2020年07月31日

Brunswick Complete Singles Collection - Bohannon (Brunswick/Daker/Solid/UltraVybe)

Brunswick Complete Singles Collection - Bohannon

こちらはソリッド・レコード1,000円CD祭りのR&B編。60年代モータウンのツアーバンドのリーダーを務めていたというドラマー、ハミルトン・ボハナン(この読み方正しいの?)がブランズウィック・レコード傘下のダカー(この読み方も正しいの??)からリリースしたシングル音源を日本独自にコンパイルしたCD。彼がドラマーだからなのか同じコード、フレーズを延々と演奏し続けるタイプ(終始ボ・ディドリー・ビートに明け暮れる「Disco Stomp」は圧巻!)のダンスミュージックを得意としていて、そのせいか彼のレコードはR&Bチャートよりディスコチャートで好成績を収めている。彼はこの後も幾つかのレーベルを渡り歩いてR&Bチャートにヒットを送り込んでいくのだが、そこら辺を聴けるコンピレーションが現状出ていないのが残念。


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Brunswick Complete Singles Collection - Gene Chandler (Brunswick/Solid/UltraVybe)



1962年に「Duke of Earl」の全米ナンバー1ヒットを放ったシカゴ・ソウル界のスター、ジーン・チャンドラーが1960年代後半に在籍したブランズウィックからリリースしたシングル音源を集めたコンピレーション。複雑なレコード契約の関係でこの時期彼はチェス・レコード傘下のチェッカーからもシングルを出しているので、これがこの時代の彼の活動のすべてではないが、名プロデューサー、カール・デイヴィス制作の下、レーベルメイトのバーバラ・アクリンの助太刀も得ながら展開されるシカゴ・ソウルの「粋」を楽しめる。ノーザン・ソウルの古典的人気曲であるジェイムス・ブラウンのカバー「There Was A Time」も収録。


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2020年07月28日

NOW That's What I Call Music: HMV 30th (Universal Music LLC/Lawson Entertainment Inc.)

NOW That's What I Call Music: HMV 30th

イギリスのレコード販売チェーンHMVの日本進出30周年を記念して、イギリスの有名なコンピレーション「NOW!」とのコラボでリリースされた日本の洋楽30年史。本国イギリスでHMVはすでに経営破綻しており、ローソンの傘下に入った日本を含め世界のわずかな地域でしかその看板は残っておらず、その影響力も現在はパチスロ店になってしまっている渋谷1号店で展開された渋谷系華やかなりし時代を知る者にとっては見る影もないが、個人的に通販では一番お世話になっているお店なので(何しろまとめ買いの割引や還元率が高い!)、それなりに感慨深いものがある。

3枚のCDに収められている楽曲は(ここ数年にリリースされた曲は知らないが)いずれもある時期死ぬほど様々なメディアを通じて耳に入ってきた洋楽ヒットばかり。類似の企画として昨年リリースされた『平成洋楽ヒット』とは微妙に選曲が違えられているので、『平成〜』と合わせ1990年代〜2010年代を気軽におさらいできる洋楽コンピとして、様々な場面のBGMに使えそう。


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Never Better Fusion! The Best Fusion of Nippon Columbia Values (Tower Records/Nippon Columbia)

Never Better Fusion! The Best Fusion of Nippon Columbia Values

タワーレコード企画・選曲のフュージョン・コンピも、付き合って買わされているうちに第9集になってしまった(汗)。今回は日本コロムビアが制作したJ-Fusion集(海外ミュージシャンのリーダー作を含む)で、日本のフュージョンの持つ独特な臭みが昔から苦手な僕にはなかなか辛い内容だが、これもシティポップの一種なのだと考えて聴けばそれなりに納得できることに最近気がついた(苦手であることに変わりはないが・・)。トラックを聴き進めていくうちに時折心躍る録音の発見もあり、いろいろな分野に目を(耳を)配っておくことの大切さを感じる。


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Afterglow: AOR AGE Smooth Jazz Collection (Tower Records/Warner Music Japan)

Afterglow AOR AGE Smooth Jazz Collection

こちらもタワーレコード企画・選曲のコンピで、AORのスピンオフとして「スムース・ジャズ」作品を集めたもの。イージーリスニング系のジャズはともすれば“魂を売った音楽”として一段低く評価されがちだが、耳障りのよさの点ではこれに勝るものはない。CDはインストとボーカル編の2枚に分かれており、特に2枚目は普通のAORコンピといって何の差支えもない内容。スムースジャズの入門編という位置づけなのでなじみ深いアーティストの作品が多数を占めるが、これまで目を配っていなかったジャンル、アーティストの音楽にも、聴き進めれば思いがけない出会いがあるかもしれないことを予感させる。


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2020年07月25日

日本の流行歌スターたち (2) 松尾和子 (JVC Kenwood/Victor Entertainment)



日本のビクターが「日本の流行歌スターたち」と題してこれまで単独のCDが発売されていなかった歌手も含めた様々な昭和歌謡のスターたちのベスト盤を一昨年からシリーズで出しており、そのいずれもが非常に興味深い内容であることに最近気づき、遅ればせながら順番に購入して聴いてみることにした。同シリーズの第二集として出されているのが大スター、松尾和子で、ちなみに第一集はフランク永井だが、とても一枚のCDに収まるヒットの数ではないので今回は購入を見送った。

同時代の歌手と比較して彼女が吹き込んだレコードのサウンドのモダンさは群を抜いており、フランク永井と双璧をなしているといっても過言ではない。米軍キャンプ仕込みだというボーカルのフレーズとブレスのセンスも抜群で、本当にすごい歌手だと思う。加えて、というか本当はこちらがメインだが「誰よりも君を愛す」「東京ナイト・クラブ」「お座敷小唄」といった誰もが知る大ヒットの数々・・。とりあえずこのシリーズを聴くにあたって、まず最初に入手しなければならない一枚であることは間違いない。


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日本の流行歌スターたち (3) 藤本二三代 (JVC Kenwood/Victor Entertainment)



1929年(昭和4年)に「祇園小唄」で歌う芸者のはしりとしてレコードデビューし、人気を博した藤本二三吉。その娘(正確には継子)として57年にデビューしたのが藤本二三代だった。彼女の楽曲集が単独のアルバムとしてCD化されるのはこれが初めてのことらしいが、紅白歌合戦には4回連続で出演、そのルックスが買われて数多くの映画にも出演した人気スターであった。

母親のイメージもあってか彼女のレパートリーには日本調の楽曲が多いが、島倉千代子タイプの可憐な歌声で歌われるよりモダンな雰囲気の「東京の屋根の下で」や「花のマーブル通り」といった“シティポップ”に、いくつも佳曲を見つけることができる。


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日本の流行歌スターたち (34) 藤本二三代 Vol.2 (JVC Kenwood/Victor Entertainment)



そう、この「日本の流行歌スターたち」シリーズはすでにこれだけの枚数がリリースされている一大企画なのだ(汗)。第34弾として先日リリースされたのはシリーズ初期に異例の人気を呼んだという藤本二三代のベスト第2弾。CDの冒頭8曲は彼女が1959年にリリースしたベスト盤『藤本二三代ヒット・アルバム』に収録されていたもので、すべての曲の冒頭に彼女のセリフによるイントロが付け加えられたレア音源。残りの楽曲は一枚目のベストから漏れたシングル曲で、東京の街を飛行機から見下ろす「東京エアーライン」や59年のTVドラマ「海の非常線」主題歌「海の恋人」など、やはりモダンな曲調の楽曲がよい。


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日本の流行歌スターたち (5) 神楽坂浮子 (JVC Kenwood/Victor Entertainment)



松尾和子、藤本二三代とともに“ビクター三人娘”として人気を博した神楽坂浮子は、デビュー前の一時期、歌う芸者として人気を博していた神楽坂はん子に見習い修行に入り“ウグイス歌手”のイメージで売り出されたシンガー。当然日本調の楽曲が多く、またデビュー曲「私なんだか変テコリン」を皮切りに「ごりっぱね」「あら,ピッタリね」「ピンクムード音頭 」といったお色気歌謡を得意としたが、洋楽風のリズムを取り入れた楽曲にも見逃せない作品があり、中でもボサノバ・クラシック「Desafinado」の日本語カバー「浮子のボサノバ」で聴けるスタン・ゲッツのサックスよりスムース(笑)なボーカルは、こんな彼女の歌をもっと聴いてみたい!と思わせる録音になっている。


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2020年07月22日

上海バンスキング:吉田日出子 first (SHOWBOAT/UltraVybe)



1979年に初演され、小劇団界では異例のヒットとなったミュージカル「上海バンスキング」サウンドトラック。昭和初期の上海を舞台とした日本人ジャズマンたちの物語で、劇中1920年代のジャズナンバーを往年の日系二世シンガー、川畑文子風に歌ってみせた吉田日出子のボーカルが大変な評判を呼び、そのキャラクターも相まって彼女は一躍お茶の間レベルのスターとなった。

プレ・スイング期のポップ・ナンバーを歌う吉田のボーカルはそのヘタウマ感が絶妙で、聴く者の耳を捕える。舞台は2000年代まで再演が繰り返されたそうで、今となっては見逃したことを悔やむばかり。是非とも生の舞台を観たかった作品。


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OVER THE WAVE: 上海バンスキング2 - 吉田日出子 (SHOWBOAT/UltraVybe)



「上海バンスキング」の成功は当時凄まじいものであったようで、84年に映画化(ただし主演は吉田日出子ではなく松坂慶子(笑))されたことはよく知られているが、その前年の83年には舞台のキャストたちによるジャズ演奏付きの上海行きクルーズ企画までが実現したそうで、その余勢をかって帰国後に録音されたのがこの第二弾アルバム。舞台で披露されながら一枚目のアルバムの選曲に漏れた楽曲を中心に収録されているようだが、吉田のボーカルも、自由劇場のメンバーたちによる演奏(プロのミュージシャンでないことには驚き!)もちょっと張り切りすぎで、一枚目の軽妙な魅力が薄れてしまっている点は致し方ないところか。


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もっと泣いてよフラッパー:吉田日出子 2nd (SHOWBOAT/UltraVybe)



こちらは「上海バンスキング」に先駆けて1977年に上演されていた「もっと泣いてよフラッパー」の、1982年の再演に合わせて録音されたサントラアルバム。1920年代のシカゴを舞台にした物語だそうで、ノスタルジックな雰囲気の楽曲(すべて自由劇場の主催者、串田和美のペンによるオリジナル)が並ぶ。「上海〜」制作のヒントとなったという本作も合わせ【上海三部作】として通しで聴くと面白い。


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2020年07月19日

歌謡曲番外地 恋のホワン・ホワン:トリオレコード・TV・ノヴェルティ篇 (Trio/Solid/UltraVybe)



こちらはトリオ・レコードがリリースした珍品レコードを集めたコンピレーション。戦後我が国の洋楽珍品カバー番付を作成するとしたら間違いなく三役には入る三遊亭円丈のニック・ロウ「Cruel to Be Kind」カバー「恋のホワン・ホワン」を筆頭に、日本でも大ブームが起こったユリ・ゲラーが日本語で催眠術をかける(!)シングル、90年代のクラブシーンで再評価された「左とん平のヘイ・ユー・ブルース」、僕も子供時代に聞き覚えのある「おはよう!こどもショー」楽曲、さらには岩城滉一が映画「ロッキー2」のために勇み足的に録音した日本語版主題歌(なかなかカッコいい)など。もしかしたらずっと昔に聴いたけどどうしても思い出せないあの曲に、思いがけない再会を果たすことができるかもしれない一枚。


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ポップスときめき交差点! 70s-80s アイドルに影響を与えた曲たち (Oldays)



オールデイズ・レコードの新企画“日本のアイドルに影響を与えた洋楽”シリーズ第一弾。単純な洋楽カバーばかりでなく我が国のポップスの永遠のテーマである“パ〇リ”やタイトルの(おそらく)無断借用までかなり広い視野にわたっての企画のようで、確かに僕もオールディーズを聴き始めた頃にモータウンのCDを聴いてたら、小さい頃に聴いた石野真子の「日曜日はストレンジャー」のイントロがいきなり流れてきて(本CDにも収録)大変な衝撃を受けたことがあったな・・・なんてことを考えながら聴き進めたが、正直いってこの内容ではちょっと弱い。

細かいことを書き始めるとものすごく長くなるのでやめるが、確かに日本のアイドルに影響を与えた楽曲ではあるがそのバージョンの選定が最適でなかったり、影響を受けたアイドルとして挙げられているのが北岡夢子だとか江戸真樹とか、80年代当時彼女たちを追いかけていた大学のアイドル研究会の面々の顔が思い浮かぶような(笑)マイナーチョイスだったりとか。これは共感できんなぁ、という点多数。ショッキング・ブルーの「Venus」の原曲とされるビッグ・スリーの「The Banjo Song(オールデイズでもCD化済)」もネタとしては面白いが、これを長山洋子と結びつけて考える人は恐らくいないでしょう。

本CDで唯一といっていい収穫は、ライナーでは明言していないが美空ひばりの「真っ赤な太陽」の元ネタ(言っちゃった!)ザ・ヴィクターズの「Bird Walk」。あと何年か待って、リン・アンダーソンの「Rose Garden」とかクリス・モンテスの「愛の聖書」あたりをすらりと並べて大笑いしながら聴けるようなコンピレーションの到着を待ちたいところ。


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2020年07月16日

Light Mellow 豊島たづみ (Trio/Solid/UltraVybe)



1979年に「とまどいトワイライト」をヒットさせた女性シンガー、豊島たづみが残した作品からシティポップ的視点で選曲されたコンピレーション。彼女の活動期は1977年から82年の5年間だが(その後2000年代に音楽活動を再開)、シティポップ的なサウンドの作品は後期の作品に集中するようで、唯一のチャートヒットである「とまどい〜」も外した思いきった選曲になっている。彼女の粘り気のあるボーカルは好き嫌いが分かれるところかもしれないが、AORサウンドをうまく消化した“シティ歌謡”が楽しめる。


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オクトパシー - なかやまて由希 (Polystar/Solid/UltraVybe)



女性シンガーソングライター、なかやまて由希が今野雄二のコンセプト/プロデュース、筒美京平の全曲書下ろし、元四人場囃子の佐久間正英と茂木由多加のアレンジで1982年にリリースしたコンセプチュアルなテクノ歌謡アルバム。かなりセクシャルなイメージを意識して制作された珍品だが、当時のニューヨーク・シーンを意識したと思われるサウンドは先見性が感じられ、後のピチカート・ファイヴ的な世界も垣間見ることができる。ボーナストラックにはドラマ「Gメン'82」のエンディングテーマ「抱擁」も収録。


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Half & Half - Elza (Trio/Solid/UltraVybe)



深夜TV番組「11PM」などで活躍したというハーフモデル、エルザの1975年作。彼女が芸能活動を始めたのは幼い時に家庭を捨て去っていったポーランド人の父親を探し出すためだったそうで、それをテーマにした「父よ」をはじめアルバム全体を覆うムードは重く、当時18歳の彼女のやさぐれ感も強烈だが、時折ソフトロック的なサウンドの楽曲を見つけることができてちょっとホッとする。CDのライナーノーツによれば彼女はこの数年後に父親と再会を果たして芸能界を引退したそうで、そう、それはよかったね・・・と、このアングラな“あばずれロック”アルバムを記憶の片隅に仕舞うことにしたい。


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2020年07月13日

摩天楼のヒロイン (45周年記念盤) - 南佳孝 (SHOWBOAT/UltraVybe)



ソリッド・レコードが年に2回ほど開催する“1,000円CD祭り”、今回はトリオ及びショーボート・レコードの邦楽カタログからリリースされた約100枚の中から、個人的に気になったものを購入。南佳孝が1974年にリリースしたファーストアルバム『摩天楼のヒロイン』は、はっぴいえんど解散後音楽制作の側に転じた松本隆のプロデュース、矢野誠のアレンジ、キャラメルママのバックアップによって生まれた、昨今海外でも話題の“シティポップ”の元祖とされるアルバム。ジャズっぽいサウンドでねちっこく唸る、現在も多くの音楽ファンが思い浮かべる“ザ・南佳孝”のイメージが誕生したアルバムであると同時に、R&Bっぽいグルーヴが心地よい「勝手にしやがれ」のような「あれ、こういう音楽今の若手も普通に演ってるよね??」といった曲もあり、今日まで続くJ-POPの源流的作品として、聴きどころは多い。こんな値段でCDが再発されてしまったので、本盤をこれまで未入手だったシティポップファン(Like Me!)は、購入しない訳にはいかないだろう。


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和作 - 荒木和作&やまだあきら (SHOWBOAT/UltraVybe)



後にムーンライダースを結成することになるミュージシャンたちを輩出したという立教大学の音楽サークル「OPUS」に在籍していた荒木和作が、1974年にやまだあきらとのコンビで発表したアルバム『和作(わさく)』。CDの紹介文に“大滝詠一を彷彿させるボーカル”との記述があり、半信半疑で入手して聴いてみたのだが、これって大滝さんじゃん!!何よりこの鼻濁音(笑)。

サウンドの基調はカントリーロックだが、コーラスやアレンジに60年代ポップスのフレーバーも感じられ、かなり高品質な“プレ・シティポップ”となっている。大滝さんが“趣味趣味ミュージック”に向かわず、ファーストアルバムの路線でもう一枚アルバムをリリースしていたら、もしかしたらこんな内容になっていたのかも・・・と、妄想を膨らませながら“楽しい夜更かし”ができること請け合いの一枚。


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フリー・フライト - 稲村一志と第一巻第百章 (SHOWBOAT/UltraVybe)



こちらは北海道を拠点に活動していたミュージシャン、稲村一志が1977年にリリースしたメジャーデビューアルバム。グループの結成は稲村が北海道教育大学在学中の1970年と古いが、北海道を中心とした音楽活動にこだわったことと、地元でのラジオパーソナリティとしての人気の両要素が、このタイミングでのアルバムリリースにつながった模様。

アルバムの内容は若干の音質の悪さとボーカルの弱さを除けば、準一線級のシティポップアルバムといえるもの。アルバム制作の背景は本CDのブックレットに収録されている大滝詠一(稲村は1974年に福生に表敬訪問し、ナイアガラ・レーベルへの参加も一時検討されたという)によるプレスキットに詳しいが、1977年当時には既に時代遅れになっていた4チャンネルレコーダー(当時は16チャンネルの時代)を使用して地元で制作された本作は、彼らの活動を生々しく記録した骨董品的価値のあるインディペンデントなシティポップアルバムである。


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2020年07月10日

Ready or Not: Thom Bell's Philly Soul Arrangements & Productions 1965-1978 (Kent Soul)



ケニー・ギャンブル&レオン・ハフと並ぶフィリー・ソウルの生みの親、トム・ベルが手がけた作品を集めたコンピレーション。1960年代半ばの“アーリー・フィリー”の時代から、70年代半ばのフィリー・ソウル全盛期まで。彼が生み出したサウンドは地元出身のアーティストばかりでなくジャンルや国籍をも超えた“フィリー詣で”と呼ばれる現象を引き起こすほどに様々なアーティストたちに取り上げられた。彼の代表的なヒットからレアな楽曲までを網羅するとなれば、とてもこのボリュームでは足りない!是非ともシリーズ化、もしくはボックスセットの企画をお願いしたいところ。


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The Rarities 1973-1980 - Brenda & The Tabulations (MMM)



1960年代後半から70年代前半にかけて数多くのヒットを放った“アーリー・フィリー”の名グループ、ブレンダ&ザ・タビュレーションズが70年代半ば以降にリリースした録音を集めたアンソロジー。初期の繊細なサウンドは徐々に失われ、CD後半はディスコサウンド然とした作品が並ぶが、冒頭収録のエピック時代のシングル音源8曲は全盛期の彼女たちの名残を残しており、なかなかの聴きものとなっている。


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The Soul of The Memphis Boys (Ace)



プロデューサーのチップス・モーマンがメンフィスに設立した「アメリカン・スタジオ」に集ったスタジオ・ミュージシャンたちが生み出した楽曲を集めたコンピレーション。60年代後半の一時期、彼らが生み出したサウンドは一世を風靡し、エルヴィス・プレスリーの復活に一役買ったり、ダスティ・スプリングフィールドがアルバム『Dusty in Memphis』を制作するなど、こちらでも“メンフィス詣で”と呼んで差し支えない現象が起こっている。本CDは約8年前にリリースされたコンピ『The Memphis Boys』の続編で、ヒットした、しないにかかわらず特にソウルフルな録音を集めた印象。さらなる続編はこんなに間を置かず、すぐにでもリリースしてもらえることを願いたい。


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2020年07月07日

Winter Dance Party: 'The Great Tragedy' No.2 (Bear Family)



1959年の初頭、アメリカ北東部をR&Rスターたちが巡業するライブツアー「Winter Dance Party」は、同年2月3日夜に主要キャスト3名(バディ・ホリー、リッチー・ヴァレンス、ビッグ・ポッパー)を乗せたセスナのチャーター機が荒天の中墜落し、全員の命を奪うという大惨事が発生したことで音楽ファンにとって永遠に忘れることのできない悲劇となっているが、本CDはこれまであまり知られることのなかった同ツアーの“その後”に焦点を当てた興味深い内容となっている。

飛行機事故の後、ツアーの興行師は非情にも残された出演者たち(ホリーを失ったクリケッツ(実際には後のカントリースター、ウェイロン・ジェニングスを含むまったく別のバックバンド)、ディオンとベルモンツ、無名のロックンローラー、フランキー・サード)にツアーの続行を指示。看板スターの穴埋めとしては当時フィラデルフィアから中継されていたTV番組「American Bandstand」に出演し人気急上昇中だった同地出身のティーンアイドル、フランキー・アヴァロン、フェビアン、ジミー・クラントンの3人にホリーの熱烈なファンで当時まだ15歳だったボビー・ヴィー、ビル・パーソンズ名義で「All American Boy」をヒットさせていたボビー・ベアなどがかき集められた。

ハードコアなロックンローラーから華やかなティーンアイドル中心のツアーの方針転換は、図らずも当時の音楽シーンの変化にも符合する。亡くなった3人に向けての追悼曲2曲を除けば楽し気なティーンポップが多数並ぶ本CDの裏側には“R&R残酷物語”が存在することを考えながら聴くと、何倍も楽しめるコンピレーションではないかと思う。オールディーズ・マニアはアイドルたちの不発に終わった初期のシングル音源が多数収録されている点にも注目。


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Indian Bred Vol.1: A Rockin' Look at Native-American Born Artists (Atmicat)



これまでありそうでなかったコンピレーション。ネイティヴ・アメリカンを遠慮なく“インディアン”と呼んでいた時代の音楽集で、“Descent(〜系)”という単語が頻出するCDのライナーノーツによれば、登場するアーティストのいずれもネイティヴ・アメリカンの血を引いているのだとか。選ばれているのはエルヴィス・プレスリーからジェームス・ブラウンまで非常に幅広く、その血統が彼の作品のテーマにもなっていたリンク・レイなど数名を除けば、明確に“インディアン”なテイストの作品は少ないが、“ネイティヴ・アメリカンの血を引く者”としてのプライドやコンプレックス、ミュージシャン間のシンパシーは如何ほどのものであったのか??など、想像力たくましく聴いてしまう一枚。


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Indian Bred Vol.2: Indian Rock 'n' Roll, A Look at Native-American Titles (Atomicat)



こちらは“インディアン”をテーマにしたオールディーズ集、ただしお馴染みの「悲しきインディアン」や「河の娘パッチス」などは登場しないコアな内容。“Black Lives Matter”な現代では恐らく永遠にラジオの電波に乗ることはないであろうヤバイ楽曲ばかりだが、明らかに蔑視混じりの何曲かは別として、こういった“インディアン・テイスト”が音楽の魅力になっていたことも事実。このシリーズ、今後も続編が予定されているようだが、一体どのような内容になるのか、注視していきたい。


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2020年07月04日

From Legal Eagles to Tijuana Brass (1958-1962) - Herb Alpert (Jasmine)



ハーブ・アルパートが架空のマリアッチ・バンド“ザ・ティファナ・ブラス”を率いて1962年に颯爽と全米チャートに登場する以前の数年間、彼はアメリカ西海岸のラジオDJ兼ソングライターとして他のアーティストに曲を提供する傍ら(サム・クックの「Wonderful World」がその時期の代表曲)自身のアーティストとしてのキャリアをあれこれ模索していた。

1950年代後半から60年代前半にかけて様々なレーベル、様々な名義でリリースされたこれら作品は、ノヴェルティ、ジャズ、ティーンポップ、ダンスナンバーなど多岐にわたり、年を追うにつれて作品のクオリティが上がっていく様子と、彼のトランペットの相も変わらずなヘタウマぶり(笑)が印象的。ティファナ・ブラスの作品では、あまりCDで聴く機会のない「悲しき闘牛士」と「アカプルコ1922」のシングル・バージョンが貴重かも。


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Almost Paradise (1954-1960) - The Norman Petty Trio (Jasmine)



バディ・ホリーのプロデューサーとして知られるノーマン・ぺティは、ホリーと出会う以前の時期にイージーリスニング系グループ「ノーマン・ぺティ・トリオ」を率いて何曲かのシングルをヒットパレードに送り込んだ実績を持っている。

本CDはペティのトリオ時代の録音を集めたコンピレーション。ポピュラーとR&Rの端境期に録音された作品なので前時代的に感じる向きもあるかもしれないが、このポピュラー志向がバディ・ホリー活動後期のバラード路線に多大なる影響を与えたのでは??と考えると、かなり興味深く聴こえてくる。中でもホリーの死後に録音された「True Love Ways(ホリーとペティの共作曲)」は、感傷的にならずに聴くことができない。


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From Clovis to Marble Arch: The Norman Petty Productions (Jasmine)



“ノーマン・ぺティといえばバディ・ホリー”のイメージが強い彼が1950年代半ばから60年代前半に手がけた数多くのアーティストの作品を集めたコンピレーション。

収録されたアーティストはバディ・ホリーとクリケッツの関連ミュージシャンばかりでなく、ティーン・キングスを率いてハードなロカビリーを歌っていた時期のロイ・オービソン、後に「Party Doll」の全米ナンバー1ヒットを放つバディ・ノックスと、彼の相方で後年メジャー・レーベルの社長になるジミー・ボウェン、ペティの下で「Sugar Shack」を全米ナンバー1に送り込むジミー・ギルマーとファイアボールズ、「Wheels」のインストヒットで知られるストリング・ア・ロングズ、「Tequila」のナンバー1ヒットばかりでなく、シールズ&クロフツやグレン・キャンベルといった有能なミュージシャンを輩出したことでも知られるチャンプス、メジャーデビュー当初“女性版ボブ・ディラン”として話題になったフォークシンガー、キャロライン・へスター、ガレージロックの時代にホリー節を蘇らせたボビー・フラーなど、アメリカ南部の野心あふれる若者たちが挙ってメンフィスのサン・スタジオの門を叩いたのと同様、テキサス・エリアの若いミュージシャンは皆ペティのスタジオを目指した(中にはその両方に乗り込んだオービソンのような強者もいた(笑))様子が覗える。

ペティの旺盛な制作活動は60年代後半まで続くのでこれは彼の歴史の一部でしかないが、R&Rブームの熱気と後に大成するミュージシャンたちの若き日の試行錯誤を知ることのできる貴重な内容となっている。


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2020年07月01日