2018年07月19日

The Bill Haley Connection: 29 Roots and Covers of Bill Haley & The Comets (Bear Family)



1955年、アメリカの音楽界にR&R時代の幕開けを印象付けたビル・ヘイリーとコメッツの「Rock Around The Clock」。しかしこの曲は既にこの前年にヒットチャートに登場しており、映画『暴力教室』に使用されたことがきっかけのリバイバルヒットであること、そしてこの曲にはヘイリー以前に録音されたオリジナルバージョンが存在することは有名な話。エルヴィスやバディ・ホリー、エヴァリー・ブラザーズといった同時期に活躍したアーティストは彼らが録音したカバーバージョンのオリジナルを熱心に探し当てる音楽ファンを数多く持つが、ビル・ヘイリーに関しては何故かそういう話をあまり聞くことはない。今回ドイツのベア・ファミリーがリリースしたこのコンピレーションは、既にあってもおかしくなかったものをようやく出してくれたという点で偉業といえるだろう。

本CDはビル・ヘイリーがヒットチャートに送り込んだ曲のオリジナルバージョンと、逆に彼の作品のカバーや、彼のサウンドに多大な影響を受けた同時代の録音を集めた内容になっている。ヘイリーのヒットのほとんどはカバーである、といっても彼はパット・ブーンをはじめとする当時のポップシンガーのような“オイシイとこどり”ではなく、R&Bの古典的な何曲かを除けばオリジナルそのものはR&Rとして成立していないものを“ロック化”する作業が加えられており、また当時のロックブームに明らかに便乗して作られた作品さえカバーして正調のR&Rに仕上げてしまうようなことをやってのけている。“ロックの創始者ランキング”における彼の位置はあまり高くないのが一般的な見方だが、やはり彼の存在なくしてR&Rがあのような一大現象になることはなかっただろうし、もしかしたらR&R時代のスタートは翌年にエルヴィスがメジャーデビューを果たすまで待たれることになったかもしれない、なんてことを考えさせられた。


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The Jack Keller Songbook: 60 Outstanding Tracks from One of The Songwriting Greats (Not Now Music)



60年代を代表するポップ・ソングライターの一人、ジャック・ケラーの作品集。キャロル・キングやニール・セダカなどと比べるとどうしても二線級の評価を受けがちな彼の作品をこれだけのボリューム(全60曲)集めたコンピレーションはおそらく初めてだろう。ジミー・クラントンやコニー・フランシス、ボビー・ヴィーなどの大ヒットに加え、アルマ・コーガンの「ポケット・トランジスター」やニール・セダカの「恋の片道切符」など特に日本で人気の高いナンバーも収録されており、オールディーズ黄金期の名曲をたっぷり楽しむことができる。価格も安いので、オールディーズの基本アイテムとして入手をお勧め。


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Make Mine Mondo!: Fuzzed Out Garage Bands/Manic Instrumentalists/Wayward Rockabillies from The Eccentric Dore Label (Ace)



テディ・ベアーズやジャン&ディーンなども在籍していたロサンゼルスのインディ・レーベル「Dore」からリリースされた作品から、風変わりな録音ばかりを集めたモンドな一枚。収録作品の録音年は1950年代後半から60年代末までと幅広いが、60年代半ば以降のガレージロック調の作品に面白いものが多く、逆にオールディーズファンには物足りない内容かもしれない。


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