2015年10月31日

Dreams of Tomorrow - Marilyn Scott (Atco/Warner Music Japan)



白人女性シンガー、マリリン・スコットが1979年に発表したデビュー・アルバムで、バックにはTOTOのジェフ・ポーカロやタワー・オブ・パワーのホーン・セクションら西海岸の面々が参加。一言でいってこれもAORなのだが、こちらは演奏内容的にAOR文脈以外でも十分楽しめる。ボーナスとしてこのアルバムに先駆けてリリースされHOT100入りを果たした「God Only Knows(ビーチ・ボーイズのカバー)」が収録されているのも嬉しい。


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Making of A Dream - Crackin' (Warner Bros./Warner Music Japan)



白人黒人混成バンド、クラッキンが1977年にリリースしたセカンド・アルバム(プロデュースはラス・タイトルマン)。フリーソウルのシリーズで復刻されているが、純粋なAORという印象が強くグルーヴ感はやや希薄か。個人的な好みの問題で何故かAORには冷淡になってしまいがちだが、このジャンルのファンにとっては非常に優れたアルバムではないかと思う。


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Positive Force (Sugarhill/Rhino/Warner Music Japan)



フリーソウルの復刻シリーズがヒップホップ時代に突入。1980年にシュガーヒルからリリースされたファンクバンド、ポジティヴ・フォース唯一のアルバムは人気曲「We Got The Funk」をはじめダンスナンバーが中心だが、アルバム後半に収録されているメロウな楽曲も意外と聴きもの。サウンドがシンセサイザーで埋め尽くされる直前の時代に生まれたグルーヴィーな小品。


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2015年10月28日

Other Voices/Full Circle - The Doors (Elektra/Rhino/DMC)



ザ・ドアーズがジム・モリソン没後に発表したアルバム2作が初CD化。残されたメンバーによるボーカルはかなりモリソンを意識した歌い方になっており、メンバーも、恐らく当時のリスナーも彼の幻影を追い求めた結果がこの内容だと思うが、グループの核を失った欠落感はやはりとてつもなく大きい。とはいえ個人的には『Morrison Hotel』や『L.A. Woman』の作風を受け継いだ『Other Voices』の出来は悪くないと思うし、『Full Circle』も退屈な曲はあるが、まあまあ健闘している。純粋にジャズロックとして聴くと意外といいかも、という曲もいくつか発見できる。


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The Many Faces of The Doors: A Journey Through The Inner World of The Doors (Music Bookers)



ザ・ドアーズの作品世界を様々な角度から楽しもうという興味深いコンピレーション。まず一枚目はドアーズ解散後の各メンバー、そしてジム・モリソンの息子であるクリフ・モリソンの録音を集めたもので、これが一番内容的に面白い。二枚目は複数のトリビュート・アルバムからの抜粋で、ミュージシャンの組み合わせの妙を楽しむべきか。最後の三枚目は彼らがアルバムやライブで取り上げたカバーの元曲集。これは同趣のコンピがこれまでに何枚も出ている。


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When The Rainbow Disappears: An Anthology 1965-68 - The Kitchen Cinq (Light in The Attic)



リー・ヘイズルウッドが設立したレーベル「LHI」からデビューしたテキサス出身のガレージ・バンド、キッチン・シンクのアンソロジー。前身バンドであるイリュージョンズやその他の名義での録音も含めた全28曲のうち、多くが当時のヘイズルウッドのパートナーで、インターナショナル・サブマリン・バンドを手がけたことでも知られる女性プロデューサー、スージー・ジェーン・ホーカムの制作。後にソフトサイケ路線に移行する点も含めて当時の典型的なガレージ・バンドのサウンドを聴くことができ、そのジャンルのマニアには満足できる内容。


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2015年10月25日

toujours chic!: More French Girl Singers of The 1960s (Ace International)



イギリスのAceによるフレンチ・ガールポップ集第3弾。こちらも1960年代半ば〜後半の録音を中心に集められており、フォークロック〜サイケの影響が濃いサウンドが楽しめる。フレンチものは言語の障壁があってこのような“英訳”がないとなかなか掘り下げることができないのだが、これまでの作品集を手がかりに、そろそろ自分好みのアーティストを探し始めることとするか・・。


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Come & See Me: Dream Babes & Rock Chicks from Down Under (Frenzy Music/RPM)



こちらはオーストラリアとニュージーランドのガールポップ集。とはいってもいわゆるガールポップ黄金期の1960年代前半作品ではなく、1曲を除いて1965年〜70年に録音されたバンドサウンドやフォークロック色の強い作品が集められており、ガレージ/モッド〜ソフトサイケ系のファンにもアピールする内容になっている。このところ南半球ものを熱心にリリースしているイギリスのRPMだが、今回恐らく初めてニュージーランドの復刻レーベルFrenzy Musicが並列でクレジットされたので、今後ますますこの路線を突き進めていくことになるのだろうと楽しみにしている。


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All About The Girls: Lost Girl Group Gems of The 1960s (croydon municipal)



毎度ユニークなコンピレーションで楽しませてくれるcroydon municipalから届いたガールポップ集。タイトルにあるとおり珍しい作品が中心となっており有名無名アーティストのノンヒットや、かろうじてヒットチャートの隅っこにランクインしたような作品が集められている。ガールポップもののコンピレーションはリリースされたレーベルや年代、ソングライターのクレジットを確認しながら聴いて楽むのが基本だと思うが、本CDにはその記載がなく(ライナーノーツには断片的な説明があるが)その部分は落第点。収録されている作品はどれも悪くない。


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2015年10月22日

Music from Love & Mercy: The Life, Love and Genius of Brian Wilson (Capitol)



先日日本でも公開されたブライアン・ウィルソンの伝記映画「ラヴ&マーシー 終わらないメロディー」は非常に面白い作品だった。特にポール・ダノ演じる青年期の“駄目な僕”ブライアンはほとんど憑依芸といっていい怪演で、当時の雰囲気をリアルに伝えてくれた。本作をまだ観ていないビーチ・ボーイズファンがいたら是非DVDを入手し「Pet Sounds」や「Smile」セッションのリアルな再現に驚いていただきたい。

映画ではビーチ・ボーイズやブライアンの楽曲(ポール・ダノが劇中で歌っているバージョンも!)に加えブライアン作品の断片をマッシュアップしたような音楽がそこかしこで流れていたので、それが気になってサントラ盤を入手してみた。本作を手がけているのはイギリスのミュージシャンで、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーと組んで「ソーシャル・ネットワーク」「ドラゴン・タトゥーの女」「ゴーン・ガール」といった話題作にサントラを提供しているアッティカス・ロス。収録曲の約半数が不気味なサウンドにビーチ・ボーイズ作品の断片がマッシュアップされたトラックで、いずれもブライアンの心の闇を表現した興味深いものになっている。ビーチ・ボーイズマニアの中には冒険的なリミックス・アルバムとしての価値を見出す人もいるかも知れない。


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There Was Only One Band Behind Them All: The Wrecking Crew (Rock Beat/skyrocket)



映画「ラヴ&マーシー 終わらないメロディー」のレコーディング・セッション場面でブラインのサポート(&お守り)を務めていた個性的なスタジオ・ミュージシャン集団は通称“レッキング・クルー”と呼ばれていて、フィル・スペクター制作の諸作を筆頭に1950年代後半から70年代前半にかけてアメリカ西海岸から数えきれないほどの作品を全米ヒットチャートに送り込んだ。この集団の一員であるギタリスト、トミー・テデスコの息子デニーが当時のメンバーに膨大な件数のインタビューを実施し、2008年にドキュメンタリーとしてまとめた「The Wrecking Crew」が今年になってようやくアメリカで劇場公開されたそうで、この4枚組ボックスはそのサントラ的なものとしてリリースされた。ディスクの1〜3はレッキング・クルーの面々が制作にかかわったヒット曲の数々で、いってみれば“ベスト・オブ・アメリカン・ポップス”。ティーン向けのガレージR&Rからイージーリスニングまで、お馴染みの曲ばかりで新鮮味はないが、逆にこれだけメジャーなヒット曲がどれもほぼ同じミュージシャンたちによって演奏されていたのがすごい。最後の4枚目はスタジオ・ミュージシャンたちが自身名義でリリースした珍しい作品を集めたもので、相当なポップスマニアでも、ここに収録されている全曲を持っている人はいないはず。


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Introducing Darlene Love (Wicked Cool/Columbia)



2013年の映画「バック・コーラスの歌姫たち」でアカデミー賞とグラミー賞を獲得し、2011年にはR&Rの殿堂入り。現在齢74歳にしてキャリアのピークを迎えるダーレン・ラヴが、オリジナル・アルバムとしては27年ぶり(クリスマス・アルバムをカウントするなら8年ぶり)のソロ・アルバムをリリースした。今回のカムバックをお膳立てしたのはE.ストリート・バンドのスティーヴ・ヴァン・ザントで、彼の呼びかけに応えて各界から著名なミュージシャンやプロデューサーが多数(元カレのビル・メドレーも!)参加。80年代っぽい大風呂敷なロック・サウンドの楽曲が多く今さら感も若干あるが、とにかく彼女の元気な歌声が聴けるのは嬉しい。ついでに来日公演など決まってくれるとなお嬉しい・・。


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2015年10月19日

Golden Records: The Early Songwriting Genius of Joe South 1961-1966 (Rare Rockin')



ジョージア州アトランタ出身のシンガーソングライター、ジョー・サウスが1969年の「Games People Play」でアメリカ南部産ポップス・シーンの中心的存在となる以前、1960年代前半〜半ばにかけて残した作品のコンピレーション。実は彼のキャリアのスタートは1950年代まで遡り「The Purple People Eater Meets The Witch Doctor」なんて摩訶不思議なヒットもあるのだがそこら辺は割愛され、ポップ・クリエーターとしての彼に焦点が当てられた作品集となっている。彼周囲の人脈からいち早くオーバーグラウンドに躍り出たのは盟友ビリー・ジョー・ロイヤルで、その他デニス・ヨスト率いるザ・クラシックス(後のクラシック・フォー)、古くからのレーベル・メイト、レイ・スティーヴンスら後にブレークを果たすアーティストに作品を提供する一方、オールディーズ・ファンの間で非常に人気の高いティーン・ポップ、ジュディ・トーマスの「Golden Records」やR&Bグループ、タムズの「Untie Me」など非常に幅広い作風を楽しむことができる。


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Singer/Songwriter: The Early Years 1957-1962 - Roger Miller (Jasmine)



1964年の「Dang Me」以降、カントリーとポップの世界をまたにかけて驚異的な連続ヒットを飛ばすシンガーソングライター、ロジャー・ミラーがキャリアの初期に発表した作品を、シンガーとソングライターの両面から追った2枚組CD。シンガー編を聴くと彼のノベルティ色の強い作風は60年代初頭に既に確立されていることがわかり、あとは世間の注目が彼に集まるのを待つばかりといったヒット・ポテンシャルのある曲が並んでいる。一方ソングライター編は各曲のチャート成績を見ればわかるとおり大物アーティストがこぞってヒットチャートの上位に送り込む売れっ子ぶり。既にお持ちであろう彼のスマッシュ時代のヒット曲集(持っていない方はすぐに購入してください!)と併せ持って損のない優れた企画盤。


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I Know Where I'm Goin': The Very Best of The Early Years 1956-1962 - George Hamilton IV (Jasmine)



1956年に「Rose and A Baby Ruth(バラとキャンディー・バー)」のヒットを放ったジョージ・ハミルトン四世は、フォーキーなポップスを歌うティーン・アイドル(同じレーベルに所属していたアイドル、ポール・アンカ、ジョニー・ナッシュ(!)とともに「Teen Commandments(恋の十戒)」という共演シングルもリリースしている)として人気を博したが、このCDはその彼がアイドル路線からカントリーの世界へと移行する姿を捉えたコンピレーション。ABC時代にリリースしたシングル群に続くフォーク・アルバム『キャンパスのジョージ・ハミルトン四世』からは「いとしのクレメンタイン」がシングルカットされて日本で大変親しまれ、次作のハンク・ウィリアムスのカバー集でカントリーへの傾倒をますます強めた彼は61年にRCAに移籍。その後カントリー・チャートの常連的存在となる。フォークとカントリーの中間のようなジェントルなサウンドは、いつ聴いても耳に心地よい。


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2015年10月16日

The Singles - Johnny Mathis (Columbia/Lagacy)



1950年代〜60年代のイージーリスニング系アーティストはシングル盤のリリースとアルバムの内容がまったくリンクしないケースがほとんどで、CDでヒット曲を集めるのに苦労することが多い。ジョニー・マティスはその典型で、これまで未CD化のシングル曲が多数存在する。で、その悩みを解決してくれるのが今回のコンピレーション。彼がシングルのみでリリースした曲および過去にリリースしたベスト盤のみに収録されていた曲を集めた4枚組で、初期のシングルヒットはマイナーなものを含めてほぼ網羅。ヒットチャートの重箱の隅をつつくような音源収集をされている方には“福音”といっていいボックスとなっている。今度はこれと同じ企画を、トニー・ベネットでもやって欲しい・・。


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The Complete US Hits 1948-62 - Patti Page (Acrobat Music)



1950年代のアメリカで最も人気のあった女性シンガーの一人、パティ・ペイジ。彼女はヒット曲がとにかく多いので、かなりのボリュームのベスト盤でも収録曲漏れが発生してしまう。今回イギリスのアクロバットが1962年までと期間は限られるものの、彼女が全盛期にビルボードとキャッシュボックスのチャートに送り込んだヒットをすべて収録するCDを出してくれた。これまでに持っているCDとのダブりはあるものの、チャート・コレクターには大変有難い。彼女の歌声とオーケストラのサウンドは、1950年代アメリカのイメージそのもの。ノスタルジックな雰囲気に浸れる一箱。

なおこれらに続く1963年以降のヒットはReal Goneから一足早く『The Complete Columbia Singles 1962-1970』としてまとめられており、この2セット都合CD5枚さえ持っていれば、彼女が20数年間にわたりマーキュリー〜コロンビアで放ったヒットはすべて網羅することができる。長年音集めに苦労してきた者としては、なんとも複雑な気持ち。。


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The Complete US & UK Hits 1945-1961 - Les Paul & Mary Ford (Acrobat Music)



自身の名を冠するギターでも知られる、ギターの名手にして元祖宅録派のレス・ポールは、多重録音を駆使したギター・インストと、奥方メリー・フォードの多重唱によるボーカル曲の二本立てでアメリカのポピュラー音楽全盛期に数多くのヒットを放った。このCDは2人がビルボードとキャッシュボックスのヒットチャートに送り込んだ曲を集めたもので、CDタイトルに「UK」が入っているもののイギリスでのヒットは意外にも当時「Vaya Con Dios」一曲しかないので、これは余計かも。個人的にメリー・フォードは女性シンガーのフェイバリットの一人なので、これだけのボリューム彼女の歌が聴けるのは嬉しい。またキャッシュボックスのみでヒットを記録した曲はこれまでなかなか聴ける機会がなく、特に後期のヒットに珍しいものが多い。


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2015年10月13日

Tomb of Memories: The CBS Years - Paul Young (SME UK)



ポール・ヤングが1980年代から90年代前半にかけて録音した作品を収めた4枚組ボックス。ポール・ヤングといえばカバー曲を上手く歌い上げるシンガーというイメージが強く、それが彼の評価がいまひとつ高まらない原因にもなっているのだが、こうしてクレジットを追いながら聴いてみると、彼自身のペンによるヒット曲もかなりの曲数にのぼることがよくわかる。アルバムでは聴けないバージョンを多数収録しているので、彼のアルバムを一通り持っている熱心なファンにもお勧め。近年は80年代懐古系のフェスへの出演のニュースが多い彼だが、いずれまた日本でステージを観ることができる機会があることを願いたい。なおこのボックスはイギリスでアルバム・チャートの上位にランクインするほどの好セールスを記録したそうで、ポール・ヤングがヒットチャートに戻ってきたことと、この手のボックスセットが結構商売になること(笑)の両方が音楽サイトの話題になっていた。今後この手の企画もののリリース、増えるかもしれない。


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Robert Palmer: Original Album Series (Parlophone/Warner Music Group)



ロバート・パーマーのデビュー・アルバムから1984年の出世作『Riptide』までの諸作が一昨年イギリスのエドセルで2イン1化されたのをフォローする形で、今度はワーナーから彼の再ブレイクのきっかけとなった『The Power Station』と1988年以降のアルバムが廉価ボックスとしてリリースされた。デュランデュランとシックのメンバーが結成したことで話題となったパワー・ステーション(当時どうしてもアルバムが聴きたくてデュラン〜のファンだった同級生の女の子をそそのかして購入してもらい、ダビングしたのを思い出した【笑】)のサウンドは今聴いても結構新鮮で、その流れを汲む『Heavy Nova』は大ヒット。続く『Don't Explain』くらいまでは何となく追っていたがそれ以降はあまり聴く機会がなくなり、ロッド・スチュアートに先駆けてスタンダード集『Ridin' High』を出していたことなどは、今回はじめて知った。2003年の早世が今でも惜しまれる非常に魅力的なシンガーが遺した仕事を、今一度聴き直してみたい。


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2015年10月10日

Tug of War - Paul McCartney (MPL/Concord)



年に一度のお楽しみ、ポール・マッカートニーのリマスター・シリーズ、今回は80年代前半の二作がリリースされた。来日時の逮捕、ジョン・レノンの死、ウィングスの解散と、彼の人生でもっとも色々とあった時期に制作された『Tug of War』は、彼がこだわり続けたレギュラーバンドのサウンドから、スタジオ・ミュージシャンを多用することで新たな展開を模索した“ポール版AORアルバム”ともいえる内容。レノンへの追悼曲など注目点は多いが、やはりメガヒットとなったスティーヴィー・ワンダーとの共演「Ebony & Ivory(ボーナス・トラックでポールのソロ・バージョンも聴ける)」だろうか。個人的には「Ballroom Dancing」が好き。


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Pipes of Peace - Paul McCartney (MPL/Concord)



ポール・マッカートニーが1983年にリリースした『Pipes of Peace』の収録曲の多くは、前作『Tag of War』制作時に既にデモが録音されていたそうで、この二作は双子のアルバムといってもいいものなのだとか。本作の話題はなんといってもマイケル・ジャクソンとの共演「Say Say Say」で、当時この曲のプロモーション・ビデオを何回TVで観たことか。個人的にはこの頃がリアルタイムで聴くポール・マッカートニーのスタートで、本作からシングルカットされた曲は(映像も含めて)どれも非常に懐かしい。但し残りの曲は如何にも1983年というサウンドが悪い意味で耳に残り、とても何度も聴く気にはなれない。ポールだって、こんなことはあるさ。。


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2015年10月07日

Truckers, Kickers, Cowboy Angels: The Blissed-Out Birth of Country Rock Vol.6 (1973) (Bear Family)



ベア・ファミリーの『カントリー・ロックの歴史』シリーズがこの1973年編と続く74年〜75年編でめでたく最終章を迎えた。1960年代半ばに西海岸のフォークロック・バンドが中心となって発展したこのムーブメントは10年が経過してかなりの変容を見せ、当初活躍していたバンドの殆どは解散、イーグルス(このシリーズには登場しないが)のように商業的な成功を収めたバンドはカントリー色を薄めよりソフトな路線へ。サウンドの志を継ぐ者は、あるものはサザン・ロック、あるものはアウトロー・カントリー・・・と各地で様々な活動を展開していくことに。カントリー・ミュージックに対するフォーク/ロック側からのアプローチだった“カントリー・ロック”はやがてカントリー側の陣営に取り込まれ、カントリー・チャートに登場するヒットや、エミルー・ハリスのようにオルタナティヴなシーンから登場し後に「グランド・オール・オプリー」のレギュラー・メンバー入りするような人材も現れる。ここから先はカントリーの流れとして追っていくべき、ということなのだろう。Vol.1〜7を揃えると背表紙がつながって一つの絵になるので、気になる方は全巻の入手を。


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2015年10月04日

No.1 80s: Oricon Hits (SME Japan)



日本の洋楽ヒットのコンピレーションはこれまでに何十枚と出されているが、このシリーズが新しいのは“わが国の公式記録”とされているオリコンの洋楽シングルチャートを元に、そこで1位を記録した曲のみを集めている点。企画者のこだわりを感じさせる。

80年代の洋楽ヒットの傾向をざっくりいうと「MTV」「ディスコ」と「洋画サントラ」の三点だろうか。90年代にいったん死滅する「ディスコ」は80年代末までは洋楽リスナーに対する影響力を持っており、ユーロ・ディスコ(ユーロビート)を中心に世界中で日本人しか覚えていない(?)ダンス・ヒットが多数収録されている。また「洋画サントラ」がとにかくヒット狙いの楽曲ばかりで埋め尽くされた時代でもあったので、映像とともに懐かしく思い出される、でも単体で買うほどではないヒット曲が多数聴けるのは楽しい。なおこのシリーズ、70年代編もあるのだが、ほぼ全曲同趣のコンピレーションで聴けるものばかりだったので僕は購入を見送った。


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No.1 90s: Oricon Hits (SME Japan)



『No.1オリコン・ヒッツ』の90年代編。90年代の洋楽ヒットを大雑把に分類すると「ドラマ主題歌」「TVCM」と「J-WAVE」だろうか。日本で制作されたり、または日本で独自にシングル・カットされた“洋楽”がTVドラマに使用されてとんでもないヒットになるケースが多々あり、この頃の洋楽シングル・チャートは、洋楽ファンにはとてもついていけない内容だった覚えがある。とはいえCDを聴いてみるとどの曲も確かにある年のある時期に毎日のように耳にしたものばかりで、非常に懐かしい。

90年代以降多くの日本人は洋楽に対する興味を失ったとよくいわれるが、意外とこの時期はまだ多くの人に愛される洋楽ヒットが少なからずあったのだなと認識を新たにした。多分ライセンス上の問題だと思うが、あれが入ってなきゃダメでしょう!と言いたくなる曲の未収録も多々あるので、この程度の規模ではなく『僕たちの洋楽ヒット』シリーズのような年毎のコンピレーションの企画も可能かも・・・(選曲作業お手伝いしますよっ!!)。


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2015年10月01日

Our Day Will Come - Ruby and The Romantics (USM Japan)
Till Then - Ruby and The Romantics (Oldays/Clinck)

Ruby.jpg

R&R60周年記念の一環で再発されたルビー&ザ・ロマンティクスのファーストと、ほぼ同時期にインディーのクリンクからリリースされたセカンド。クリンクからはこのところR&R時代のアルバムが紙ジャケスタイルで何枚も復刻されているのだが、アルバム単体での評価がなかなか難しい時期の作品ばかりなのでこれまではどれも購入を見送っていた。が、これは別。1963年に「Our Day Will Come(燃える初恋)」をヒットチャートのナンバー1に送り込んだルビーとその一党は、「燃える(現在なら“萌える”かな)〜」で確立したボサっぽいリズムとドリーミーなサウンドがどんなタイプの楽曲でも見事にはまり、R&Bでもスタンダードでも彼女たちのスタイルになってしまうところが強い。アルバム単位で比較すると習作っぽいファーストよりは手慣れた印象のセカンドの方が出来はいいか。

それにしても原盤を持つユニヴァーサルのCDが1,800円+税で何の工夫もないストレート・リイシューである一方、クリンクは1,500円+税で紙ジャケ+ボーナストラック満載。この制作姿勢の違いはいったい何なのだろうか。慢心、環境の違い・・・(笑)。


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She's Our Ideal - Annette Fanicello (Jasmine)



ディズニー・プロダクションから生まれたアイドル、アネットの1961年〜62年の録音集。アルバム『Dance Annette』は彼女が日本でいうところの“ニューリズム”に挑戦した作品で、無邪気で楽しいパーティ・アルバム。残る音源はシングル曲などで、キャピキャピのティーン・アイドルから徐々に歳相応の大人っぽい路線へと移行する様子がうかがえる。CDの後半には1961年の映画「Babes in Toyland」で彼女が歌った楽曲も収録。彼女はその後一連の“ビーチ・ムービー”で見事な肢体を披露していくこととなるのだが、その時期のアルバムもいずれCD化してほしいところ(版元がディズニーでは無理かな・・)。


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