2018年11月16日

The Kiwi Music Scene 1966 (Frenzy Music)



ニュージーランドのロック史を続々と掘り下げているフレンジー・ミュージックから、年別のアンソロジーが到着。1966年編は当時の高名なラジオDJ、キース・リチャードソンのラジオ番組形式で、ガレージ〜フリークビート系のバンドを中心に紹介している。当シリーズは現時点で67年、68年編(こちらはラジオ形式ではなく、普通のコンピレーション)もリリース済み。


Track List

posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月13日

Bob Stanley & Pete Wiggs present State of The Union: The American Dream in Crisis 1967-1973 (Ace)



1960年代後半〜70年代前半にアメリカのポップ系アーティストによって録音されたプロテスト&メッセージ・ソング集。ベトナム戦争の激化や社会情勢の不安定化により自称“偉大な国”アメリカがその自信を喪失した時代(その後建国200年の盛り上がりで幾分盛り返す)の空気を反映して生まれた問題作・異色作を数多く収録。


Track List
posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Leaving On A Jet Plane - John Denver (Reprise/Rhino/Varèse Vintage)



ジョン・デンバーのレコーディング・キャリアのスタートはチャド・ミッチェル・トリオのチャド・ミッチェルの後釜として、チャド・ミッチェル・トリオへ加入したことがきっかけ(???)。フォークブームが過ぎ去り、加えてご本人不在の“チャド・ミッチェル・トリオ”をけん引するのに大変な苦労があったことは想像に難くないが、そんな中彼は自主制作で自作曲を録音したソロアルバムをプレスして業界関係者に送り付け、その中の一曲「Oh Babe, I Hate to Go(後の「Leavin' On A Jet Plane」)」がピーター、ポール&マリーの目に留まって1967年のアルバム『Album 1700』に収録されたことから、ソングライターとして注目が集まることとなった(但し同曲がナンバー1ヒットを記録するまでは更に2年の歳月を要することになる)。

本CDはデンバーのグループ活動末期にあたる1967年〜68年にリプリーズ・レコードで録音した作品を集めたもの。一番の聴きものは彼ら自身による「Leavin' On A Jet Plane(悲しみのジェットプレーン)」で、フォークロック〜サイケデリックの時代になんとか迎合していこうという姿勢が見え隠れする。もう一点の注目は、グループのオリジナルメンバーがすべて去り、もはや“ミッチェル”の名前も権利上使えなくなったデンバー、ボイズ&ジョンソンの時代で、この“ジョンソン”は実は後年「Bluer Than Blue」の大ヒットを飛ばすマイケル・ジョンソン。そういった点も含めて過渡期的な音楽を楽しむべきCDとなっている。


Track List

posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月10日

The Beatles [50th Anniversary Edition] (Apple/Calderstone Productions/UMG)



ビートルズの『ホワイト・アルバム』50周年記念盤。近頃すっかりお馴染みのジャイルズ・マーチンによる最新リミックスは、サウンドが非常にクリアになった一方、オリジナルでは隠し味的に加えられていたものまで前面に出てきた印象もあり、評価は分かれそう。

今回の目玉は追加で収録されているデモ録音集『Esher Demo』の方で、昨年リリースされた『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のボーナストラックには収録曲の未完成版といった印象の音源ばかりが収録されていたが、今回は結局収録が見送られた曲やその後のアルバム等で復活した曲の初期バージョンが聴けたりするのが非常に興味深い。さらに詳しくは、より詳しい方の叙述に譲ることにしたいが、中でも驚いたのは「Child of Nature」という作品。なんとレノンの「Jealous Guy」の原曲がここで聴けるとは・・。ビートルズマニアであればこのデモ集を聴いてるだけで、今年いっぱいは過ごせそうな内容。



Track List

posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

WishYouAWish: The Hollies' Compositions by Others, 1965-1968 (Teensville)



60年代イギリスを代表するグループの一つ、ホリーズのヒット曲といえば「Bus Stop」をはじめ外部のソングライターによる作品が真っ先に思い浮かぶが、グループの中心メンバーであるアラン・クラーク、グラハム・ナッシュ、トニー・ヒックスの3人が「L.ランスフォード」のユニット名で作曲したオリジナルナンバーにも質の高い作品は多く、熱心なファンを生み続ける要因となっている。

ランスフォード作品の評価は当時の音楽業界でも非常に高かったようで、エヴァリー・ブラザーズがロンドンに乗り込んで66年に制作したアルバム『Two Yanks in England』収録曲の大半が彼らの作品で占められたことを筆頭に、数多くのアーティストがこぞってカバー作品を残している。『WishYouAWish』はホリーズ以外のアーティストが録音したランスフォード作品を30曲も集めた力作コンピレーションで、60年代の“ブリットポップ”最良の部分といってもいい内容となっている。


Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Abergavenny: The Philips Pop Years 1966-1971 - Marty Wilde (Teensville)



1960年代イギリスのアイドルシンガー、マーティ・ワイルドは、ブリティッシュ・ビートのブームに押し流される形でヒットチャートから姿を消したが、1966年にはソングライターのロニー・スコットとコンビを組んでアダルト路線にイメージチェンジ。その活動の中でリリースしたバブルガム調のノヴェルティソング「Abergavenny」はヨーロッパ各国でヒットを記録するばかりでなく、アメリカでも“シャノン”の変名でリリースされ、TOP40目前まで上昇するスマッシュヒットとなった。

この好評を受けて制作されたのが69年のアルバム『Diversions』で、前述の「Abergavenny」をはじめソングライターとしてステイタス・クォーに提供した「Ice in The Sun」、カジュアルズに提供した「Jesamine」のセルフカバーを含むポップサイケの好盤。本CDは同アルバムを中心に、ワイルドが66年〜71年にリリースしたシングル音源を集めたコンピレーション。歴史に埋もれるには惜しいハイレベルなソフトポップ集となっている。


Track List

posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月07日

Cover Me: The Eddie Hinton Songbook (Ace)



マッスルショールズ御用達のソングライター/ギタリスト、エディ・ヒントンの作品集。“サザンソウル・マナー”とはこのことだ!と言わんばかりの楽曲の数々。同地の他のソングライター作品集の到着も今後期待したい。


Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

For What It's Worth: The Complete Epic Recordings - The Staple Singers (SoulMusic)



ステイプル・シンガーズがSTAXと契約する以前の1965年〜67年にエピックからリリースした6枚のアルバムをボックス化。STAX時代のようなサウンドの鋭さはないが、スタンダードなゴスペル・ナンバーから時代の空気を反映したプロテスト・ソングへと、徐々にレパートリーが変化していく様子が覗える。


Track List

posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月04日

More Blood, More Tracks: The Bootleg Series Vol. 14 (Columbia/Lagacy)



ボブ・ディランのブートレグ・シリーズ第14弾は1975年の全米ナンバー1アルバム『Blood On The Tracks(血の轍)』のアウトテイク集。アルバムに収録された全曲がアコースティックな弾き語りで演奏されており、同作があの素晴らしいバンドサウンドを抜きにしても、これだけ曲に力のある作品が集められたアルバムであったことを再認識させてくれる。何より印象的なのは当時30代半ばで、気力体力とも漲ったディランの充実ぶり。本来“Naked”とか“Stripped”なんてタイトルがつけられるアルバムは、こういう内容でなければならないのだろう・・。


Track List

posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

The Complete Warner Bros. Recordings - Peter Ivers (Wounded Bird)



マイケル・ヘンダーソンとフィリス・ハイマンの「Can't We Fall in Love Again」、ダイアナ・ロスの「Let's Go Up」といったヒット曲や、デヴィッド・リンチ監督の映画『イレイザーヘッド』サントラへの作品提供などで知られるシンガーソングライター、ピーター・アイヴァースがワーナー・ブラザーズに遺したアルバム3枚を2枚のCDに収めたコンピレーション。ボストンのサイケデリック・ロックシーンから登場した彼は当初ブルースロックのハーモニカ奏者としてその名を知られるようになったが、ソロ名義で発表した作品は非常にアバンギャルドな内容。一応“アシッド・フォーク”の範疇で語られることが多いようだが(作品のヘロヘロぶりはまさに“アシッド”だが・・)同時代の他のアーティストと比較してその作風は非常に特異で説明が難しい。しかし、ブラックミュージックの素養を考え合わせるともしかして彼はプリンスの音楽性に先駆ける存在だったのでは?と思いながら聴いてみたら、自分の中では意外としっくりきたという。。

74年発表の『Terminal Love』はその特異さ全開の大問題作、続く76年の『Peter Ivers』はサポートのミュージシャンがしっかり脇を固めた分サウンドは幾分ノーマル、しかし彼の変態性は相変わらず、といった印象。その後彼は83年に37歳の若さで何者かに撲殺されてしまうが、生前に録音されていた作品が85年に『Nirvana Peter(涅槃のピーター!)』のタイトルでリリースされている。


Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Singled Out - Billy Bremner (RPM)



ロックパイルやプリテンダーズのメンバーとして知られるギタリスト、ビリー・ブレムナーが遺したソロ録音集。軽快なパワーポップが満載。


Track List

posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月01日

She's A Doll!: Warner Bros.'s Feminine Side (Ace)



先日紹介した『Warner Pop Rock Nuggets』。それと同じく毎回到着を楽しみにしている姉妹企画に『Warner Girl Group Nuggets』というシリーズがあるのだが、リリースがアナウンスされていた第7集が、残念なことに発売中止となってしまった。。その代り、というわけではないと思うがイギリスのエースから同趣のコンピがリリースされている。

収録曲をザァっと確認したところ、何割かは既に過去の『〜 Nuggets』シリーズや他社がリリースしたコンピに収録済のようだが、半数以上はこの手のコンピ初登場の模様。まだまだ貴重な録音があるものなんですな・・。そろそろ掘りつくされ感のあるワーナー系の音源ばかりでなく、エースには他のメジャー系にも触手を伸ばして欲張りな我々ガールポップ・マニアの渇望に応えていただきたいところ。



Track List
posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

She Came from Hungary!: 1960s Beat Girls from The Eastern Bloc (Ace International)



英エース・レコードが推し進める【世界のガールポップ】シリーズ最新盤はハンガリー編。冷戦下の東欧諸国の中で同国は比較的文化的な規制が緩やかだったそうで、60年代半ばには西側の“退廃的な”音楽の演奏や録音も許され、結果本盤に収録されているような“GS歌謡”テイストの音楽が量産されている。冷戦時代の世界の文化の隙間に遺された貴重な楽曲群を、同時代の他国の音楽と比較しながら聴ける現代はいい時代だなぁ、といってしまっていいもんかどうか。。。



Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Basement Beehive: The Girl Group Underground (Numero Group)

Basement Beehive: The Girl Group Underground

R&B系のマイナー音源をものすごい勢いで発掘しているNumeroグループが、最近はどういう訳かポップ系音源にも目をつけるようになり、先日リリースされたのが60年代のインディ系ガールポップを集めた「The Girl Group Underground」。日本でいえば“地下アイドル”か(笑)。アーティストもレーベルもこれまで聞いたことがないような作品ばかり50曲以上が収録されており、チープなサウンドと楽曲のテーマがどことなく後ろ向きなものが多数を占める(これは選曲者の趣味か・・)ことから、聴き手の不安を無闇に煽る内容になっている。。



Track List
posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月31日

Original Motion Picture Soundtrack: I Dolci Inganni (Les adolescentes) music composed by Piero Piccioni (Saimel Ediciones S.L.)



1960年に公開されたカトリーヌ・スパーク主演のイタリア映画『17歳よさようなら』のサントラ。イタリアの高名な作曲家ピエロ・ピッチオーニによる“シネジャズ”満載な好盤だが、残念なのは映画公開時日本でもヒットし、ザ・ピーナッツのカバー盤もリリースされた主題歌「Arrivederci」が収録されていないこと!あれを目当てに購入したのに・・・。


Track List

posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Peppermint Twist/Furore/Il Tuo Bacio È Come Un Rock - Adriano Celentano (Factory of Sounds)



「2万4千回のキッス」で知られるイタリアのロックンローラー、アドリアーノ・チェレンターノの初期3作のアルバムをボックス化。R&R黎明期の熱気(イタリア風味)が現在にも伝わってくる好録音集。


Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Kubrick's Music: Selections from The Films of Stanley Kubrick (él)



スタンリー・キューブリック監督の映画で使用された音楽を集めた3枚組CD。ごく初期の何作かを除いてどの作品でも過去の音楽が非常に印象的に使われており、それによって映画以降、その曲の持つイメージが全く変わってしまうケースも多々。好き嫌いは分かれるが、映画ファンであれば興味深く聴けるボックス。


Track List

posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月28日

Nice Folks: Warner Pop Rock Nuggets Vol. 5 (Warner Music Japan)



毎回到着を楽しみにしているワーナー・ジャパンの『Pop Rock Nuggets』シリーズ。リリースのニュースを聞くたび収録曲リストも見ずに予約注文しているのだが、いつもそこからが長い(笑)。発売日が何度も延期され、半年待ちは当たり前・・。丁寧なライセンス交渉、と前向きに受け止めるようにしてはいるものの、注文を忘れかけた頃に、ようやくCDが到着するという。。

それはともかく。シリーズ第5弾は60年代後半を中心としたアメリカ産ポップス編。ノーザンソウルっぽい何曲かを除くとマイナーなソフトロック系作品が多くを占め、同シリーズではおそらくもっともマニアックな内容。それ系統の音楽が大好物な僕には大変うれしいコンピレーションだが、気になったのはここに収録されている「See That Girl」、これってヴォーグスじゃないよね??これまでのCDで聴けた音源と全然違うし、何しろソロボーカルだし・・・。ここで聴ける録音が誰のバージョンなのか、ご存知の方はご教示いただけると幸いです。。。

CDの後半には70年代のヒット曲も何曲か収録されており、今後ますますの発展が期待できるこのシリーズ。対象年代をどんどん広げて、なかなかCDでは聴けない歴史に埋もれた佳曲を発掘する長寿シリーズとなってくれることを願うばかり。



Track List

posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

I Hear You Knocking: Warner Pop Rock Nuggets Vol. 6 (Warner Music Japan)



『Warner Pop Rock Nuggets』第6弾は、数年前にEMIグループがユニヴァーサルに吸収合併された際に、棚ボタ式に(笑)ワーナーに移譲された旧EMI系の音源を中心とした60〜70年代ブリットポップ集。マージービート〜ポップサイケ系の作品が多数収録されているが、海外で既発のコンピレーションで聴ける音源が多く、どちらかというと本CDを企画したスタッフの「えっ!こんなCDをワーナーで出せちゃうの!?」という喜びばかりが伝わってくる(笑)内容となっている。確かにEMI時代も、ユニヴァーサルに移管されてた場合でも、到底期待できないCDにはなっているのだが・・。

CD後半には70年代前半のUKヒットが多数選曲されていて、こちらは選曲者の【俺の青春べスト】的な印象(笑)(笑)。次回の同趣コンピは、より“日本人にしか選曲できない”UKポップを集めた内容でお願いします。


Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Love Land: Warner Pop Rock Nuggets Vol. 7 (Warner Music Japan)



『Warner Pop Rock Nuggets』シリーズ第7弾は、ワーナー・ミュージック・グループが誇るアトランティック系をはじめとする傘下レーベルのR&B系音源を集めたコンピレーション。本シリーズのテーマは“無名ながら今日においても鑑賞を耐えうる”作品を再提示することだそうだが、本CD収録曲の多くは“無名”と呼ぶには大変失礼な定番曲が多く、これまでR&B系クラシックには縁遠かったオールディーズファン向けの入門編、との位置づけのコンピという印象。

ワーナー系のR&Bコンピでは『500 Atlantic R&B Soul Singles』というリリース年別にシングル音源を徹底的に発掘していく大型企画も同時進行しており(こちらも本シリーズ以上に発売延期が繰り返されがち!!)、それとの兼ね合いが難しいところだが、よりカジュアルなR&Bコンピとして“黒系苦手”なオールディーズファン啓蒙に邁進していただければと思う。


Track List

posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月25日

The Complete ABC/Dunhill Singles - The Four Tops (Geffen/Universal Music/Real Gone Music)



モータウン・レコードは1970年代初頭に本社をデトロイトからロサンゼルスに移し、それをきっかけに60年代同社の黄金期を支えたアーティストが何組も他社へ移籍することとなった。今回はその中の一つフォー・トップスがABC/Dunhillに移籍して以降にリリースしたシングル音源を集めたコンピレーション。

60年代の輝かしいヒット曲の数々と比較し、フォー・トップスの70年代はほとんど振り返られることがない気がする。しかし、収録曲のチャートアクションを見ていただければわかる通り、モータウン独立後も彼らは(全盛期と比較すれば見劣りするかもしれないが)コンスタントにヒットを飛ばしており、同社から独立したアーティストの中ではグラディス・ナイトに次ぐ成功を収めたともいえる(もちろんマイケル・ジャクソンという例外中の例外を除いての話だが・・)。

彼らの移籍先ABC/Dunhillはそれまでグラス・ルーツやスリー・ドッグ・ナイトなどポップ系のレコードをメインに制作しており、同社にはR&B部門のスタッフすらいないという危うい状態だったようだが、この“ダンヒル・サウンド”とフォー・トップスの意外な親和性が好評を呼んで彼らは延命に成功、モータウン残留組と互角にヒットチャートを争っていくこととなった。70年代前半の“ニューソウル”風から後年のディスコ・サウンドまで時流に乗ったサウンドと、彼らのブレのないハーモニーで70年代の荒波を乗り越えていく姿がここには残されている。



Track List

posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Dance with You: The Solar & Constellation Albums - Carrie Lucas (SoulMusic)



イギリスの再発レーベル、エドセルが今年に入ってロサンゼルスのR&Bレーベル「Solar」の再発プロジェクトをスタートさせ、様々なコンピレーションがリリースされているが、同レーベルの主要アーティストであるウィスパーズやシャラマーなどは既に何度も再発されているのであまり新鮮味が感じられず、僕は今のところ様子見状態。そんな中、やはりイギリスの再発レーベルであるソウルミュージックが非常にマニア心をくすぐるボックスをリリースしてくれた。なんとキャリー・ルーカスがリリースした6枚のアルバムすべてを収録したボックスセット(笑)。

よほどR&Bが好きな方でないと彼女に気を留めることはないと思うが、ルーカスは「Solar」の前身レーベルである「Soul Train」レコードからデビューし、同社最初のヒット「I Gotta Keep Dancin'」を放った人。その名のとおりあの有名なTVショーのホスト、ドン・コーネリアスが経営にかかわるレーベルということでTVプロモーションの後押しもあり、彼女はその後順調にヒット作を発表し続けていくこととなる。ディスコ時代にリリースされた諸作はどれも耳馴染みのいい作品ばかりで、ウィスパーズをはじめとするソーラー・ファミリーのサポートも頼もしい。またそのルックスに劣らぬ彼女の美(女)声も作品の魅力となっており、これまで見逃していたソーラー・サウンドの“肝”のようなものを感じられる徳用ボックスとなっている。


Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

The Contempo Story 1973-1977: The Original Home of Soul (Soul Time/Cherry Red)



イギリスのR&B専門誌『Home of The Blues(後に『Blues & Soul』に改名)』の編集長だったジョン・アビーが1973年に立ち上げたレーベル「コンテンポ」のアンソロジー。同レーベルはアメリカのR&Bレーベルの音源をイギリスで配給するばかりでなく、60年代のR&Bヒットの再発や、60年代に活躍したアーティストと直接契約して新作を録音するなど、当時イギリスで盛り上がっていた“ノーザンソウル”シーンをかなり意識した活動を行っていた。アーリー・ソウルからディスコまで、約5年間にわたってシーンに送り出した“イギリス人好みのソウル”をたっぷりと楽しめる。


Track List

posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月22日

Explores Guitar Country/Cookin'/Georgia Sunshine/Me and Jerry - Jerry Reed (BGO)



カントリーギターの名手、ジェリー・リードが1969年〜1971年に発表した4枚のアルバムを2枚のCDにコンパイル。68年にエルヴィスが彼の「Guitar Man」をカバーし、その録音に客演したことで俄然注目を集めた彼の、この時期のアルバムの主役はやはりギターで、その最たるものがチェット・アトキンスに招聘され実現したギターデュオ・アルバム『Me and Jerry』だろう。そんな中70年にリリースしたノヴェルティ曲「Amos Moses」が思わぬ大ヒットとなったことから、彼の作風は次第に変化していくことに・・。


Track List

posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

When You're Hot, You're Hot/Ko-Ko Joe/Smell The Flowers/Me and Chet - Jerry Reed (BGO)



ジェリー・リードの、こちらは1971年〜72年発表の4作。「When You're Hot, You're Hot」をはじめとするノヴェルティ系のヒットを連発していた時期で、何枚ものシングルがポップチャートにランクインを果たしている。


Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Hey Good Lookin': Everybody Sings Hank Williams (Jasmine)



カントリー音楽史上有数のヒットメーカーであるハンク・ウィリアムスは、人気が絶頂期にあった1953年の大晦日にドラッグのオーバードースにより29歳の若さで亡くなっているので、活動期間は初ヒットである1947年の「Move It On Over」から7年と非常に短い。しかし彼が生み出した作品は数多くのカバーヒットを生み、それは彼の死後も生まれ続けている。本CDは彼の作品のカバー録音30曲(曲のダブりなし)を集めたもので、ヒットチャートに登場したものも少なくない。多くがポップ系のアーティスト、中にはR&B系も含まれており、彼の幅広い影響力がうかがえる内容。


Track List

posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月19日

San Antonio Rose - Carson and Gaile (Oldays)



こんなアルバムまで日本で紙ジャケ化されるとは・・。ヴァン・ダイクの実兄カーソン・パークスが妻のゲイルと結成したフォーク・デュオの1967年作アルバム。このアルバムの最大の話題はナンシー&フランク・シナトラが歌い全米ナンバー1となった「恋のひとこと(Somethin' Stupid)」のオリジナル・バージョンが収録されていることで、これが聴きたくて僕は海外の通販業者からオリジナル盤を決して安くない価格と、それ以上に安くない送料で購入したのだった。。。

カーソン&ゲイルの基本スタイルはフォーク/カントリーに属するものだが、ボーカルスタイルは非常にソフトでニノ・テンポ&エイプリル・スティーヴンスあたりに通じる雰囲気。「Somethin 〜」で注目された彼ら(かつてヴァン・ダイクはライブで「兄貴はあの一曲だけで億万長者になってしまった」と語っていた)は続いて本作収録の「Cab Driver」もミルス・ブラザーズに取り上げられてTOP40ヒットを記録。アルバムは歴史に埋もれてしまったが、再び陽の目を見たことが秘かに嬉しい一枚である。


Track List

posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Heavy Music: The Complete Cameo Recordings 1966-1967 - Bob Seger & The Last Heard (Abkco)



ボブ・シーガーがキャピトル・レコードと契約する以前に“ラスト・ハード”名義でリリースしていた作品を集めたコンピレーション。彼らより一足早く成功を収めた同郷デトロイトのロックグループ、ミッチ・ライダーとデトロイト・ホイールズやクエスチョン・マークとミステリアンズなどからの強い影響がうかがえるヘヴィでサイケデリックな音楽は、当時ローカル・レベルの成功しか収めることはなかったが、ブレーク前夜の貴重な記録として興味深く聴くことができる。


Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする