Elemental)



ブッダ・レコードから送り出された60年代バブルガム・アクトの一つ、というよりも70年代に入ってどういう経緯かジョン・レノンのバックバンドを務めたことでその名を知られているエレファンツ・メモリーのファーストアルバム(1969年リリース)。映画『真夜中のカウボーイ』への参加で注目を集め、満を持してリリースされた本作のプロデューサーはこの翌年パートリッジ・ファミリーを手掛けて大きな成功を収めるウェス・ファレル。内容はバブルガムとアートロックが混在したような印象で、当時同じレーベルに所属していた1910フルーツガム・カンパニーやレモン・パイパーズらが作風を大きくロック寄りに変容させたのと符合する雰囲気。60年代末の、時代の移り変わりの微妙な空気を色濃く反映したポップ・アルバム。



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2018年05月25日

Get Down with The Philly Groove selected by Hiroshi Nagai (Philadelphia International/Sony Music Labels)



何年か前、浜田山にあるロックバーのイベントで永井博氏の話を聞いたことがある。その時のイベントのテーマは“『A Long Vacation』とナイアガラ”で、これはお店のマスターがかつて永井氏の仕事のお手伝いをしていたことから実現したものだった。あの有名なアルバムジャケットを手掛けたことで飛躍的に知名度を高め、西城秀樹とカレーのTVCMに出演した話とか、ジャケットデザインの使用料に関する愚痴のような話とか(笑)、色々興味深いエピソードを聞くことができた。

イベントの後半は永井氏がDJを務めるレコードコンサートで、その時のテーマは“スイートソウル”だった(はず)。R&B好きとしても知られる氏なのでその選曲はメジャーからマイナーものまで取り混ぜられており、大変勉強になった記憶がある。本CD『Get Down with 〜』は氏の選曲によるフィリーソウル特集で、超有名曲から知られざる佳曲までフィラデルフィア・インターナショナル以外の音源も加えた“広義のフィリーソウル”を、緩急織り交ぜた構成で2セット通算150分以上にわたってDJショーのように楽しめる。このCDリリースを記念したトーク&音楽イベントの開催を、また浜田山のマスターにお願いしたくなった(笑)。



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Get Down with The Philly Jump - Instant Funk (Philadelphia International/Sony Music Labels)



こちらは3月にソニーのディスコ名盤シリーズの一枚として出されていたが、危うくスルーするところだったもの(上掲のコンピレーションのタイトルを見て気がついた・・・)。インスタント・ファンクはサルソウル・レーベルから数多くのヒットを飛ばしており、そこら辺はベスト盤を持ってるからいいや、といつもの悪い癖が出たのだが、本作は76年にフィラデルフィア・インターナショナルから出ていたレアなファーストアルバムだった。フィラデルフィアのベテラン、バニー・シグラーのお抱えバンドとして結成された彼らは後に“サルソウルのMFSB”的存在に成長するが、ここではインストナンバーを中心とした若さ溌溂とした演奏が楽しめる。



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Love Unlimited (Geffen/USM Japan)



映画「サタデー・ナイト・フィーバー」日本公開40種年を記念して、ディスコ・ミュージックの名盤、希少盤が一枚1,080円で100種リリースされる大型企画の一枚。バリー・ホワイトが音楽シーンで名を馳せるきっかけとなった女性ボーカルグループ、ラヴ・アンリミテッドのファースト(72年)、これまで彼女たちの音楽はベスト盤のみを購入して済ませていたが、本作はもっと早く入手しておくべきだったと思った。大ヒットした「恋の雨音」をはじめこの後間もなくソウルミュージックのメインストリームの一角を占めることになるバリー・ホワイトの作風は既に完成しており、しかも女性ボーカルにホワイトの低音のつぶやきが絡む超濃厚な世界。ディスコティークのジャンルを超えて、70年代ソウルを代表する名盤といっていいだろう。


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2018年05月22日

Dock of The Bay Sessions - Otis Redding (Volt/Rhino)



オーティス・レディングの「ドック・オヴ・ベイ(当時表記ママ)」が全米チャートのトップに立ったのは今から50年前の1968年のこと。彼はこの前年の12月に飛行機事故で26歳の若さでこの世を去っている。26歳、若すぎる・・。現在の日本の芸能界で26歳(1992年生まれ)というとどこら辺になるのか検索してみたところ、白石麻衣、指原莉乃、本田翼といった名前が出てきた。彼女たちの年頃には、オーティスはすでに亡くなっていたのだよ。。。

彼の死を受けてアトランティック・レコードは追悼盤として飛行機事故の直前に録音された掲題曲をシングルカットし、それが彼にとって最大のヒットになったのは前述のとおり。次いでこの曲をフィーチャーした同名アルバムもリリースされ、アルバムチャートで最高4位を記録する好セールスをあげたが、その内容はそれまでアルバムに収録されていなかったシングル楽曲を寄せ集めたようなもので(それはそれで後期の彼のベスト的内容で悪くはないのだが)、これが最後のオリジナルアルバムとなると、オーティス様も浮かばれない。

なんてことをライノ・レコードの誰かが考えたのか、50周年の今年に1967年11月〜12月にかけて行われた彼にとって最後のレコーディング・セッションの音源を集めたアルバムがリリースされた。「ドック〜」は別とすると、最大の聴きどころは彼のキャリアを代表する絶唱といえる「I've Got Dreams to Remember」になると思うが、他にも「Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song)」のアンサーソング的「The Happy Song (Dum-Dum)」が録音されたのがこんな時期になってからだったんだな、など、時系列的に混乱しがちな彼のキャリアの最終期を整理して聴くことができる。ただ、どの収録曲も彼の死後にシングルやアルバムの一部としてリリースされたものばかりなので、既に音源を持っているファンは、それを自分で組み替えるだけでいいんぢゃないか?とも思う。。。。



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Masekela '66 - '76 - Hugh Masekela (Chisa/Wrasse)



1968年は南アフリカ出身のジャズトランぺッター、ヒュー・マセケラのインスト曲「Grazing in The Grass(草原の太陽)」が全米ナンバー1ヒットを記録した年でもあった。今年の1月に83歳で亡くなった彼の追悼盤として、彼が1966年から76年の間にリリースした11枚のアルバムから代表曲(うち重要作の『Masekela introducing Hedzoleh Soundz('73)』と『I Am Not Afraid(74年)』は全曲収録)をCD3枚分のボリュームでまとめたコンピレーションがリリースされた。

「Grazing in The Grass」は非常にグッドタイミーな雰囲気のナンバーだが、これは彼の作風のほんの一部でしかなく(と、僕は今回初めて知った)このボックスに彼が放った他のイージーリスニング風ヒットの収録はなし。常に故郷アフリカを想い“ワールドミュージック”という言葉が生まれるずっと前からワールドミュージック的なアプローチを長年続け、ジャズファンク的な作品も数多い彼の“魂の軌跡”を丁寧にたどることができる。


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Hugh Masekela's Latest (Oldays)



こちらは日本盤でリリースされた1967年作(別掲の3枚組とは曲のダブりなし)。彼がビルボードのアルバムチャートに初めてランクイン(最高151位)を果たした作品でもある。ロサンゼルスでいわゆる“レッキング・クルー”人脈とともに録音された本作には翌年大ヒットする「Grazing in The Grass」のプロトタイプ的な自作曲「Mago」やエドゥ・ロボの作品を複数取り上げてブラジル音楽への接近を見せるなど、興味深い作品がいくつも収録されているが、中で異彩を放っているのが彼の味わいのあるボーカルで披露される「I Just Wasn't Meant for These Times(通称“ダメ僕”)」。ブライアン・ウィルソンファンなら必聴、といっておこう。



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2018年05月19日

How Is The Air Up There?: 80 Mod, Soul, RnB & Freakbeat Nuggets from Down Under (RPM)



1960年代のモッド系音楽を集めたボックスセットを次々とリリースしているイギリスのRPMが、次に目をつけたのはオセアニア系のロック。近年オーストラリアのレーベルとライセンス契約を結んでニュージーランドのロックバンドのコンピレーションなどを散発的にリリースしている同社の、ひとまずの集大成といえるのがこの3枚組80曲入りのボックス。サブタイトルに“フリークビート”とあるように激しめのガレージサウンドが大半を占め、これは当地のロックの一面に過ぎないとは思うのだが、これまで本国以外ではあまり知られることのなかったアーティストの音源に接することができるのはありがたい限り。この音源の供給元である現地レーベルから出されているCDも含め、今後ユニークなサウンドを求めてこのジャンルも深堀していきたい。


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Planet Mod: Brit Soul, R&B and Freakbeat from The Shel Talmy Vaults (Ace)



初期のキンクスやフーのプロデューサーとして知られるシェル・タルミーが設立したレコード・レーベル「プラネット」の音源を総ざらいするシリーズがイギリスのエース・レコードでスタートした。1966年の1年間に10数枚のシングルをリリースし、クリエイションの「Making Time」と「Painter Man」をUKチャートにランクインさせながら短命に終わったレーベルだが、レコーディング・セッションはかなり精力的に行われたようで、このCDに収録されている音源の大半は当時未発表に終わったもの。完成品ではないのでかなりラフな仕上がりの作品が多いが“スウィンギン・ロンドン”の雰囲気を濃厚に反映したサウンドが楽しめる。なおこのシリーズ、次回は「ビート」編のリリースが予告されている。



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2018年05月16日

Three Six Nine! The Best of Shirley Ellis (Ace)



1960年代半ばに「The Nitty Gritty」や「The Name Game」をはじめとする飛び切り楽しいソウルヒットを飛ばしたシャーリー・エリスの1960年代録音集。ヒットチャートを席巻した一連のヒットは言葉遊びが中心で、子供が飛び上がって踊りだしそうなポップなナンバーが揃っており、またその後に発表されたカリプソ風味の作品も面白い。

これまでリリースされていた彼女のコンピレーションはここまでのコングレス・レーベル音源をまとめたものばかりだったが、今回はレーベルをコロンビアに移してからの録音も含まれているのが嬉しい。後期のヒット「Soul Time」をはじめこの時期の作品は質の高いノーザン・ソウルナンバーばかりなので、いずれ同レーベルから出されたアルバム(+シングル音源)のCD復刻もお願いしたいところ。



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He'll Be Back - The Players (Oldays)



シカゴ出身のR&Bボーカル・グループ、プレイヤーズの1966年作。歌詞に“ベトナム”が登場するR&Bヒット「He'll Be Back」ほかリードボーカルのハーバード・バトラーのハイトーンな歌声が心地よい曲が並ぶが、それを支えるコーラスを、実はデルズの面々が務めているらしいという点が、この作品の魅力となっている。これまで知ることのなかった隠れた好盤に出会うよい機会となった。


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101 Northern Soul (UMC)



ノーザン・ソウルのコンピレーションはそれこそ何百種類も出ていて、僕もいい加減買うのはやめようと思っているのだが、これだけ安くて曲がたくさん入っていると、ついつい手が伸びてしまう・・。

アメリカ南部産のソウル・ミュージックをサザン・ソウルと呼ぶのと同様に、シカゴやデトロイトで生まれたソウル・ミュージックをノーザン・ソウルと呼ぶ。と、つい思いがちだし、それもあながち間違っていないような気もする。しかし“ノーザン・ソウル”という呼称はイギリスで生まれたものなのだそう。イギリス人好みのソウル・ミュージックの“ゴールデン・イヤーズ”が1966年あたりに訪れ、それから60年代末にかけての黒人音楽が広く愛されたばかりでなく、70年代に入ってもそれらの音源が時折再発見されイギリスのヒットチャートに登場し続けるという奇妙な現象が起きている。収録曲のチャートアクションを一曲一曲併記してみたが、本国アメリカとイギリスでのヒット年に隔たりがある曲が意外と多くあって面白い。いつの時代にもイギリスの音楽ファンとともにあった“ノーザン・ソウル”が如何なるものだったかを楽しみながら知ることができるひと箱。


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