今年のゴールデンウィークは2年ぶりにニューオリンズに出かけ、現地のジャズ・フェスティヴァルを観てきた。前回行った際もレポートを書いたが、それの数ヶ月後にハリケーン「カトリーナ」によりあの街があのような状態になってしまうとは・・。今回はそこからの復興ぶりをこの目で確かめる意味もあってのフェス参加。
まずは「New Orleans Jazz & Heritage Festival」の基本情報。このフェスティヴァルは毎年4月後半〜5月前半の2回の週末(金土日)合計6日間に開催されるイベントで、地元ミュージシャンは勿論のこと、各ジャンルの超ベテランから若手まで相当なメジャーアーティストまでが出演する音楽の一大祭典。開催場所は街外れにある競馬場「Fair Grounds」で場内に10箇所以上のステージが設けられ昼間一斉に演奏が展開される。フェスのチケットは1日券が前売り$35(期間中は$45)とかなり安く、これに街の中心地と会場を往復するシャトルバス$16のチケットを購入すれば、基本的にライブ三昧の1日となる。
なおハリケーン禍後のニューオリンズの復興ぶりだが、基本的に市街地は殆ど何事もなかったかのように通常営業を行っている。実は現地に到着する前はもっと新しいビルが建てられて街の景観がすっかり変わってしまっているのかと思っていたのだが、やはり観光資源ということなのだろう、街並は殆ど以前のままに残されていた。
ただ郊外になると状況はやや深刻。「カトリーナ」襲来時にはFair Groundsも水浸しになったそうで、会場に向かうバスの中からも未だ無人のまま放置された住宅があちこちで見られ、その壁には当時の被害の状況が克明に印されていた。街道沿いで営業している商店は何処も「Now We're Open(やってるよ!)」という看板を掲げ、閉店中の店にも「We'll Be Back Soon(もうすぐ営業再開)」の看板が。恐らく災害から避難してまだ街に帰って来れない人もいるだろうし、これをきっかけに街を離れ、他所に定住を決めてしまった人もいるだろうし。日本でもそうだが、災害から完全に復旧するには、相当の時間を要するということなのだろう。
話をジャズフェスに戻すと、先にライブのチケットとシャトルバスの乗車券さえあればフェスは楽しめると書いたが、ニューオリンズは音楽と同時に食の街でもあり、やはりそれだけでは実のところ十分ではない。会場には何十という地元の料理や飲み物を出す店が出店しており、これを一つ一つ回って現地の味を確かめるのもフェスの楽しみ方の一つ。ただし会場はまだ5月だというのに非常に暑く(優に30度を超える)食べ過ぎ飲み過ぎにはくれぐれも注意しないといけないが。
ということでこれから会場に足を運んだ3日間の模様をご報告。炎天下ひたすら歩き回ったライブレポートのはじまりです。

