2019年06月28日

Originals - Prince (NPG/Warner Bros.)



プリンスはその全盛期に物凄い勢いでオリジナル・アルバムを連発する一方、他のアーティストにも積極的に自作曲を提供していた。その多くは彼のプロデュースの下世に送り出された後輩アーティストたちだが、中にはバングルスやケニー・ロジャース(!)といった異色のコラボレーションも。このCDはプリンスが様々なアーティストに提供した楽曲の、彼自身によるデモ・バージョンを集めたコンピレーションで、彼が今も存命ならおそらく世に出ることはなかったと思われる貴重な録音集。彼の作品のストックの中から「これをあげるよ。」といった感じで提供された(多分)のものから、明らかに提供するアーティストにあて書きした様子が覗える(プリンスとしては異質な)作風のものまで、作家プリンスの幅広い音楽性が垣間見える内容となっている。


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Step Back in Time: The Definitive Collection (BMG/Parlophone)



カイリー・ミノーグの来日公演を幕張まで観に行ったことがある(ネットで確認したら2011年のようだ)。彼女はその時すでに“ダンス・ディーヴァ”としての地位を確立、2001年に放ったヒット「Can't Get You Out of My Head」も“クラシック”と見なされており、彼女のショーの前に登場した何組ものDJが全員この曲をプレイリストに入れて敬意を表するような状態だったが、ライブで一番印象に残ったのは彼女が世界でその名を知られるきっかけとなった「I Should Be So Lucky」だった。これは別に青春時代の思い出的な意味でいっているのではなく、発表当初は他愛のないラブソングだったこの曲を、この時点で約20年のキャリアを誇る彼女が、恋人の自死だとか、乳がんの克服などを乗り越えて歌った結果、まるで人生や人間賛歌のようなニュアンスまで感じられる楽曲になっていたことに大きな感動を覚えたからだった。

そんな“カイリー姐さん”がデビュー30年を記念してリリースしたベスト盤がこちら。2枚組のCDのうち1枚目には2000年代のヒットを、2枚目は80〜90年代のヒットを収め、今なお現役バリバリな彼女のキャリアを総括した内容となっている。それにしてもヒット曲の多さ(勿論これがすべてではない)!多少の浮き沈みはあるものの、30年間一貫してヒットチャートに登場し続けた彼女の活躍に、改めて敬意を表したい。


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Cat (+3) - Cat Miller (Solar/Octave Lab.)



ウルトラ・ヴァイヴが地道に推し進めているソーラー・レコードの再発シリーズ。メジャーなグループのアルバムは今さら買っても・・・という感じなので、これまで名前も聞いたことがなかったキャット・ミラーの86年作を購入。

CDの解説を読むとキャット・ミラーは1970年代より様々なディスコ・プレジェクトやレコーディング・セッションを渡り歩いてきた女性シンガーのようで、本作が彼女にとって唯一のソロアルバム。一番の注目点はインディのソーラーからメジャー・レーベルへキャリアアップ目前のベビーフェイスが全面的に制作に関わっている点で、この時期隆盛のデジタル・ファンク調の作品から、メロウな楽曲までがアルバムに散りばめられている。アルバム全体を聴いてわかるのは彼女が“デニース・ウィリアムス・フォロワー”としてシーンに送り出された点で、歌声だけでなく楽曲までがウィリアムス調。これでは音楽シーンに埋没してしまったのも仕方のないこととと思えるが、デニース・ウィリアムスのファンであれば、かなり優秀な傍流作品として楽しむことができるのではないかと思う。


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