2019年12月22日

Sweet Talkin' Guy - The Chiffons (Oldays)



1960年代前半に活躍したガールシンガー/グループは、1964年のビートルズ旋風に端を発するブリティッシュ・インヴェージョンを機にそのほとんどがヒットチャートから姿を消すことになったが、その中で(モータウン系のグループは別文脈になるので除外すると)シャングリラスやレスリー・ゴアなどごく限られたアーティスト同様チャートに踏みとどまったグループの一つがシフォンズ。1963年の「One Fine Day」以来のTOP10ヒットとなった「Sweet Talkin' Guy」をタイトルに冠した66年のアルバムがボーナス付きで復刻された。

彼女たちをバックアップしていたのはトーケンズの面々からなる“ブライト・チューンズ・プロダクション”。ソフトなポップ感覚と時代のサウンドを融合させることに長けた彼らは65年にはいち早くサイケデリックな感覚を取り入れた「Nobody Knows What's Goin' On (In My Mind But Me)」を彼女たちの作品として送り出して他のガールグループとは一味違う一面を見せ、翌年にはトーケンズ自身や弟分のハプニングス同様ソフトロック的な感覚がうかがえる「Sweet 〜」を手掛け、チャートの第一線に返り咲かせた。その後これに匹敵するヒットは生まれなかったがこの時期の彼女たちの作品はどれも佳曲揃いで、ソフトなポップスを好む向きには是非ともお薦めしたい。

余談になるがシフォンズはその後ジョージ・ハリソンが70年にリリースした「My Swet Lord」が彼女たちの過去のヒット「He's So Fine」のパクリでは?という騒動で再びスポットが当たり、なんと彼女たち版の「〜 Lord」もリリースしてしまう悪ノリぶりを見せ、72年にはノーザンソウル・ブームで60年代に録音されたR&Bナンバーが次々とヒットチャートに再登場していたイギリスで「Sweet Talkin' Guy」が再ヒット(最高4位)。デビューから約10年間にわたり表舞台で活躍を続けることとなる。


Track List

posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

The World Is Mine: The Pop Recordings 1964-1971 - Barry Gordon (Teensville)



Nuttin' for Christmas ('55)このCDの主役は、1955年の暮れにクリスマス・ノヴェルティ「Nuttin' for Christmas」をヒットチャートの6位まで押し上げたバリー・ゴードン少年(当時6歳)。この曲と続く「Rock Around The Mother Goose」をもってヒットチャートから姿を消した彼のその後に興味のある音楽ファンは世界に大勢はいないと思うが、オーストラリアのティーンズヴィル・レコードだけは違うようで、ゴードン少年の10代半ば〜20代前半の録音を一枚のCDにまとめ上げる快挙(?)を成し遂げた。

ゴードンはTVの世界で大変な成功を収めたようで、ある番組ではエミー賞を受賞するほどの活躍。一方でティーンアイドルとして数社からシングル盤をリリースしており、それらを集めたのがこのCD。中でも60年代後半にダンヒル/ABCで録音した作品はソフトロックとしてかなりの聴きもの。更に71年には全曲自作のポップ・コンセプトアルバム『Pieces of Time』を発表(本CDに全編収録)、そこでは青年版リチャード・ハリス的世界が展開されている。80年代には全米俳優組合の会長も務めたという彼の、これまであまり知られることのなかった音楽的側面を存分に楽しめる一枚。


Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

The London American Label Year By Year: 1967 (Ace)



アメリカのインディ・レーベルからリリースされた音源を買い付けてイギリスでリリースするロンドン・アメリカン・レーベルの年別編集盤、久々のリリースは1967年編。本国アメリカでヒットした曲は意外と少なく、イギリスのレーベル担当者がかなり独自の判断でリリースしたものが多い様子で(中にはアメリカではリリースされていない作品も!)初めて聴く音源も少なくない。個人的にはガレージやソフトロックものに目が行くが、カントリーやR&Bから当時人気絶頂だったモンキーズのミッキー・ドレンツやウィルソン・ピケットのレア音源まで、バラエティに富んだ内容になっている。


Track List

posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする