2019年10月31日

60s UK Harmony Pop Battle Royale: The Gibsons vs The Cymbaline (Teensville)



かつてヴィー・ジェイ・レコードからリリースされていたビートルズとフォー・シーズンズのカップリング盤のデザインを模した本CDの主役は、方やオーストラリアからビートブームに沸くイギリスに乗り込んだギブソンズ、方や60年代半ばにイギリス各地をツアーしビーチ・ボーイズやフォー・シーズンズタイプのハーモニーを聴かせていたシンベリン。チャートヒットを持たぬこの二組を“ハーモニー・ポップ”のキーワードで強引に引き合わせてしまったのはオーストラリアの物好きなレーベル、ティーンズヴィル。ソフトロック、ポップサイケといった言葉に弱い音楽ファンであれば、このCDのよさはわかるはず。


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This Is Ronnie Burns (RPM)



ビートルズのオーストラリア公演を観て感銘を受けたことをきっかけに“オーストラリア初の長髪バンド”ザ・フライズに加入し音楽キャリアをスタートしたシンガー、ロニー・バーンズが、1960年代後半から70年代初頭にかけてリリースした音源をまとめたコンピレーション。彼がソロ・キャリアをスタートさせるにあたってラッキーだったのは世界的にブレークする以前のビー・ジーズと出逢ったことで、彼らから提供を受けた作品のいくつかはオーストラリアのヒットチャートにランクインも果たしている。本CDはギブ3兄弟提供の8曲他、カバー、オリジナル作品全25曲を収録。オージー産ポップ・サイケが楽しめる。


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Cadillac and 24 Songs - Renegades (Oldays)



イギリス、バーミンガム出身ながらフィンランドで絶大な人気を誇ったという1960年代のビートバンド、レネゲイズがかの地に残した作品から24曲を選曲したベスト盤。作品を聴いても彼らがイギリス人である、という以外に北欧で突出した人気を博した理由はよくわからないが、60年代に稀に存在したラッキーなバンドの一例として頭にとどめておけばいいのか。


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2019年10月28日

Banana Split for My Baby: 33 Gems from The Good Old Summertime (Bear Family)
Another Banana Split, Please!: More Gems from The Good Old Summertime (Bear Family)



ベア・ファミリー・レコードからリリースされている季節をテーマにしたオールディーズ・シリーズの夏編2枚。サマーソングはオールディーズの定番で、なじみ深いナンバーも多数収録されているが、メジャーアーティストのあまり知られていない楽曲もかなりの数聴くことができ、なかなかハイレベルな内容のコンピレーションになっている。


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Autumn Leaves: 29 Gems for The Golden Season of Indian Summer (Bear Family)



こちらは秋ものオールディーズを集めたコンピレーション。秋を題材にしたポップスは意外と少ないようで【Storm】【Rain】【Wind】といった天候関係や【Corn】【Cotton】など作物がテーマ(季語なのか??)の曲も多く選曲され、またイージーリスニング系の楽曲も多い。選曲者の苦労の跡がうかがえるが、秋の夜長のBGMとして聴くには、まぁまぁの内容といっていいか。


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Yulesville!: 33 Rockin' Rollin' Christmas Blasters for The Cool Season (Bear Family)



ベア・ファミリー選曲のロッキン・クリスマス・ソング集。1950〜60年代前半は数多くのクリスマスヒットが生まれた時代だったが、ここではそれら誰もが知るメジャーな楽曲は極力選曲を控え、知名度はそれほど高くないがクリスマス気分が盛り上がるナンバーばかりを33曲も収録している。収録曲はどれも外れがなく、個人的には今年のクリスマスシーズンのBGMはこのCD一枚で十分といっていいくらい。


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2019年10月25日

Destination Moon: 50 Years - First Man On The Moon (Bear Family)



今年は人類が初めて月面に立って50年目に当たる年だそうで、それを記念してドイツのベアファミリーから月面旅行をテーマにしたコンピレーションがリリースされている。収録曲の録音年は1950年代からケネディ大統領の有名な演説「The Moon Speech(本CDにも収録)」があった1962年までで、まだ本当に月に行けるのか半信半疑な、おとぎ話のようなロマンチックな作品が並ぶ。ラウンジ・ミュージックのコンピレーションとしても秀逸な内容。


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Bongos-A-Go-Go: The Complete Preston Epps 1958-1962 (Jasmine)



1959年の「Bongo Rock」のヒットで“ボンゴ・インスト”の第一人者となったプレストン・エップスの英米でリリースされた音源をコンプリートに集めたコンピレーション。音楽の特性上ヒットはあまり続かなかったが、サーフロック風からエキゾチック・サウンド、ラウンジものまで様々に工夫を凝らした録音が収録されている。


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The Tide Story: Ruth Christie and Her Strange Exotic Melodies, Chapter 1 (Jasmine)



女性アーティスト、ルース・クリスティが彼女の父親から提供された資金を元に1959年にロサンゼルスで設立したスモール・レーベル「Tide」の音源集。ひとくせあるティーンポップが多数収録される中、後にウォーカー・ブラザーズのゲイリー・ウォーカーがヒットさせる「Twinkie Lee」のラリー・ブライトによる初期バージョンが耳を惹く。


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2019年10月22日

American Tunes: Songs by Paul Simon (Ace)



英エース・レコードのソングライター・シリーズの中ではやや異色な、ポール・サイモン作品のカバー集。サイモンとガーファンクルやサイモンのソロとしてのオリジナル・バージョンがいずれも印象強いため、それらとの比較として聴くことになるが、60年代から2000年代まで、様々なアーティストが様々なスタイルで取り上げており、原曲の良さもあってなかなか聴きごたえのあるアルバムになっている。


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Yesterday Has Gone: The Songs of Teddy Randazzo (Ace)



数々のオールディーズ名曲を生み出したシンガー/ソングライター、テディ・ランダッツォの“オールディーズ時代”以降の作品を集めたコンピレーション。1960年代半ば以降も彼はソフトかつドラマチックな作風で様々なタイプのアーティストの作品を手掛けており、中でもリトル・アンソニーとインペリアルズやロイヤレッツなど“プレ・スイート・ソウル”的なアーティストが、ヒットチャートで成功を収めている。ソフトロック、60年代後半の空気を反映したプログレッシブなポップ、そしてフィリー・ソウルまで、彼の一貫してメロウな作風が楽しめる。


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It Might as Well Rain Until September - Carole King (Jasmine)



キャロル・キングが『つづれおり』でシンガーとして大ブレークを果たすずっと前の1962年にTOP40ヒットを記録した「It Might as Well Rain Until September」は、元々ボビー・ヴィーに歌ってもらうために制作したデモテープの出来が良かったため、自身のレーベルからシングルを発売してみたものであることは有名な話。彼女は作曲家としての活動の傍ら時折各社からアーティストとしてシングルをリリースしており、それらの音源を集めたのがこのCD。

中でも有名なのは、幼馴染だったニール・セダカが彼女をヒントに作曲した「Oh! Carol」のアンサーソング「Oh! Neil(オリジナル・シングルは天文学的な値段で売買されている)」だが、今回それより重要なのはボーナスとして収録されている「It Might 〜」同様他のアーティストのために制作されたデモ録音集の方。“スタッフ・ライター”といって差し支えないほど多くの作品を提供したボビー・ヴィーのヒット他、現在に至るまで世界中で愛され続けているオールディーズ名曲の原型が、他でもないキャロル・キングに歌われた音源がこれだけの量残され、現在も聴くことができる幸運に感謝したい。


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2019年10月19日

Pop Muzik: Ultimate Synth Pop (Union Square Music)



シンセ・ポップばかりを100曲集めたボックスセット。“シンセ・ポップ”と聞いてまず思い浮かべる80年代前半のピコピコしたものばかりでなく、80年代後半以降のユーロディスコ的なものから2000年代のEDM的なもの、更にシンセを多用した普通のポップスまで。中にはこんな曲も入れるか?と不思議に思うものもあるが、UKのマイナーヒットなど個人的に初めて聴く作品も多数。この40年間進化しているのかしていないのかよくわからない同ジャンルを、ざぁっと聴ける内容になっている。


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Electrical Language: Independant British Synth Pop 78-84 (Cherry Red)



こちらは前掲の『Pop Muzik』と比較してよりシリアスな内容のシンセ・ポップ集。1970年代末から80年代前半のUKシーンに的を絞ったもので、トーマス・ドルビー、OMD、ヒューマン・リーグなど後にオーバーグランドで成功を収めるアーティストの作品も収録されているが、大半はインディ・レーベルからリリースされUKチャートにも登場することのなかった高純度の“ピコピコ”集。“テクノ・ポップ”というフレーズに郷愁を覚えるタイプの音楽ファンには、こちらをお薦め。


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2019年10月16日

The Bootleg Series, Vol. 15: Travelin' Thru, 1967 - 1969 - Bob Dylan (Columbia/Lagacy)



ボブ・ディランの恒例ブートレッグ・シリーズ第15集は1967年〜69年にかけての未発表録音集、アルバムでいえば『John Wesley Harding』『Nashville Skyline』『Self Portrait』などを発表していた時期の作品を集めたもの。ディランは66年にオートバイ事故で瀕死の重傷を負って音楽シーンの第一線から姿を消し(実際は怪我の養生の間、後のザ・バンドの面々と通称“ベースメント・テープス”を精力的に録音しており、それらは既にボックス化済)67年末以降このボックスに収録されている作品(の完成版)とともに再び聴衆の前に姿を現した時期。かつてより穏やかな作風、そして何より『Nashville Skyline』で顕著なボーカルスタイルの変化がリスナーを大いに困惑させていた頃で、そういった作品の制作過程を知ることができる内容となっている。

が、このボックスの一番の聴きどころはそれらの作品に収録されることはなかったカントリー界の大物ジョニー・キャッシュとの交流を記録したCD一枚半分の音源の方で、スタジオ・セッションでお互いのレパートリーの交換や関係の深いアーティストの作品を取り上げる様は、かつてキャッシュがエルヴィスらと繰り広げた「ミリオン・ダラー・カルテット」を彷彿させるもの。その盛り上がりからキャッシュがホストを務めるTVショーへのディランのゲスト出演にまで発展する“幸福な邂逅”をディラン史に刻み込む、新発見多き意義あるボックスセットになっている。


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The Many Faces of Elton John (Music Brokers)



伝記映画『ロケットマン』がわが国でも公開され、そこそこの好評を博したエルトン・ジョン関連の珍品コンピ。一枚目は彼がプロデュースや客演等でかかわった作品を集めたもので、初めて聴く曲やこれまで知らなかった録音を多数収録。二枚目は録音年不明のエルトンのライブ、三枚目は様々なアーティストによるエルトン作品のカバー(かなり最近の録音の模様)ということで、入手価値があるのは一枚目だけ?という感じだが、値段が安いのでまあまあ許せる。


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TOP 40 Santana: His Ultimate TOP 40 Collection (Sony Music)



オランダで散発的にリリースされているベスト盤シリーズ「TOP 40」のサンタナ編。彼は60年代末から70年代にかけてと、2000年前後(2000年1月1日付のビルボードチャートのナンバー1は彼の「Smooth」で、このチャートはこの先何百年も時代背景を語る際に取り上げられることになるだろう)の2回黄金期を迎えており、このコンピレーションはその両方をカバーした内容。英米のチャートヒットの大方を収録、2000年代半ば以降のヒットが漏れているのは残念だが、彼のキャリアを廉価に顧みるには最良のCDといえる。


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2019年10月13日

Shel's Girls: From The Planet Records Vaults (Ace)



英エース・レコードによる1960年代イギリスのヒットプロデューサー、シェル・タルミーの足跡を振り返るシリーズ最新盤は、彼がレコード各社で手掛けたガールポップ集。収録されているのはマイナー・アーティストばかりだが、フィル・スペクター・フォロワー的な作品からノーザン・ソウル・テイストの作品まで、ロック・プロデューサーの印象が強いタルミーの意外な一面を楽しむことができる。


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Goodbye, Boys, Goodbye! Girl Pop Gems: Obscure & Unreleased (1963-1967) (Teensville)



ティーンズヴィル社の知られざる60年代ガールポップ傑作選第2集。収録曲の発表年は1963年〜67年ということで、フィル・スペクターが確立した音楽制作メソッドを模倣、またはスペクター組のミュージシャンをそっくり使って制作された“音壁ポップ集”という趣のコンピレーションとなっており、ということは未だこの時代のガールポップを追い求めている音楽マニアだったら入手しない訳にはいかないディープかつ充実の内容となっている、ということである。


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2019年10月10日

Hey! Baby: The Early Years 1959-1962 - Bruce Channel (Jasmine)



1962年に「Hey! Baby」の全米ナンバー1ヒットを放ったブルース・チャネルの初期録音集(1959年〜1962年)。デビュー当初の典型的なティーン・ポップからブルースハープをフィーチャーした「Hey! Baby」のヒットをきっかけに、ブルージーな作風へとリリース毎に移行していく様子が覗える。

なお「〜Baby」でハーモニカを担当していたデルバート・マクリントン(後年自らもTOP40ヒットを放つ)はチャネルが62年に行った英国ツアーにも同行、かの地で出会ったジョン・レノンにハーモニカ奏法を伝授し、それが初期ビートルズ・サウンドの特徴の一つとなったことはよく知られているが、このCDにはその渡英時に録音されたマクリントンのソロ作と、チャネルとのデュオ“トゥ・スミス・ブラザーズ”名義の作品が貴重なボーナスとして追加されている。


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Wooden Heart and German American Hits - Joe Dowell (Jasmine)



エルヴィス・プレスリーが映画『G.I.ブルース』で披露したドイツ産のポップナンバー「Wooden Heart」をカバーし、1961年に見事全米ナンバー1を記録したジョー・ダウェルの録音を集めたコンピレーション。シングルのヒットに合わせて急きょ制作された印象のアルバム『Wooden Heart』はタイトル曲同様他のアーティスト作品のカバーで占められており、続く『〜 German American Hits』は「Wooden 〜」の大ヒットの行きがかり上企画された(?)ドイツで生まれアメリカでも流行したポップスを集めたもの。個人的にこういった企画ものは好きだが、ダウェルのボーカルが凡庸なため作品としての魅力に欠ける・・・。ボーナスには彼が続いてリリースしたシングル音源も収められており、短期間に終わった彼の活躍のほぼすべてを聴けるといって過言ではない内容となっている。


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Madison and Teen Scene - Dicky Doo & The Don'ts (Jasmine)



ブロンクス出身のプロデューサー/ソングライターのジェリー・グラナハンは、制作したデモテープが人気DJのディック・クラークに気に入られ、1957年に彼が設立したスワン・レコードの第一号アーティスト“ディッキー・ドゥー(クラークの息子の愛称からとられている)”としてデビュー、「Click-Clack」「Nee Nee Na Na Na Na Nu Nu」といったヒットを飛ばした。このCDはその後大手のユナイテッド・アーティスツに移籍してリリースしたアルバム二作をカップリングしたもので、この時グループはすでにスタジオ・プロジェクトと化しており、内容もすっかり様変わりしたティーン向けのダンス・インストアルバムとなっている。ボーナストラックとしてスワン時代のシングルヒットも収録。


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2019年10月07日

Let's Get Together - Hayley Mills (Jasmine)



1960年代前半にディズニー映画のスターとして活躍した子役女優ヘイリー・ミルズのコンピレーションは数年前に日本でも10曲入りのシングル音源集がリリースされていたが、こちらは62年発表の彼女のアルバム『Let's Get Together』を中心に、シングル音源と映画で使用されたバージョン、更に『罠にかかったパパとママ』ほか彼女の主演作のオープニングテーマや彼女に続く同社のスター、アネットとトミー・サンズが歌う「Let's Get Together」の別バージョンなどを追加、全25曲盛り沢山に彼女の全盛期を反芻できる内容になっている。


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Ooh Ba La Baby!: Her Exciting Rock N' Roll Recordings 1956-1959 - Mamie Van Doren (Hoodoo)



1950年代〜60年代のアメリカ映画で強烈なお色気を振りまいた“セックス・シンボル”メイミー・ヴァン・ドーレンの録音集。「私がR&Rを発明したのよ!」という強烈なナンバー「The Girl Who Invented Rock'n'roll」他煽情的な作品(そのうち何曲かには映画で共演したエディ・コクランが参加!)目白押しの一方、はっきりクレジットされていないが1960年代に入ってから録音された作品も何曲か収録されており、そちらのガールポップとしてのクオリティの高さにも注目したい。


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2019年10月04日

I Was Kaiser Bill's Batman - Whistling Jack Smith (Oldays)



1967年に世界中で大ヒットを記録、我が国では日本語カバー(インスト曲なのに!)まで制作されたホイッスリング・ジャック・スミス(口笛ジャック)の「口笛天国」をフィーチャーしたアルバムの復刻盤。この作品は100%スタジオミュージシャンによって制作された、いわゆるバブルガム物で、CDの超詳細な解説(上柴さん!)によれば、この口笛の主はマカロニウエスタン映画『続・夕陽のガンマン』の有名なテーマ曲と同一人物(!!)、アルバムジャケットやTV出演の際はルックスが買われた作品と縁もゆかりもないミュージシャンが“ジャック”を演じていたのだという。

アルバムはシングルのヒットに合わせて急きょ制作されたもので、イギリスをはじめとした各国の民謡・俗謡を口笛で演奏したもの。典型的な一発屋として二度とヒットチャートに返り咲くことはなかったが、「口笛天国」はその後さまざまなラジオ番組などのテーマ曲に使用され、後年まで多くのリスナーに親しまれる作品となっている。


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The Master's Apprentices (Oldays)



1970年代にハード/プログレ系のアルバム数枚を残したオーストラリアのロックバンド、マスターズ・アプレンティスが1967年に本国でリリースしていたファーストアルバム。まだサイケの波が押し寄せる前のオーストラリアで生まれたガレージ/ビートポップなナンバーが収録されている。


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The Blue Things (Oldays)



カンザス出身のフォークロック・グループ、ブルー・シングズのファーストアルバム(66年発表)。RCAレコードからのリリースで、当時あまり熱心にロックに取り組んでいなかった同社では、フォークロック/サイケデリック世代のロックバンドとしてはジェファーソン・エアプレインに次ぐアルバムリリースということになる(シングルリリースに至ってはジェファーソンより彼らの方が先だった)。ナッシュビルで制作されたフォークロックアルバムとしては最初期の一枚。ボーナストラックとして収録されているアルバムリリース後のシングルも、フリーク・ビート調でなかなかの聴きもの。


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2019年10月01日

Abbey Road [2CD Anniversary Edition] - The Beatles (Apple/Universal)



ここ数年、年一枚のペースでリリースされていたビートルズのオリジナルアルバム50周年記念盤もいよいよ大詰め(『Let It Be』を再び丸裸にするなら話は別だが・・)、1969年発表の『Abbey Road』が登場。彼らの最高傑作といわれる同作の2019年版リミックスと、アルバム収録曲のリハーサル・テイク等を集めたディスクの2枚組バージョンを入手したが、数年ごとに行われるリマスターやリミックスは、果たして改善なのか改悪なのか、作品の新解釈なのか歴史の改ざんなのか、聴くたびに判断に迷う。。

別テイクが収められた2枚目の方は、アルバム未収録曲なども聴けたら制作の裏側が覗えてより良かったと思うが、そちらは1万円以上する“スーパー・デラックス・エディション”を入手しないと聴けないらしい・・・。ビートルズの諸作が一段落したところで、今後様々なアーティストの歴史的名盤とされるアルバムが次々と50周年を迎えることになるので、これから数年間、いったい自分は何枚の“アニバーサリー・エディション”を購入することになるのか、今から少々不安ではある。。。


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Satanic Mjesties Sessions - The Rolling Stones (Eternal Grooves)



こちらは昨年50周年記念盤がリリースされていた(ただのリミックス盤だったので僕は購入を見送った)ローリングストーンズの1968年作『Their Satanic Majesties Request』期のアウトテイク集。ボーカルが入る前のベーシック・トラックを集めたもので、彼らが最も冒険的な(行き当たりばったりな??)サウンドに挑戦した問題作の制作の裏側を垣間見ることができる内容となっている。


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