2019年03月31日

Great Expectations - Kiki Dee (Motown/USM Japan)



1960年代末、新たな音楽市場の開拓を模索していたモータウンは、地元デトロイトのロックバンド、レア・アースと契約を結び、同名の傘下レーベルまで立ち上げるという破格の条件で彼らを迎え入れた。同レーベルからは日本でも大ヒットしたロックバージョンの「Get Ready」など数々の成果が生まれることになるが、現在ではほとんど振り返られることのない彼らのもう一つの試みが、当時アメリカでは無名だったイギリス系アーティスト作品のアメリカ配給。プリティ・シングスやラヴ・スカルプチャなどのレアなアルバムがライセンス契約によりリリースされる中、例外的にアメリカ制作盤としてリリースされたのがキキ・ディーの本作だった。

1970年代半ばにエルトン・ジョンのバックアップでブレークを果たしたキキ・ディーが、それに先立つ70年にリリースしていた『Great Expectations』は“モータウンが初めて制作したイギリス人アーティストのアルバム”になるらしい。60年代後半のUKスタジオシーンで活躍していた彼女がモータウンの古典的名曲や当時の最新ヒットを歌う本作は、ノーザンソウルが根強い人気を誇るイギリス音楽界にとっては歴史的な金字塔といっていい作品だと思うが、当時のモータウンの新路線を模索する“制作上の迷い”がサウンドに表れている印象があり、快作といえる内容にはなっていないのが残念。


The Day Will Come Between
Johnny Raven
Ain't Nothing Like The Real Thing
Jimmy
I Can't Give Back The Love I Feel for You
More Today Than Yesterday
Love Makes The World Go Round ('71 POP#87)
You Don't Have to Say You Love Me
Love Is Warm Kind of Sorrow
For Once in My Life
My Whole World Ended (The Moment You Left Me)
I Second That Emotion



posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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