
9月に紹介した“日本のみヒット集”の続編がようやく届いた。当初はキング編2枚に続いてユニヴァーサルからは8枚ものリリースが予定されていて、すべて揃えれば全200曲の「日本のみ洋楽ヒット大全集」が出来上がると発売を楽しみにしていたのだが、何らかの事情でこのリリース計画が頓挫。何度かリリース日が延期された後今回の3枚のみ発売が決まったようだ。
肝心の内容だが、はっきりいってこんな選曲であればわざわざ出す必要はなかったんじゃないか?と思えるくらい初CD化曲が少ない。他のコンピレーションで簡単に聴ける曲ばかり選んだってしょうがないでしょう。比較的珍しめの曲を挙げてみると
九月のテーマ/ボビー・ダーリン楽団
恋の条件反射/ミミィ・ロマン
誘惑されて棄てられて/フィルム・シンフォニック・オーケストラ
皆殺しの歌/ネルソン・リドル楽団
と、これくらい。ミミィ・ロマンはこれまでタイトルしか知らなかった曲で、典型的なアメリカン・ポップス調が素晴らしい名曲だったが、無尽蔵といってもいいくらいのカタログを誇るユニヴァーサルのコンピレーション、加えて他社からのライセンス音源も多数収録しているにもかかわらず、これは酷いんじゃないか?と言いたくなる安易な選曲。
例えばジョニー・ティロットソンなどはユニヴァーサルが持っているはずのMGM時代(日本企画のシングルが何枚もリリースされた)からは1曲も選ばれず、他所からライセンスしたケイデンス音源を使っていたり、リカルド・サントス(ウェルナー・ミューラー)だって関連作品を集めれば単独CDが作れるくらいヒットがあるはずなのに、お馴染みの「真珠採り」のみの収録。ハンク・ウィリアムスが1940年代に録音した「泣きたいほどの淋しさだ」は70年代にリバイバルしたそうだが、こんなものを入れる必要が果たしてあるのか??など。
「僕たちの洋楽ヒット」という一大シリーズが既に市場に出まわっている中、この3枚の存在価値が果たしてあるのか?は甚だ疑問。音源使用許諾の問題など色々あるとは思うが、世界最大のカタログを誇るユニヴァーサルならではのコンピレーションの到着を、いずれ続編として期待したい。これはちょっと酷いよ。

