2018年07月10日

プリーズ・プリーズ・ミー:ベスト・コレクション 1964-1966 - クールキャッツ (Solid/Ultra Vybe)



1964年に“和製ビートルズ”のキャッチフレーズでデビューしたボーカルグループ、クールキャッツ。この手のCDのリリースはできるだけ情報をキャッチして入手するようにしているのだが、数年前にリリースされた際には不覚にも見落としていたので、今回の1,000円CD化は嬉しい限り。日本語によるビートルズのカバーといえば随分前にCD化された東京ビートルズが衝撃的で「プリーズ・プリーズ・ミー」も彼らの破壊力には適わないが、クールキャッツにはそれを補って余りある魅力がある。

元々他のアーティストのバックコーラスを務めていたというだけあって彼らの歌は上手く、アメリカでいえばレターメンのような心地よさ。それでいてレパートリーはビートルズをはじめとしたブリティッシュビートやマニアックなアメリカンポップスで、非常にマニア心をくすぐられる。1966年にリリースしたシングル「孤独の世界」はバリー・マクガイアのカバーかと思えばさにあらず、なんとサイモンとガーファンクルの「Sound of Silence」というどんでん返しのようなオチまで待ち構えている・・。

その後彼らはGSブームの波に抗えずバンド編成となって再出発するが、結局グループの延命はかなわなかった。日本語のカバーポップス末期の仇花のような彼らの諸作は、洋楽ファンにこそ聴いてほしい。



Track List
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ロック, サーフィン, ホット・ロッド+2/レッツ・ゴー・モンキー - 内田裕也・尾藤イサオ (USM Japan)



内田裕也と尾藤イサオ。キャリア50年を超えて現在も芸能界で活躍を続ける2人が寺内タケシとブルージーンズ、ジャッキー吉川とブルーコメッツをバックに歌いまくるアルバム2作のカップリング。まず64年リリースの『ロック, サーフィン, ホット・ロッド』は曲目を見ると「これがサーフィン?ホットロッド??」と思ってしまうが聴いてみて納得、レパートリーはやや古いがバックのサウンドはしっかりサーフィン(しかも結構レベルが高い)という内容になっている。ビートルズの「Twist and Shout」ではユーヤさんのオリジナル「シェケナベイベ〜♪」も聴くことができる。

続く65年リリースの『レッツ・ゴー・モンキー』はダンスナンバーを集めた訳ではなく、当時のヒット曲を中心に選曲してみました、という内容。聴きどころは尾藤イサオの代表曲となったアニマルズの「悲しき願い」になると思うが、一方で内田裕也は相も変わらずのフィフティーズ中心。「Heart of Stone」もチャームズが50年代にヒットさせた曲のカバーなのかな?と油断して聴いてると、なんと吃驚これがローリングストーンズ!!日本のロックの歴史的瞬間を目撃してしまった気分。。

考えてみるとこの2人とブルージーンズ、ブルコメの組み合わせは66年のビートルズ来日公演で「Welcome Beatles」を披露した面々である。ということはある意味“日本代表(そういう意味ではドリフターズもだけど・・)”。そこはかとなく感じられるガレージ風味も相まって、この時期の“日本のロック”を代表する作品といっても過言ではない。



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ハンガリア・ロック:コロムビア・イヤーズ コンプリート・コレクション - 麻生京子 (Solid/Ultra Vybe)



1960年代前半、日本語による洋楽カバー盤が盛んに制作されたいわゆる“ヒッパレ時代”に活躍した女性シンガー、麻生京子のベスト盤。不勉強にして彼女の存在を今まで知らなかったが、当時は弘田三枝子と並ぶ実力派ガールシンガーだったのだとか。彼女がコロムビアからリリースしたシングル音源を網羅した本盤の収録曲は当然ながら洋楽カバーばかりだが、何よりクラシックの作曲家、リストの作品をツイスト化した「ハンガリア・ロック(リストの母国がハンガリーのためこの邦題がつけられた模様)」のユニークさが耳を惹く。他にも彼女の元気一杯な歌声が楽しめるナンバーが目白押しだが、バックのバンドサウンドが、弘田三枝子をはじめとする東芝勢と比べてかなり弱いかなぁ、という印象。

なお彼女は60年代後半に「麻生レミ」と改名して内田裕也とフラワーズに加入、“和製ジャニス・ジョプリン”の異名をとることに(それだったら僕も知ってる!)。本盤にはフラワーズ脱退後の72年にソロ名義でリリースしたシングルAB面がボーナス収録されているが、全くの歌謡曲で“和製ジャニス”の面影はもうそこにはない。



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