
普段は60年代の音楽ばかり聴いている僕だが、たまには80年代ものなども懐かしくなって聴きたくなる場合がある。そういう時に手軽に入手出来るベスト盤などあるといいなと思っていたところ、ユニバーサル・ジャパンが1枚1,000円という“出血価格”で様々なベストCDを数十種類リリースしてくれた。
この値段だったら曲のダブりなど気にせずどんどん購入出来そうなものだが、やはりそこはマニアの悲しい性、ちゃんとヒット曲が漏れなく収録されているかなどをチェックし始めると、色々と気になって手を伸ばしにくくなってくる。収録漏れのヒットが気になって、結局もう1枚買い直すことになったら意味がないので。
そんな中でこの内容だったら買ってもいいかな、と選んだのが上掲3枚。まず最初は70年代半ば、ドナ・サマーの成功に先駆けて「ディスコの女王」の座に上り詰めかけたグロリア・ゲイナー。このCDは彼女のHOT100ヒット7曲すべてが収録されており、その点でまず合格。彼女といえばまず「Never Can Say Goodbye」、そして日本では何故か布施明がカバーした「I Will Survive」の2大ヒットが有名だが、それ以外のディスコヒットも非常にゴージャスなサウンドでカッコいい。ディスコチャートで1位を記録した「How High The Moon」なんて、聴いててしびれるくらい。
続いてはイーグルスのグレン・フライが80年代に放ったソロヒット集。残念ながらアサイラム時代の音源は収録されていないが、それはアルバム1枚買えばカバー出来るので問題なし。MCA時代のHOT100ヒット7曲中6曲が聴けるので、ベスト盤としてとりあえず合格といっていいだろう。ウェストコーストサウンドとか、そういったこととは関係なく「MTV世代」としては「Heat Is On」とか「You Belong to The City」といった曲に無条件に反応してしまう。他にも非常に渋い「Smuggler's Blues」とか、イージーな感覚が心地よい「Sexy Girl」とか。純粋にノスタルジーに浸れる1枚。これで1,000円は、やっぱり安いな。最後はよりAOR寄りのルパート・ホルムズ。“出会い系”の新聞投書欄で趣味の合う女性を呼び出したら、やって来たのは自分の妻だった・・という「現代の怪談」のような「エスケイプ」をはじめ、彼がMCAで放ったHOT100ヒット全5曲を収録。これくらいのヒット数のアーティストが、一番ベスト盤を作り易い。個人的には洋楽を聴き始めるちょっと前の時代の音楽なので、初めて聴く曲も多いのだが、80年代初頭の“クリスタルな”雰囲気たっぷりな作品集。これも悪くない。
ユニバーサルの「The Best 1000」シリーズ、他にも色々出ているのだが、ヒットの漏れが多かったり、既に持っているCDと殆ど同内容だったり。また続編が出たら細かく内容をチェックして購入しようと思う。

