2018年05月22日

Dock of The Bay Sessions - Otis Redding (Volt/Rhino)



オーティス・レディングの「ドック・オヴ・ベイ(当時表記ママ)」が全米チャートのトップに立ったのは今から50年前の1968年のこと。彼はこの前年の12月に飛行機事故で26歳の若さでこの世を去っている。26歳、若すぎる・・。現在の日本の芸能界で26歳(1992年生まれ)というとどこら辺になるのか検索してみたところ、白石麻衣、指原莉乃、本田翼といった名前が出てきた。彼女たちの年頃には、オーティスはすでに亡くなっていたのだよ。。。

彼の死を受けてアトランティック・レコードは追悼盤として飛行機事故の直前に録音された掲題曲をシングルカットし、それが彼にとって最大のヒットになったのは前述のとおり。次いでこの曲をフィーチャーした同名アルバムもリリースされ、アルバムチャートで最高4位を記録する好セールスをあげたが、その内容はそれまでアルバムに収録されていなかったシングル楽曲を寄せ集めたようなもので(それはそれで後期の彼のベスト的内容で悪くはないのだが)、これが最後のオリジナルアルバムとなると、オーティス様も浮かばれない。

なんてことをライノ・レコードの誰かが考えたのか、50周年の今年に1967年11月〜12月にかけて行われた彼にとって最後のレコーディング・セッションの音源を集めたアルバムがリリースされた。「ドック〜」は別とすると、最大の聴きどころは彼のキャリアを代表する絶唱といえる「I've Got Dreams to Remember」になると思うが、他にも「Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song)」のアンサーソング的「The Happy Song (Dum-Dum)」が録音されたのがこんな時期になってからだったんだな、など、時系列的に混乱しがちな彼のキャリアの最終期を整理して聴くことができる。ただ、どの収録曲も彼の死後にシングルやアルバムの一部としてリリースされたものばかりなので、既に音源を持っているファンは、それを自分で組み替えるだけでいいんぢゃないか?とも思う。。。。



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Masekela '66 - '76 - Hugh Masekela (Chisa/Wrasse)



1968年は南アフリカ出身のジャズトランぺッター、ヒュー・マセケラのインスト曲「Grazing in The Grass(草原の太陽)」が全米ナンバー1ヒットを記録した年でもあった。今年の1月に83歳で亡くなった彼の追悼盤として、彼が1966年から76年の間にリリースした11枚のアルバムから代表曲(うち重要作の『Masekela introducing Hedzoleh Soundz('73)』と『I Am Not Afraid(74年)』は全曲収録)をCD3枚分のボリュームでまとめたコンピレーションがリリースされた。

「Grazing in The Grass」は非常にグッドタイミーな雰囲気のナンバーだが、これは彼の作風のほんの一部でしかなく(と、僕は今回初めて知った)このボックスに彼が放った他のイージーリスニング風ヒットの収録はなし。常に故郷アフリカを想い“ワールドミュージック”という言葉が生まれるずっと前からワールドミュージック的なアプローチを長年続け、ジャズファンク的な作品も数多い彼の“魂の軌跡”を丁寧にたどることができる。


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Hugh Masekela's Latest (Oldays)



こちらは日本盤でリリースされた1967年作(別掲の3枚組とは曲のダブりなし)。彼がビルボードのアルバムチャートに初めてランクイン(最高151位)を果たした作品でもある。ロサンゼルスでいわゆる“レッキング・クルー”人脈とともに録音された本作には翌年大ヒットする「Grazing in The Grass」のプロトタイプ的な自作曲「Mago」やエドゥ・ロボの作品を複数取り上げてブラジル音楽への接近を見せるなど、興味深い作品がいくつも収録されているが、中で異彩を放っているのが彼の味わいのあるボーカルで披露される「I Just Wasn't Meant for These Times(通称“ダメ僕”)」。ブライアン・ウィルソンファンなら必聴、といっておこう。



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