2007年02月11日

Memories Are Made of This: Hits of '56 (Living Era)
Hard to Find Jukebox Classics 1956 (Hit Parade)
The Complete Original Hits of Georgia Gibbs (Hit Parade)

Memories Are Made of This: Hits of '56 Hard to Find Jukebox Classics 1956 The Complete Original Hits of Georgia Gibbs

 今回はまず普段とはちょっと趣向を変えて“買わなかったCD”のご紹介。英Living Eraが毎年年始挨拶替わりにリリースする年別ヒット曲集「Hits of 〜」シリーズの1956年版が今年も登場。全30曲のうち英米でナンバー1ヒットを記録した曲を日付順に列記すると

Dean Martin - Memories are Made Of This (US/UK)
The Platters - The Great Pretender (US)
Kay Starr with the Hugo Winterhalter Orchestra - Rock And Roll Waltz (US/UK)
Nelson Riddle - Lisbon Antigua (US)
Winifred Atwell - The Poor People Of Paris (UK)
Elvis Presley - Heartbreak Hotel (US)
Ronnie Hilton - No Other Love (UK)
Perry Como - Hot Diggity (US)
Morris Stoloff conducting The Columbia Pictures Orchestra - Moonglow and Theme from "Picnic" (US)
Pat Boone - I'll Be Home (UK)
Gogi Grant - The Wayward Wind (US)
Frankie Lymon & The Teenagers - Why Do Fools Fall in Love (UK)
Pat Boone - I Almost Lost My Mind (US)
The Platters - My Prayer (US)
Doris Day - Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be) (UK)
Elvis Presley - Don't Be Cruel (US)
Frankie Laine - A Woman In Love (UK)
Jim Lowe - The Green Door (US)
Johnnie Ray - Just Walkin' In The Rain (UK)
Guy Mitchell - Singing The Blues (US)

 と実に20曲。残る10曲も殆どがTOP5入りを果たしたものばかりで、この年のヒット状況を知るには非常に便利なCD。しかし、ここら辺の曲ってどれも既に持ってるよね。R&Rの時代に入ってからのヒット曲は、メジャーどころは殆どCD化が済んでおり、今更この手のCDには手が伸び辛い。勿論これからこの時代の音楽を聴いてみよう、という音楽ファンには有用な1枚だとは思うが。で、そんな擦れっ枯らしなオールディーズ・ファンだったら何を買うかというと、以前も紹介したことがあるレーベル「ヒット・パレード」が先日リリースした「なかなか見つからない1956年のヒット曲集」の方。

 以前「ヒット・パレード」のCDを紹介した時にも書いたが、ヒットチャート・マニアにとって1955〜56年あたりのポピュラー系ヒットの収集は長年の頭痛のタネで、僕の知る限りでもここら辺のCD化を待ち望んでいるコレクターは結構な人数存在する。今回届いたCDの中で、アメリカでは初のCD化が謳われているのは(括弧内は最高位)

Somethin' Smith & The Redheads - In A Shanty in Old Shanty Town (#27)
The Highlights - The City of Angels (#19)
Tony Bennett - From The Candy Store in The Corner to The Chapel on The Hill (#11)
The Owen Bradley Quintet - White Silver Sands (#18)
Russell Arms - Cinco Robels (Five Oaks) (#22)
Fess Parker - Wringle Wrangle (#12)
Dorothy Collins - My Boy - Flat Top (#16)

 の7曲。素晴らしい。大プロデューサー、オウェン・ブラッドリーが本業の傍らリリースしたインスト曲とか、「デイヴィ・クロケット」のフェス・パーカーがドラマとは関係なく放ったヒットとか、殆どの音楽ファンにとっては何の価値も見出せないようなポップ・ヒットばかり。大変素晴らしい。他に個人的に初めて聴いた曲としては

Don Rondo - Two Different World (#11)
Tony Bennett - Can You Find It in Your Heart? (#16)
Jerry Lewis - Rock-A-Bye Your Baby with A Dixie Melody (#10)

 あたりが入手出来たのも嬉しい。ドン・ロンドが朗々と唱い上げる「Two Different World」は大好きなタイプのメロディだし、トニー・ベネットはシングルヒットのCD化が進まないアーティストの代表的存在で、この2曲がCDで聴けただけでも有り難いが、いっそのこと彼のシングルス・コレクションなどもいずれ企画してもらえると本当に嬉しいのだが。ゲイリー・ルイスの父(という書き方をした方が近年は通じ易い)ジェリーの「Rock-A-By 〜」は一時期入手が困難で、探すのをあきらめていたのでこんな形で手に入ったのもこれまた嬉しい。ゲイリー・ルイスが何故あんなバカっぽい歌い方をするかは、この曲の父の芸風を聴いてみるとよく解る。

The Best of Georgia Gibbs: The Mercury Years ('96) もう1枚「ヒット・パレード」からリリースされたのは、R&R以前のポピュラー音楽愛好家にはお馴染み、ジージア・ギブスのベスト盤。彼女のベスト盤としては以前マーキュリー時代のヒットの大半を収めたCDが出ていたが、あれもクレジットを見ると今から10年も前のリリース。今回はあれを踏襲しつつ、更にそこから漏れたヒットを補完する内容となっている。実は昨年Living Eraからも1955年までの彼女の録音を集めたCDが出ており、そのお陰で初CD化が謳える曲は大分減ってしまったが、あちらはちょっと中途半端な内容だったので(買わなくてよかった!)マーキュリー盤をお持ちの方も、音質が向上したこちらの入手をお勧めしたい。

 今回のCDのポイントはまず彼女がマーキュリー以前に放ったヒット3曲「If I Knew You Were Comin' I'd've Baked A Cake('50米5位)」「Play A Simple Melody(同25位)」「I Still Feel The Same About You('51米18位)」の収録。ビング・クロビーが息子のゲイリーとデュエットで歌った「Play A Simple Melody」を、ビングの弟ボブがジョージア・ギブスと歌っていたのは初めて知ったが、こちらもなかなか楽しい仕上がり。他にはマーキュリー盤から漏れた「Good Morning Mr. Echo('51米21位)」の収録も有り難い。参考までに書いておくと、彼女はキャリアを通じて26曲ものTOP40ヒットを放っており、今回のCDに収録されている23曲(うち21曲がチャートヒット)では到底カバーしきれず、実際には「Complete」のタイトルは正しくない。マーキュリー盤と合わせてようやく主要ヒットは揃うので、くれぐれも古いCDを売ってしまわないようご注意。

 R&R時代に入ってからのヒットでは「Rock Right('56米36位)」「Tra La La(同24位)」そして当時日本でもよく聴かれたという「The Hula Hoop Song('58米32位)」の収録が目新しい。勿論超有名な「Kiss of Fire」「Dance with Me Henry」「Tweedle Dee」なども収録、古き佳きポピュラー音楽の雰囲気に浸れる結構な1枚である。
posted by yakame at 01:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする