2018年10月28日

Nice Folks: Warner Pop Rock Nuggets Vol. 5 (Warner Music Japan)



毎回到着を楽しみにしているワーナー・ジャパンの『Pop Rock Nuggets』シリーズ。リリースのニュースを聞くたび収録曲リストも見ずに予約注文しているのだが、いつもそこからが長い(笑)。発売日が何度も延期され、半年待ちは当たり前・・。丁寧なライセンス交渉、と前向きに受け止めるようにしてはいるものの、注文を忘れかけた頃に、ようやくCDが到着するという。。

それはともかく。シリーズ第5弾は60年代後半を中心としたアメリカ産ポップス編。ノーザンソウルっぽい何曲かを除くとマイナーなソフトロック系作品が多くを占め、同シリーズではおそらくもっともマニアックな内容。それ系統の音楽が大好物な僕には大変うれしいコンピレーションだが、気になったのはここに収録されている「See That Girl」、これってヴォーグスじゃないよね??これまでのCDで聴けた音源と全然違うし、何しろソロボーカルだし・・・。ここで聴ける録音が誰のバージョンなのか、ご存知の方はご教示いただけると幸いです。。。

CDの後半には70年代のヒット曲も何曲か収録されており、今後ますますの発展が期待できるこのシリーズ。対象年代をどんどん広げて、なかなかCDでは聴けない歴史に埋もれた佳曲を発掘する長寿シリーズとなってくれることを願うばかり。



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I Hear You Knocking: Warner Pop Rock Nuggets Vol. 6 (Warner Music Japan)



『Warner Pop Rock Nuggets』第6弾は、数年前にEMIグループがユニヴァーサルに吸収合併された際に、棚ボタ式に(笑)ワーナーに移譲された旧EMI系の音源を中心とした60〜70年代ブリットポップ集。マージービート〜ポップサイケ系の作品が多数収録されているが、海外で既発のコンピレーションで聴ける音源が多く、どちらかというと本CDを企画したスタッフの「えっ!こんなCDをワーナーで出せちゃうの!?」という喜びばかりが伝わってくる(笑)内容となっている。確かにEMI時代も、ユニヴァーサルに移管されてた場合でも、到底期待できないCDにはなっているのだが・・。

CD後半には70年代前半のUKヒットが多数選曲されていて、こちらは選曲者の【俺の青春べスト】的な印象(笑)(笑)。次回の同趣コンピは、より“日本人にしか選曲できない”UKポップを集めた内容でお願いします。


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Love Land: Warner Pop Rock Nuggets Vol. 7 (Warner Music Japan)



『Warner Pop Rock Nuggets』シリーズ第7弾は、ワーナー・ミュージック・グループが誇るアトランティック系をはじめとする傘下レーベルのR&B系音源を集めたコンピレーション。本シリーズのテーマは“無名ながら今日においても鑑賞を耐えうる”作品を再提示することだそうだが、本CD収録曲の多くは“無名”と呼ぶには大変失礼な定番曲が多く、これまでR&B系クラシックには縁遠かったオールディーズファン向けの入門編、との位置づけのコンピという印象。

ワーナー系のR&Bコンピでは『500 Atlantic R&B Soul Singles』というリリース年別にシングル音源を徹底的に発掘していく大型企画も同時進行しており(こちらも本シリーズ以上に発売延期が繰り返されがち!!)、それとの兼ね合いが難しいところだが、よりカジュアルなR&Bコンピとして“黒系苦手”なオールディーズファン啓蒙に邁進していただければと思う。


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2018年10月25日

The Complete ABC/Dunhill Singles - The Four Tops (Geffen/Universal Music/Real Gone Music)



モータウン・レコードは1970年代初頭に本社をデトロイトからロサンゼルスに移し、それをきっかけに60年代同社の黄金期を支えたアーティストが何組も他社へ移籍することとなった。今回はその中の一つフォー・トップスがABC/Dunhillに移籍して以降にリリースしたシングル音源を集めたコンピレーション。

60年代の輝かしいヒット曲の数々と比較し、フォー・トップスの70年代はほとんど振り返られることがない気がする。しかし、収録曲のチャートアクションを見ていただければわかる通り、モータウン独立後も彼らは(全盛期と比較すれば見劣りするかもしれないが)コンスタントにヒットを飛ばしており、同社から独立したアーティストの中ではグラディス・ナイトに次ぐ成功を収めたともいえる(もちろんマイケル・ジャクソンという例外中の例外を除いての話だが・・)。

彼らの移籍先ABC/Dunhillはそれまでグラス・ルーツやスリー・ドッグ・ナイトなどポップ系のレコードをメインに制作しており、同社にはR&B部門のスタッフすらいないという危うい状態だったようだが、この“ダンヒル・サウンド”とフォー・トップスの意外な親和性が好評を呼んで彼らは延命に成功、モータウン残留組と互角にヒットチャートを争っていくこととなった。70年代前半の“ニューソウル”風から後年のディスコ・サウンドまで時流に乗ったサウンドと、彼らのブレのないハーモニーで70年代の荒波を乗り越えていく姿がここには残されている。



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Dance with You: The Solar & Constellation Albums - Carrie Lucas (SoulMusic)



イギリスの再発レーベル、エドセルが今年に入ってロサンゼルスのR&Bレーベル「Solar」の再発プロジェクトをスタートさせ、様々なコンピレーションがリリースされているが、同レーベルの主要アーティストであるウィスパーズやシャラマーなどは既に何度も再発されているのであまり新鮮味が感じられず、僕は今のところ様子見状態。そんな中、やはりイギリスの再発レーベルであるソウルミュージックが非常にマニア心をくすぐるボックスをリリースしてくれた。なんとキャリー・ルーカスがリリースした6枚のアルバムすべてを収録したボックスセット(笑)。

よほどR&Bが好きな方でないと彼女に気を留めることはないと思うが、ルーカスは「Solar」の前身レーベルである「Soul Train」レコードからデビューし、同社最初のヒット「I Gotta Keep Dancin'」を放った人。その名のとおりあの有名なTVショーのホスト、ドン・コーネリアスが経営にかかわるレーベルということでTVプロモーションの後押しもあり、彼女はその後順調にヒット作を発表し続けていくこととなる。ディスコ時代にリリースされた諸作はどれも耳馴染みのいい作品ばかりで、ウィスパーズをはじめとするソーラー・ファミリーのサポートも頼もしい。またそのルックスに劣らぬ彼女の美(女)声も作品の魅力となっており、これまで見逃していたソーラー・サウンドの“肝”のようなものを感じられる徳用ボックスとなっている。


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The Contempo Story 1973-1977: The Original Home of Soul (Soul Time/Cherry Red)



イギリスのR&B専門誌『Home of The Blues(後に『Blues & Soul』に改名)』の編集長だったジョン・アビーが1973年に立ち上げたレーベル「コンテンポ」のアンソロジー。同レーベルはアメリカのR&Bレーベルの音源をイギリスで配給するばかりでなく、60年代のR&Bヒットの再発や、60年代に活躍したアーティストと直接契約して新作を録音するなど、当時イギリスで盛り上がっていた“ノーザンソウル”シーンをかなり意識した活動を行っていた。アーリー・ソウルからディスコまで、約5年間にわたってシーンに送り出した“イギリス人好みのソウル”をたっぷりと楽しめる。


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2018年10月22日

Explores Guitar Country/Cookin'/Georgia Sunshine/Me and Jerry - Jerry Reed (BGO)



カントリーギターの名手、ジェリー・リードが1969年〜1971年に発表した4枚のアルバムを2枚のCDにコンパイル。68年にエルヴィスが彼の「Guitar Man」をカバーし、その録音に客演したことで俄然注目を集めた彼の、この時期のアルバムの主役はやはりギターで、その最たるものがチェット・アトキンスに招聘され実現したギターデュオ・アルバム『Me and Jerry』だろう。そんな中70年にリリースしたノヴェルティ曲「Amos Moses」が思わぬ大ヒットとなったことから、彼の作風は次第に変化していくことに・・。


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When You're Hot, You're Hot/Ko-Ko Joe/Smell The Flowers/Me and Chet - Jerry Reed (BGO)



ジェリー・リードの、こちらは1971年〜72年発表の4作。「When You're Hot, You're Hot」をはじめとするノヴェルティ系のヒットを連発していた時期で、何枚ものシングルがポップチャートにランクインを果たしている。


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Hey Good Lookin': Everybody Sings Hank Williams (Jasmine)



カントリー音楽史上有数のヒットメーカーであるハンク・ウィリアムスは、人気が絶頂期にあった1953年の大晦日にドラッグのオーバードースにより29歳の若さで亡くなっているので、活動期間は初ヒットである1947年の「Move It On Over」から7年と非常に短い。しかし彼が生み出した作品は数多くのカバーヒットを生み、それは彼の死後も生まれ続けている。本CDは彼の作品のカバー録音30曲(曲のダブりなし)を集めたもので、ヒットチャートに登場したものも少なくない。多くがポップ系のアーティスト、中にはR&B系も含まれており、彼の幅広い影響力がうかがえる内容。


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2018年10月19日

San Antonio Rose - Carson and Gaile (Oldays)



こんなアルバムまで日本で紙ジャケ化されるとは・・。ヴァン・ダイクの実兄カーソン・パークスが妻のゲイルと結成したフォーク・デュオの1967年作アルバム。このアルバムの最大の話題はナンシー&フランク・シナトラが歌い全米ナンバー1となった「恋のひとこと(Somethin' Stupid)」のオリジナル・バージョンが収録されていることで、これが聴きたくて僕は海外の通販業者からオリジナル盤を決して安くない価格と、それ以上に安くない送料で購入したのだった。。。

カーソン&ゲイルの基本スタイルはフォーク/カントリーに属するものだが、ボーカルスタイルは非常にソフトでニノ・テンポ&エイプリル・スティーヴンスあたりに通じる雰囲気。「Somethin 〜」で注目された彼ら(かつてヴァン・ダイクはライブで「兄貴はあの一曲だけで億万長者になってしまった」と語っていた)は続いて本作収録の「Cab Driver」もミルス・ブラザーズに取り上げられてTOP40ヒットを記録。アルバムは歴史に埋もれてしまったが、再び陽の目を見たことが秘かに嬉しい一枚である。


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Heavy Music: The Complete Cameo Recordings 1966-1967 - Bob Seger & The Last Heard (Abkco)



ボブ・シーガーがキャピトル・レコードと契約する以前に“ラスト・ハード”名義でリリースしていた作品を集めたコンピレーション。彼らより一足早く成功を収めた同郷デトロイトのロックグループ、ミッチ・ライダーとデトロイト・ホイールズやクエスチョン・マークとミステリアンズなどからの強い影響がうかがえるヘヴィでサイケデリックな音楽は、当時ローカル・レベルの成功しか収めることはなかったが、ブレーク前夜の貴重な記録として興味深く聴くことができる。


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Deep Are The Roots - Tracy Nelson (Wounded Bird)



トレイシー・ネルソンが1965年にプレスティッジからリリースしたファーストアルバム。アコースティックなバンド編成でフォークやブルース系の作品を取り上げているが、ソプラノで美しく歌い上げるようなステレオタイプの女性フォークシンガースタイルではなく、オデッタやその他女性ブルースシンガーからの強い影響がうかがえるボーカルを披露しており、その後彼女が進むことになるアーシーな音楽性の“ディープなルーツ”が記録されている。


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2018年10月16日

Plays Well with Others - Phil Collins (Atlantic/Rhino)



一昨年にフィル・コリンズのシングル集がリリースされた際、せっかく数多い彼のヒット曲がコンプリート出来る絶好の機会なのに、デヴィッド・クロスビーとのデュエット「Hero」を収録しなかったのは画竜点睛を欠く行為だね、なんて話をチャートマニアの仲間としたものだったが(実際にはそんな四文字熟語は出てこなかったが・・)続いてこんな企画を準備していたとは。バンドやソロ活動以外に幾多のセッション活動に参加してきた彼の、50年近くにわたる作品を4枚のCDに収めた豪華盤が登場。

そもそもプログレ畑の出である彼が活躍するフィールドは、ロックからやがて80年代のMTVポップの世界に広がり、その後R&Bやヒップホップにまで至るという広大なものに。ドラマーとしてのスキルは勿論、誰からも愛されるキャラクターや、シングルをR&Bチャートに送り込むほどのソウルフルなボーカルなど様々な理由があっての幅広さなのだろう。最後の4枚目は様々なライブイベントに参加した録音が集められており(残念ながら「Live Aid」における、同日に大西洋の両岸で披露したパフォーマンスは未収録)登場するアーティストの豪華さはこのディスクが群を抜いている。


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BOOMBOX 3: Early Independent Hip Hop, Electro and Disco Rap 1979-83 (Soul Jazz)



Soul Jazz編集のヒップホップ黎明期音源集第3弾。インディ・レーベルで制作されたポジティブなパーティ・ラップが満載。


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これがハイレゾCDだ! ロック&ポップスで聴き比べる体験サンプラー (USM Japan)
これがハイレゾCDだ! 邦楽で聴き比べる体験サンプラー (USM Japan)



ハイレゾCD??ハイレゾ音質がCDで聴けるの!?そんなのがあるなら最初からそれにしてよっ!!という感じだが、実はそうではなく、CDサイズのメディアにハイレゾ音質相当の情報が保存されているそうで(?)それ相応のオーディオ装置があればハイレゾと同等の音が聴けるのだとか・・。詳しく解説書を読んでもヨクワカラナイ。。。

これまでもSHMなんとかとか、Blue-Specなんちゃらとか。様々な規格のCDが発表され、毎回同じようなロック名盤が高めの値段設定で再発を繰り返されてきたが、今回がそれの最終版となるのだろうか。とりあえず僕は新しい規格が出る度にリリースされる廉価のサンプラーだけ入手して、時代の記録として保管しているのだが(笑)。今回のサンプラーも音質を聴き比べるためのものなので収録曲のリストを載せるのも、動画を貼るのもあまり意味のないことなのかもしれない(なので動画は貼らない)。ただし邦楽編の方は、個人的には未入手の曲が意外と多く収録されていたので、買ってちょっと嬉しかったりする(笑)。


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2018年10月13日

Mod Jazz Rides Again (Kent Dance)



エイス・レコード傘下のレーベル、ケントからリリースされている「Mod Jazz」シリーズは、20年以上続く長寿企画。おそらく第10弾となる本作でもジャズ系のミュージシャンからR&B、ブルース系まで幅広く、知られざるソウル・ジャズの佳曲の発掘が続けられている。


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The Honeysuckle Breeze - Tom Scott with The California Dreamers (Oldays)

The Honeysuckle Breeze - Tom Scott with The California Dreamers

90年代に発行された音楽カタログ「Suburbia Suite」などでジャケ写をよく見かけていたトム・スコットの1967年作をようやく入手した。当時のロック系ヒットを中心に取り上げたイージーリスニング系のジャズだが非常に華やかなサウンドで、人気の高さもうなづける。ボーカル曲ではアニタ・カー・シンガーズあたりを彷彿させるソフトなコーラスが楽しめ、ソフトロックの裏名盤的な評価もできそう。


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Music with The Big Beat/Blue Mist - Sam 'The Man' Taylor (Jasmine)



R&B系のサックス奏者、サム‘ザ・マン’テイラーが音楽シーンでその名を知られるようになったのは、50年代前半にアトランティック・レコードから生み出された数多くのR&B/R&Rクラシックのセッション・ミュージシャンとして。その実績を買われてMGMレコードと契約した彼は、クロード・クラウドとサンダークラップス名義でリリースしたシングル「Cloudburst(ランバート、ヘンドリックス&ロスのカバーで有名)」が人気DJアラン・フリードの目に留まり、彼が開催するR&Rパーティのハウスバンドの顔として活躍の場を広げた。

本CDは彼が1955年にリリースした2枚のアルバムをカップリングしたもの。『Music with The Big Beat』はアラン・フリードのイベントの盛り上がりに乗じてリリースされたシングル集で、ジャンプ系のナンバーが満載。もう一枚『Blue Mist』は一転してバラード・ナンバーばかりを集めたムード・ミュージック集。ここに収録されていた「Harlem Nocturne」の人気がきっかけで彼は日本で“ムード・サックスの帝王”の異名をとり、その後数十枚という「歌のない歌謡曲」アルバムをリリースすることとなる。


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2018年10月10日

I Like It Like That (A Mi Me Gusta Asi) - Pete Rodriguez (Oldays)



1997年初頭、ビルボードのポップチャートにラテン・ミュージックがランクインすることがまだ非常に珍しかった頃、ブラックアウト・オールスターズなるユニットの「I Like It」という曲が突然TOP40入りを果たしたことがあった。当時僕は「meantime」というヒットチャートマニア向けの音楽サイトの運営スタッフをやっていて、TOP40入りしたヒット曲をスタッフ数名で手分けして片っ端からサイトで紹介する作業に夢中になっていたのだが、この曲をどのように紹介すればよいのか非常に困った記憶がある(確かレイ・バレットやティト・プエンテなど参加ミュージシャンの顔ぶれ紹介に終始したような覚えが・・・)。今になってみるとこの前年に「Macarena」が特大ヒットとなり、それに続くラテンナンバーが求められていたのかな、なんてことも考えられるが、それはともかくそれからしばらくして、この曲のオリジナルが1960年代の作品であることを、とあるブーガルーのコンピレーションで知ることとなった。

ピート・ロドリゲスは1960年代半ば〜70年代前半にかけて頭角を現したラテン楽団のバンドリーダー。彼の代表曲である「I Like It Like That」は60年代後半に盛り上がったR&B風味のラテン・ミュージック“ブーガルー”を代表する一曲とされるが、アルバム全体は(何曲かで「ブガルー!」の掛け声が聞かれ、シーンの盛り上がりにかなり色目を使った様子は窺えるが)ブーガルー色は意外と薄く、むしろその後ラテン・ミュージックのメインストリームとなるサルサを先取りした雰囲気の曲が多い。いずれにしても60年代後半のラテン・シーンを現在に伝える好サンプルといえる一枚。



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Something for Everyone - Don Cunningham Quartet (Oldays)



1950年代よりエキゾチック・サウンドを演奏する黒人バンドを率いていたというパーカッション奏者、ドン・カニンガムが1965年に発表したリーダー作。収録曲はいずれもバンド結成時から演奏され慣れているものと思われ(リリース当時で既にやや古めかしいレパートリーが多い)それを60年代半ばのスピード感で演奏するギャップが何ともいえない面白味を醸し出している。リリース時期、サウンド両方の観点でエキゾチック・サウンドの珍品といえるアルバム。


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Here is Fabulous Eddie Cano (Oldays)



カル・ジェイダーの諸作への参加でも知られるジャズ・ピアニスト、エディ・カノ1961年のリーダー作。一応“スペース・エイジ・バチェラー・ポップ・ミュージック(懐かしい響き!)”シリーズの一枚として復刻されているが、中身はかなり真っ当なラテン・ジャズ。


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2018年10月07日

国産ディスコ・ナイト 〜吉沢dynamite.jp監修編〜 (USM Japan)



ディスコ・ブーム40周年を記念して今年の前半に大量のディスコ・アルバムが1,000円でリリースされたが、こちらはその番外編。ディスコミュージックの盛り上がりに呼応/便乗して制作された“和製ディスコ”を集めたもので、ヤケクソ気味のキワモノから当時のスタジオミュージシャンの演奏レベルの高さがうかがえる名演まで様々な録音が雑多に収録されている。今聴くとかなりキビシイものも少なくないが、あの時代の熱気を現在に伝える内容となっている。



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DISCO GREAT TOKYO: Columbia Disco Fever 1977-1980 – selected by T-Groove (Nippon Columbia)



和製ディスコ集のこちらはコロムビア編。同社らしくアニメ系の作品も収録されているのが面白い。当時洋楽色の強いJ-POP(まだこんな言葉はなかったが)で日本のヒットチャートを席巻していたゴダイゴ関連の珍しい録音が何曲か収録されているのも聴きどころ。



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ダンスリヨウ:みんなで踊ろう昭和戦前民謡ジャズ(ぐらもくらぶ)



こちらはディスコ・ブームから40年ほど遡った昭和初期に録音された“ダンス俚謡”。日本の民謡をジャズ化したもので発想は和製ディスコにも通じる。後の世代の音楽ファンの度肝を抜き続ける終戦後の大ヒット「三味線ブギ」のグルーヴ感が、既にいくつかの音源で実現している点に注目。リマスターも良好。


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2018年10月04日

Treasury: Extra Tracks - Roger Nichols (Victor Entertainment)



2016年にリリースされポップス・マニアを喜ばせたロジャー・ニコルスの未発表音源集の続編。前回のような大発見的60年代作品はさすがにないが、活動のメインをレコード制作からCMやTV、企業向けのジングルの世界に移行しても変わらず誠実に音楽に向き合っていた様子が覗える作品集となっている。



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Love The Way: The Solo '70s Recordings - Jorge Santana (Omnivore Recordings)



カルロスの実弟ホルヘ・サンタナがMalo脱退後にリリースした2枚のソロアルバムをカップリング。兄同様ギターメインのコテコテ・ラテンロックを期待して聴いたがその予想ははずれ、かなり爽やか系のAORが展開されている。78年のセルフ・タイトルアルバムにはポップなボーカル曲が並ぶが、その中で異色なのが高中正義のカバー(!)「Oh! Tengo Suerte」。ライナーによると彼は兄カルロスのレコード棚から高中のアルバムを見つけ、カバーに至ったそうだが、このアルバムがカルロスの手に渡った経緯が高中がサンタナのオープニングアクトを務めたことがきっかけと書いてあり、そこら辺の事実関係は追跡調査が必要か。

79年発表のセカンド『It's All About Love』も引き続きAOR路線ながら、プロデューサーがアラン・トゥーサンに代わったことによりリズムにややファンキーさが増した印象。



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White Trails - Chris Rainbow (Lemon/Chery Red)



アラン・パーソンズ・プロジェクトなどへの参加でも知られるイギリスのシンガーソングライター、クリス・レインボウ1979年発表のサードアルバム。ビーチ・ボーイズの強い影響下にあるハーモニーに彩られたAORは、当時の本家を凌ぐレベル。ボーナストラックとして81年にリリースしたディスコ向けシングル音源を追加。


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2018年10月01日

The Atlantic Singles Collection 1967-1970 - Aretha Franklin (Atlantic/Rhino/Stateside)



今年2018年は、アレサ・フランクリンが亡くなった悲しい年になってしまった。彼女の追悼盤は今後続々とリリースされると思うが、とりあえずそれの最初となったのが(生前からリリースは予定されていたのだが・・)彼女がアトランティック・レコードから再デビューし大ヒットを連発、一世を風靡した1960年代後半のシングル集。内容はまったく文句なく、むしろこれ以上のR&Bコンピレーションなんて作ることができるのか?といった感じだが、可能であればこの企画をシリーズ化し、何故かCD化が進まない70年代末のシングル音源をコンプリートするまで続けてもらいたい、というのが僕の「小さな願い」。


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Love Will Fix It: The Warner Bros. Records Anthology 1973-1981 - Ashford & Simpson (Groove Line)



モータウンのスタッフライターからアーティストとして独立し、大成功を収めた夫婦デュオ、ニコラス・アシュフォードとヴァレリー・シンプソンがワーナー・ブラザーズから放ったすべてのR&B/ダンスヒットを収録した素晴らしい3枚組アンソロジー。ディスコ時代のヒットを7インチ、12インチ両バージョンで収録するなど、きめ細かい選曲がニクい。これに続くキャピトル・レコード時代のコンピレーションも、あれば探して入手してみたい。


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While The City Sleeps: Their Second Motown Album plus Bonus Tracks - The Spinners (Kent Soul)



スピナーズ1970年の大ヒット、そして後年フリーソウル・クラシックの一曲に数えられることになる「It's A Shame」をフィーチャーした彼らのセカンドアルバム『Scond Time Around』に未発表曲を大量に追加。「〜 Shame」に匹敵する楽曲はないが、才能がありながらなかなかブレークできなかった60年代の彼らを、周りのスタッフがどうにかして売ろうという試行錯誤の記録が残されている。


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