2018年06月04日

Second Wave [20th Anniversary Edition] - Jan Berry (Wounded Bird)



2004年に亡くなったジャン&ディーンのジャン・ベリーが遺したラスト・レコーディングとされる作品(1997年発表)の20周年記念盤がリリースされた。1966年の自動車事故で瀕死の重傷を負って以降、その後遺症と闘いながら断続的にライブ活動を続けていた彼が本作のレコーディングをスタートしたのは1988年のことだという。 

あくまでも想像だが1988年はブライアン・ウィルソンがカムバック作(にしてリハビリ作)の『Brian Wilson』をリリースした年で、ベリーはかつてのライバルの復活に某かの刺激を受けてアルバム制作を始めたように思えてならない(一部の収録曲でブライアンのアルバムを思い起こさせるサウンドも聴くことができる)。しかし彼の健康状態か、それ以外の問題が原因か不明だが、アルバムのリリースにこぎつけるまでにそれから10年近くの歳月を要し、ようやく出来上がったものは彼とロブ・クロパトワによるオリジナル曲と、60年代のヒットのリメイクが半々(おそらく彼のライブ会場での販売を想定してのものだろう)という内容になった。当時本作はほとんど話題になることもなく、僕もその存在を知らなかったが、オリジナル曲を聴いてみると彼が当時のコンテンポラリーなサウンドに果敢に挑戦している(ラップのようなことまでやってる!)様子が記録されており、後半生を不遇に過ごしたベリーの、アーティストとしての執念のようなものを感じさせる内容となっている。 



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Purveyor of Balladry: The Best of Nino Tempo On Atlantic (Omnivore Recordings)



アトランティック・レコードの創始者の一人ネスヒ・アーティガンが1989年に亡くなった際、彼の長年の愛弟子であるニノ・テンポは追悼曲として「Darn That Dream」を葬儀で披露した。その演奏が評判となり彼は60年代に数多くのヒットを飛ばした同社と再契約、90年代に2枚のインスト・アルバムをリリースしている。

本CDは『Tenor Saxophone('90)』と『Nino('93)』の2枚からピックアップされた作品に件の葬儀におけるライブ録音が追加されたベスト盤。この時期の彼はいわゆるコンテンポラリー・ジャズのアーティストであり、かつてのポップ路線は期待すべくもないが、時折登場する実姉エイプリル・スティーブンスやロバータ・フラックの歌声にハッとさせられる瞬間がある。



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Into A Dream - Adrian Baker (Big Pink)



1980年代初頭にギデア・パーク名義でビーチ・ボーイズとフォー・シーズンズのメドレー曲をヒットさせ、その後実際に両者の正式メンバーにもなってしまったイギリス人ミュージシャン、エイドリアン・ベーカーが1975年に発表したファーストアルバム。本作からはフォー・シーズンズのカバー「Sherry」がヒットを記録しているが、決してノスタルジックな雰囲気ではなく、鋭いファルセットを武器に近年よく使われる用語で表現すれば“AORディスコ”的な世界を展開している。



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