
以前はサイトから直接購入する形でしか入手できなかった「Hip-O Select」のCDだが、最近はリリースからしばらくすると様々な通販サイトでも取り扱われるようになってきていて、送料やポイントなどを考えると物によっては国内のサイトで購入した方が安く済むケースも出てきた。
モータウンのシングルを片っ端からCD化していく大型企画「The Complete Motown Singles」もようやく後半戦に突入して数えること第7集。1966〜67年はモータウン・サウンドの「完成期」で、どのシングルも破綻のない演奏で見事に仕上げられている。この時期のモータウンの勢いは驚異的で、ほとんどのシングルがヒットチャート入りを果たしているが、中には珍しいものもあり、謎の多いスタジオ・グループ「サン・レモ・ゴールデン・ストリングス」の「Festival Time」や70年代に「気になるあの娘」のヒットを放つメッセンジャーズの「Window Shopping(バブルガム調でかなりいい感じ)」、後にヒットバージョンが生まれる「For Once in My Life」「Chained」「That's The Way Love Is」などの初期録音が興味深い。
どんなものも絶頂期を過ぎると変化を余儀なくされ、68年以降モータウンは「サイケデリック・ソウル」路線まっしぐらとなっていくのだが、その直前の一番おいしいところ、このシリーズのコンプリートを考えていない人でもこれと66年のボックスは持っていた方がいいと思う。
もう一組ジェイムス・ブラウンはシングル・コレクション第3集。初期の録音はまだ純然たる「R&B」で、僕も1、2集は入手をパスしたのだが、彼の音楽はここら辺から面白みが俄然増してくる。この時期のブラウンは所属していたレーベル、キングと係争中で、様々なレーベルから「ナット・ケンドリックスとスワンズ」など変名でシングルを出したりもしていたのだが、そこら辺の収録はなくキングとスマッシュへの録音のみに限られている。彼が遺した録音は、一般にできるだけ長く演奏されて未編集のものが重宝される傾向があるのだが、シングル・バージョンならではの楽しみ方もここにはある。マイナーヒットの中にはこれまでCD化が実現していなかったものもあるし、ヒットに至らなかったものでもこれまで聴いていたバージョンとは随分曲の構成が違っていたり、怪しげなライブ・バージョンになっていたり。様々な実験の末ようやく完成させた「Papa's Got A Brand New Bag」と「I Got You (I Feel Good)」でいよいよ「ソウル・ブラザー・ナンバー1」へと伸し上がる彼の試行錯誤の記録がここではたっぷりと味わえる。この「The Singles」シリーズ、ここから先がめちゃくちゃ楽しくなっていくのだ・・。






毎回楽しませて頂いております。
素晴らしいのは、どのCDもジャケットが芸術的で・・・見ているだけで買いたくなります。
最近ちょっと枚数いき過ぎですかね?セーブしようとは常々思っているのですが・・。
ジャケ写をずらっと並べると、それだけでなんとなく楽しい気分になってきますよね。それもこのブログの狙いの一つです。デザイン性の乏しさを、それで誤魔化しているという話もありますけど。。