2016年07月28日

With Me Tonight: Legendary Radio Broadcasts 1968-1970 - The Beach Boys (On Stage Entertainment)



唐突だが、色々考えて僕は結局『Pet Sounds』の50周年盤は買わないことにした。一言でいえば“『Pet Sounds Sessions』を持ってれば充分でしょ。”ということなのだが、こんなにミックス違いだとか、最新リマスターだとか、買う必要ないでしょう。それはともかく、最近ネットで見つけて内容が気になって取り寄せてみたのがこのCD。60年代後半に放送されたラジオ音源を集めたもの、という内容だが、曲目が『Smile』収録曲ばかり!もし当時これだけの曲をライブでやってたら凄いことだなと思い入手したのだが、聴いてみたらそういうことではなく、当時ラジオ局向けにリークされた?スタジオ音源を集めた建てつけ?という内容になっていた。

今となっては『Smile Sessions』が出ているのでそこからの音源を適当に並べればこんな感じのCDはいくらでも作れるのだが、よくよく聴いてみると確かにボックスで聴ける音源とは微妙に違うものもあったりする。結局持っている意味があるのかよくわからないCDなのだが、10数年前まではこんな内容の、しかも音質が劣悪なブート盤を有り難がって何千円も出費していたものだったな、という思い出を蘇らせくれたという意味で、ここで紹介しておきたい。


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Let Them Eat Cake - The Jumping Jacques (Zeitgeist)



フランスの音楽プロデューサー、ジャック・ヘンドリックスが結成した(おそらくスタジオ)コーラス・グループ、ジャンピング・ジャックスが1968年と69年にリリースした2枚のアルバムをカップリングしたCD。全編スキャットで歌われた楽曲で構成されており、そのレベルは高い。単なるイージーリスニングでは片づけられないハイパーなコーラス・ワーク、前知識全くなく入手したCDだったが、これはかなりの掘り出し物。


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The Complete Singles Collection (1966-1970) - Tiny Tim (Now Sounds)



タイニー・ティムは1960年代のグリニッジ・ビレッジでは名物的存在のミュージシャンだったようで、ボブ・ディランの自伝には彼とディランが頻繁につるんでビレッジを徘徊する様子が描かれていた。彼がもう少し長生きしていれば(1996年没)ディランの伝記映画『No Direction Home』でもジョーン・バエズ以上に重要な語り部として登場したかもしれなかったのに、と思えてならない。

1968年の「Tip-Toe Thru' The Tulips with Me」で一世を風靡した彼の全盛期であるリプリーズ時代と、その前後にブルー・キャットとセプターからリリースしたシングル音源を網羅した本作は、彼のノスタルジックかつエキセントリックな芸風(時折TVで見かけるタブレット純という芸人は、多分に彼のスタイルからヒントを得ているように思う)を知るには格好のコンピレーションだろう。ヒットチャート的には典型的な一発屋だった彼は1969年に当時17歳だったミス・ヴィッキーとTVショーで公開結婚式を執り行うなどプライベートの切り売りで延命を図ったが、1970年代には過去の人的存在となってしまったようだ。


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2016年07月25日

Some Kinda Magic: The Songs of Jerry Ross (Ace)

Some Kinda Magic: The Songs of Jerry Ross

フィラデルフィア出身のソングライター/プロデューサー、ジェリー・ロスは、1960年代後半にマーキュリー・レコードで制作したキースやジェイ&ザ・テクニクスなどのソフトロック系、そしてジェリー・バトラーをはじめとするノーザン・ソウル系の諸作、更に彼が興したレーベル「ヘリテージ」から生まれたヒット曲の数々でよく知られている。10年以上前に彼が制作にかかわった様々な作品がイギリスで集中的に再発され、僕は片っ端からそれらを買い揃えたものだったが、遅ればせながら(再びUKから)ソングライターとしての彼に焦点が当てられたコンピレーションが登場した。

収録曲は比較的珍しい録音を優先しているようで、ヒット・バージョンの収録は少ない。彼が生み出したドリーミーなサウンドは十分楽しめるが、これだけでは物足りない。何しろ彼は70年代初頭にショッキング・ブルーなどオランダのアーティストの作品を自分のレーベルからアメリカで配給して、ヒットチャートに“ダッチ・インベージョン”を巻き起こした人であったりもするので。より充実した続編をエースはリリースするべき。


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2016年07月22日

Best of Pied Piper Days (Sony Music Labels Inc.)



1970年代から80年代にかけて青山の骨董通りに存在した輸入レコード店「パイド・パイパー・ハウス」が、昨年横浜赤レンガ倉庫で開催された音楽イベント「70's Vibration Yokohama」に続き、今年はタワーレコード渋谷店で期間限定で復活している(らしい。僕はまだ行ってないけど)。それを記念して同店の店長長門芳郎氏による回想録『Pied Piper Days』と、同店を発信地として日本の音楽ファンに紹介された名曲の数々を集めた同名のCDがリリースされた。

僕が生まれて初めて輸入レコードを買ったのは実はこの「パイド・パイパー・ハウス」で、当時高校生だった僕はレコード・コレクターズ誌に掲載されていた同店の広告や、定期的に送られてくる通販リスト「Joyous Noise」の情報を頼りに、年に何度か訪店することをイベントとしていた。今回のCDに収録されている曲のどれかを実際に僕がお店で買うことはなかったが(ずいぶん後の世代だったので・・)ここで音楽的洗礼を受け、やがて90年代に“渋谷系”などの音楽紹介者となった人々を通じて僕の耳に届いた作品ばかり。レコード店に通うという行為をしなくなって久しいが、足で稼いだ情報をもとに音楽を探求していった時代の懐かしい記憶が甦るコンピレーションである。


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Ultimate Free Soul 90s (USM Japan)



“渋谷系”という言葉を聞いて個人的に思い浮かべるのは、当時よく足を運んだ渋谷や青山周辺のクラブや、よく一緒に遊んでいた当時の仲間たちだったりするのだが、一番印象的な瞬間という意味でいうと、1993年に渋谷のオンエアーで開催されたジャミロクワイの初来日公演になると思う。彼らのサポート・アクトとしてU.F.O.とともにDJを務めたジャイルス・ピーターソンは、渋めのジャズ系ばかりプレイするのでは?というこちらの勝手な予想を完全に裏切り、嬉々としてメアリーJ.ブライジの最新シングルなどをかけまくる意外とミーハーな(?)セットを披露してくれたのだった。

ちょうどこの頃、リアルタイムで聴けたR&Bやクラブ・ミュージックには共通の空気感があったように思う。ニュー・ジャズも、ヒップホップ・ソウルも、ギャングスタ・ラップも、ニュー・クラシック・ソウルも、一部のギター・ポップも、日本でいう“渋谷系”的なテイストを漂わせていた気がする。その雰囲気をよく今に伝えているのがこのコンピレーションで、90年代のある時期、確かに僕はこういう空気の中で暮らしていた記憶がある。当時僕は既に社会人になっていたが、青春が甦るような(笑)当時の幸福な気持ちが甦る3枚組。


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DJ Spinna presents The Wonder of Stevie Volume 3 (BBE/!K7)



スティービー・ワンダーのカバーや提供曲を集めた『The Wonder of Stevie』第3弾。一枚はDJスピナによるノンストップのミックス・バージョン、もう一枚はそのオリジナル・レコーディングの二枚組になっており、僕はミックス・バージョンの方はスルー(笑)。どんなアーティストのカバーでも一定のスティービー色が顕在化するところは彼の作曲能力の高さの証明だと思うし、さらに言えばどの録音も“フリーソウル”の範疇に入るもので、このジャンルの最重要人物って、もしかしたらスティービーなのかも!?なんてことも考えてしまう。なお第3弾ということは過去に2枚出ているわけで、調べてみたら10年以上前にリリースされていた。今回中古盤を合わせて入手したので、そちらも紹介しておこうと思う。


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2016年07月19日

Good Times! - The Monkees (Rhino)



モンキーズの結成50周年を記念し、存命メンバー3人が久々に集まって制作されたオリジナル・アルバム。その話題性もあってかセールスは好調でビルボード誌のアルバムチャートで初登場12位と、1968年の『The Birds, The Bees & The Monkees』以来の好成績を記録している。

メンバーたちの自作曲に加え、ハリー・二ルソン(アルバム・タイトル曲)、キャロル・キング、ボイス&ハート、ジェフ・バリー、ニール・ダイアモンド(60年代のデモ録音をベースに制作されており、デイヴィ・ジョーンズのボーカルがフィーチャーされている)といった昔なじみのソングライターたちの作品、更にアンディ・パートリッジ、ウィーザーのリヴァース・クオモ、そしてノエル・ギャラガーとポール・ウェラーの共作曲(!)などモンキーズを聴いて育った世代のアーティストの提供曲がバランスよく収められている。作品全体の雰囲気はかつてのバブルガム・ポップの再現ではなく、近年のギター・ポップ好きの耳になじみやすいポップスに仕上げられている印象。現在全米で展開されている再結成ツアーがもし日本でも実現するのであれば、是非とも会場に足を運びたい(マイケル・ネスミスをこの目で見たい!)と思わせる好作である。


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Original Cast Recordings: The Mermaid Theatre's Production of Harry Nilsson's Award-Winning Musical Fantasy 'The Point' starring Micky Dolenz and Davy Jones (Varèse Sarabande)



1970年のモンキーズ解散後も時折活動を共にしていたミッキー・ドレンツとデイヴィ・ジョーンズが1977年にロンドンで共演したハリー・二ルソン作のミュージカル『The Point』のオリジナル・キャスト盤。彼ら以外の劇場の面々の歌がなんとなく今一つで、二ルソンの楽曲の魅力があまり伝わってこない内容になっているのだが、ミッキーとデイヴィが二ルソンのナンバーを歌いまくるアルバムを入手せずに済ます理由なんて、モンキーズファンであればある訳がないだろう。モンキーズ50周年便乗企画であれ何であれ、貴重な音源のCD化を歓迎したい。


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The Lewis and Clarke Expedition (Earth, Air, Fire & Water) (Wounded Bird)



モンキーズが在籍していたコルジェムス・レコードから売り出されたルイス&クラーク・エクスペディション(かつてアメリカに実在した探検隊の名を拝借している)は、メンバーの一人に後のマイケル・マーティン・マーフィーが在籍していたことで知られるポップ・グループ。シングルヒットを記録した「I Feel Good (I Feel Bad)」「Chain Around The Flowers」ともにお気楽なバブルガム調だが、アルバムの方はアシッド感の強いソフト・サイケファン向けな内容。コルジェムス・レコードはいろいろと謎が多いので、より突っ込んだ再発企画がこの日本でも実現することを願いたい(お手伝いしますよっ!)。


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2016年07月16日

Hard to Find 45s On CD Volume 15&16: 80s Essentials & Beyond (Eric)



シングル・バージョンに異常なこだわりを見せるエリック・レコードの『Hard to Find On 45s』シリーズがいよいよ80年代編に突入、しかも勢い余って90年代にまで手を出すことに・・。このシリーズでロクセットのヒット曲を聴くことになる日が来るとは思わなかった。。この時代になるとドーナツ盤がリリースされていたかも怪しいものもあり、何をシングル・バージョンとするのかははっきりしないところがあるのだが、そこら辺の議論は“専門家”に任せることにしよう。個人的にはこのCDで20年ぶり、30年ぶりに思い出したヒットも多く、懐かしい反面、どれだけ当時リアルタイムの音楽に関心を払っていなかったか(当時からオールディーズばかり追いかけていたので・・)に改めて気づかされた。


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Ladies and Gentlemen... The Bangles! (Omnivore Recordings)



バングルスがコロンビア・レコードと契約する以前にリリースしたシングルやEP音源(前身バンドである“バングス”時代を含む)、デモ録音やライブから、メンバーたちが選曲した16曲入りのコンピレーション。メジャーデビュー時のキャピキャピしたイメージは後づけのもので、当初はかなり尖ったガールズバンドであったことが分かり、彼女たちに対するイメージが変わるかもしれない。


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Sharon Signs to Cherry Red: Independent Women 1979-1985 (RPM)



イギリスのインディ・レーベル、チェリーレッドから1970年代末〜80年代にかけてリリースされた女性アーティストの作品を集めたコンピレーション。収録されているアーティストの中にはマリン・ガールズのメンバーだったトレイシー・ソーン、ストロベリー・スウィッチブレード、マリ・ウィルソンなど後に成功を収める面々の名前も見つけることもできるが、多くは無名で終わったアーティストで、アイディア一発勝負的な作品が多いのはこの時代の一般的なイメージである“ニューウェイブ女子=不思議ちゃん”の印象を改めて強めることに。しかし手作り感のあるサウンドは不思議と今聴いても古くはならず、僕はこの中の何曲かを今後のDJネタに使うことになるかもしれない。


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2016年07月13日

The Sea・The Earth・The Sky - The San Sebastian Strings music by Anita Kerr・words by Rod McKuen (él)



アニタ・カー関連楽品のCD化をものすごい勢いで推し進めるイギリスのエル/チェリーレッド・レコード。今回は1960年代に大変な人気を博した詩人/ソングライターのロッド・マッケンとのコラボ企画「サン・セバスチャン・ストリングス」の三作がボックスで登場。

アニタ・カー女史のプロデュースによるストリングス&コーラスに乗せてマッケンが詩を朗読するこのシリーズは当時かなり好評だったようで、記録を調べると今回CD化された3枚を含む都合7作(うち1作はコンピレーション)がアルバム・チャート入りを果たす成功を収めている。内容は詩の朗読なので日本人にはなかなか理解し辛いものがあるが、実はこのCDに先駆けて石坂浩二による日本語カバー・アルバムというのも一昨年CD化されているので、アニタ・カーマニア、そして平ちゃん((c)大橋巨泉)マニアはそちらも探し出して入手してみることをお勧め。


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Sondi - Sondi Sodsai (Oldays)

Sondi - Sondi Sodsai

1959年にタイ出身の女性シンガー/女優、ソンディ・ソッサイが発表した本作は、ボーカルもののエキゾチック・サウンドとしては最高峰に位置するものだろう。タイ出身とはいえ大雑把な時代なのでレパートリーはアジア全域に及び、「南太平洋」「サヨナラ」といったエキゾチックな映画からのナンバーも多い。プロデュースを務めたのはマーティン・デニーの諸作も手掛けたハル・ジョンソンで、彼のアイディア豊富なサウンド作りが、このアルバムを大変魅力的なものにしている。モンド音楽ファンを自認する者であれば、必ずコレクションに加えておくべき一枚。


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Ferrante & Teicher: Eight Classic Albums (Real Gone Music)



アメリカの名門ジュリアード音楽学院で知り合った二人のピアニストが結成したデュオ、フェランテ&タイシャーは、ヒットチャート的には1960年代にユナイテッド・アーティスツからリリースした無数のアルバムと、映画のテーマ曲などをイージーリスニング化した数々のシングルで知られている。僕もそれらヒット曲を集めたコンピレーションを入手して彼らに関しては済ませていたが、1990年代のモンド/ラウンジ・ブーム以降に彼らが評価されたのはそういった“流麗なストリングスとピアノ・サウンド”ではなく、それ以前にウェスト・ミンスターなどからリリースしたアバンギャルドなピアノ・アルバムによって。1950年代後半の諸作を中心に集められたこのボックスには彼らの“イージーではないイージーリスニング”がてんこ盛りに収録されており、ピアノのミュートや弦を引っ掻くなどギミックの多用は、実はこれはドラッグ・ミュージックなのでは!?とまで考えさせられてしまうぶっ飛びぶり。彼らが当時発表したアルバムはあと一箱分くらい余裕であるので『Vol.2』の到着も楽しみに待ちたい。


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2016年07月10日

昭和カタコト歌謡曲 <女声編> (Nippon Columbia)



ユニークな視点のコンピレーション。戦後(実は戦前も)日本では外国人によるカタコト日本語のレコードが数多く発売されており、このCDはその魅力の秘密に迫るもの。こちらは女声編で、1950年代〜1980年代にかけての様々な録音が集められている。個人的にこの世界の“女王”はアグネス・チャンだと思っているのだが、残念ながら彼女の作品の収録はなし。受け手に“親日家”をアピールする方法としてこれは非常に有効尾な手段のようで、有名無名のシンガーからタレント、女子プロゴルファーまで様々な録音が収められている。

中でも傑作なのがアグネス・ラムの「雨あがりのダウンタウン」で、近年の言葉でいえば“激萌え”。こんな曲を加山雄三が作っているところもすごい(笑)。洋楽でいえばバカラの「誘惑のブギ」のようなカタコト英語にも惹かれてしまう自分には、自戒の念も込めて興味深いCDであった。


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昭和カタコト歌謡曲 <男声編> (Nippon Columbia)



カタコト日本語歌謡曲のこちらは男性編。戦前の録音から外人GSまで幅広く作品が集められているが、印象が地味、というか色モノ(もしくは素人もの)に偏りすぎているのではないか?という内容になってしまうのは、カタコトの日本語に劣情を催すのはもっぱら男で、女性にはあまりアピールするものではないということなのだろうか(韓流ファンの女性に訊いてみたいところだが・・・)。とはいえエマニエル坊やのように老若男女問わず大ウケした“カタコト”もあった訳で、もしこの企画に続編があるのなら是非とも<子ども編>もお願いしたいところ。リトル・ジミー・オズモンドとか、クリッパーとか・・・。探せばCD1枚分はあると思うのだが。。


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[変] Disco (Sony Music Direct Japan)



こちらは「カタコト歌謡曲」とは逆のアプローチ。ジャズ、R&Rの時代に続いてディスコが流行した時期は地球上に存在するあらゆるスタイルの音楽がディスコ化され、様々な珍品が残されている。それはわが国も例外ではなくここで“変ディスコ”という形にまとめられているが、おそらく非英語圏の国であれば一国毎に一枚ずつこの類のCDは選曲可能なのだろうと思う。

ソウル・ミュージックのオーソリティ吉岡正晴氏のCD解説によると、和製ディスコ・ミュージックが量産されるようになったのは1976年頃からだという。当時「ソウル〜」というタイトルで民謡や歌謡曲など様々な音楽がメドレー形式でレコード化された(その代表的な作品が「ソウルこれっきりですか」で、当時小学生だった僕もよく記憶している)が、この“メドレー形式”の流行の端緒はリッチー・ファミリーの「ディスコは愛の合言葉」ではないかとの指摘になるほどと納得。この流行は「スターズ・オン」などを通じて世界的な現象となる。本CDに登場するアーティストはバラクーダと三橋美智也以外はほとんど正体不明のスタジオバンドで、彼らがフィリー・サウンドなどの再現に挑戦している様子が微笑ましくもある。と、いろんな観点で楽しめるCD。


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2016年07月07日

All The Things He Is: Singer, Songwriter and Producer (His Early Career 1957-1962) - Bob Crewe (Jasmine)



映画『ジャージー・ボーイズ』にも登場した“お姐キャラ・プロデューサー”ボブ・クルーがキャリアの初期にアーティストとして、そしてソングライターやプロデューサーとして生み出した作品を集めたコンピレーション。フォー・シーズンズを成功に導くに至るまでに彼はハンサムなアイドル・シンガーとして何曲かの小ヒットを放つ一方で、ソングライター/プロデューサーとして数々の大ヒットを手掛ける業界の売れっ子であったことがよくわかる。中でもビリー&リリーの諸作では、ラテン・ビートを導入した後のフォー・シーズンズ・サウンドのプロト・タイプ的な作風を確立している点に注目。彼は自らプロダクションを立ち上げ1980年代に至るまで様々なヒット作を生み出していくので、この時期で終わることなくキャリア全般を総括するボックスセットを、ライノあたりが制作してくれることを期待したい。


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Miracles: The Songwriting Legacy of The 1960s - Philip Springer (Rare Rockin')



1950年代より活躍するソングライター、フィリップ・スプリンガーが1960年代に作曲したポップ・ナンバーを中心に選曲されたコンピレーション。収録曲にはクリフ・リチャードの全英ナンバー1ヒット「The Next Time」をはじめよく知られているものも少なくないが、おそらくスプリンガーというソングライターにスポットが当てられた企画は今回が初めてだろう(僕は彼の名前を気に留めたこともなかった・・・)。ベテランではあるがその時代時代の雰囲気に即した作品をコンスタントに生み出していった様子はまさに“プロフェッショナル”。彼のように地道にポップ・シーンを支え続けたソングライターは他にも数多くいるのだろう。Rare Rockin'が今後どのようなCDをリリースしていくのかを想像したら、ちょっと恐ろしくなってきた(笑)。


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Guys Go Pop! 1965: 26 Obscure Teen/Pop/Rock n Roll Sides from 1965 (Teensville)



オーストラリアの再発レーベルTeensville/Rare Rockin'は毎回ユニークなオールディーズのコンピレーションをリリースしてくれるので、CDリリースのニュースを聞きつけたら迷わず注文することにしているのだが、ここの恐ろしいところはレーベルのホームページで発売をアナウンスする前に商品が通販で出回っている点(笑)。これも某CD通販サイトで偶然見つけて非常に驚いた・・・。

同社からは以前『Guys On 45s』というコンピレーションがリリースされていたがこれはその続編的なもので、1965年にリリースされた作品に絞って選曲がされている。ビートルズが登場し、アメリカ勢もそれに対抗してロック・シーンが目まぐるしく動いていた同年、ポップスの世界でもそれまでの旧態依然としたティーンポップから時代の空気を反映した作品が次々と生まれており、そこに着目したのが本作ということになる。収録アーティストの中にはケニー・ランキン、ボビー・ハート、ジェームス・グリフィンなど後年成功を収める者も少なからずおり、ロック革命前夜の雰囲気が楽しめる。


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2016年07月04日

Pure McCartney [Deluxe Edition] - Paul MaCartney (MPL/Concord)



CD時代に入ってからリリースされたポール・マッカートニーのベスト盤は、おそらくすべて購入していると思う。しかし、そのいずれもが決定版ではない。なにしろヒット曲が多すぎるので、とてもCD1枚や2枚には収めきれない。これは仕方がないことなのだ・・・。と、これまでは考えていた。今回新しいツアーのスタートを記念して(?)4枚組のベスト盤がリリースされるということで、ようやく初めて彼のキャリアに見合った『Greatest Hits』が登場するのだと到着を心待ちにしていた。

『Pure McCartney』には新旧のヒット曲やアルバム収録曲が録音年代順ではなくランダムに収録されている。おそらく彼はどんな時代にも一定のレベル以上の作品を生み出し続け、それを旧作しか聴かないリスナー層に知らしめたい。と、思ってこのボックスをリリースしたのだろう。だから多少のヒット曲の収録漏れがあったとしても、それは彼の“基準”に合わなかったからなのだ・・・と、好意的に解釈してみた。しかし、それにしてもヒット曲の収録漏れが多すぎる。これをはずしたら寂しいでしょ、という曲まで。90年代にイギリスで放ったヒット(多くは小ヒットだが)もあらかたオミット。本作は彼の凡その代表曲を、最新リマスターで聴ける箱、という程度のものにすぎないことがわかった。彼のヒット曲をCDで集めるには、年に数枚出されるアルバムのデラックス・エディションを根気よく買い続けるしかないのか。。。


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Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band: The Original Motion Picture Soundtrack (Polydor/USM Japan)



今年はビートルズが来日公演を行って50年目ということで、様々な企画の開催や出版物の刊行、関連CDのリリースが相次いでいる。中にはオリジナル・アルバムの帯を50周年仕様に変えただけという一体どのようなタイプのマニアにアピールするのかわからない再発もあったりするのだが、そんな中でかつて“史上最悪のアルバム”と呼ばれたこともある本作も紙ジャケ仕様で再リリースされている。

時は1970年代末、映画『サタデーナイト・フィーバー』『グリース』の爆発的なヒットによるバブル景気に浮かれていたRSOレコードが、続く大型企画として無謀にも世に送り出したのがビートルズの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』を映像化するというもの。メイン・キャストに当時人気絶頂のビー・ジーズとピーター・フランプトンを据え、莫大な広告宣伝費とともに公開したものの映画は酷評の憂き目に。自信満々にリリースしたサウンドトラックも市場に流通させた数百万セットの大半が返品となる惨状。本作は歴史的な失敗作として後世に語り継がれることとなった・・。

とはいえ、サントラからは4曲のチャートヒットが生まれ、他のコンピレーションなどではなかなか聴けないものもあるのでヒットチャートファンには気になるところ。ということで入手してみたが、キャリア全盛にあったはずのビー・ジーズやピーター・フランプトンのこの精彩のなさは一体何だろう。制作陣の壮大なミステイクか。とりあえずこの音源を“持っている”という事実のみを手に入れ、今後はおそらく聴くことはないであろう評判どおりの作品。


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Yesterday's Sunshine: The Complete 1967-1968 London Sessions - Grapefruit (RPM)



ビートルズのアップル・パブリッシング設立直後に契約を結んだバンド、グレープフルーツは、ジョージ・アレクサンダーことアレクサンダー・ヤング(AC/DCのマルコム&アンガス・ヤングの実兄なのだとか)とトニー・リヴァース&キャスタウェイズの元メンバーたちが出逢って1967年に結成された。アップルがレーベルとしての体裁を整えていない時期だったためレコード・リリースはアップル出版とアメリカの代理人契約を結んでいたテリー・メルチャーが設立したばかりのイクイノックス・プロダクションに委ねられ、イギリスではその親会社であるRCAからファーストシングル「Dear Delilah」がリリースされた。

「〜 Delilah」がスマッシュヒットを記録した彼らは続くリリースのためのマテリアルを探したが、その当時ビートルズの面々はインドに行っており不在。自分自身で道を切り開くしかなくなった彼らは続いてフォー・シーズンズのカバー「C'mon Marianne」を、そして日本でも小ヒットの記録が残っている「Elevator」などのシングルをリリースした。本作はそんな彼らのロンドンでの試行錯誤をシングル音源やデモ録音を織り交ぜて再現したもので、既にCD化されているファーストアルバム『Around The Grapefruit(メルチャーがリミックスを行った)』や同作CDのボーナス・トラックでは聴けなかった音源が満載。特にジョン・レノンとポール・マッカートニーの制作関与が噂されている「Lullaby」の初出バージョンは、マニアには要注目だろう。ソフトサイケの佳作にこれだけのアウトテイクが発見されたことに、ただただ感謝したい。


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2016年07月01日

Magic Town: Warner Pop Rock Nuggets Vol.1 (Warner Music Japan)



ワーナー・ブラザーズ・レコード傘下の各レーベル音源を集めたオールディーズ集。『Pop Rock Nuggets』のタイトルから勝手に60年代半ば〜後半のソフトロックやガレージ・ロックを中心に選曲されているものと思い購入したが対象範囲はもっと広く、50年代後半の音源なども含まれている。選曲基準ははっきりしないが、大ヒットからとんでもなくレアな音源まで、選曲者の思い入れの強さが伝わってくる。


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