2020年02月01日

I Feel A Song Coming On: The Songs of Jimmy McHugh (Retrospective)



1920年代から長きにわたってブロードウェイの様々なショーに500曲以上の楽曲を提供した作曲家、ジミー・マクヒューの作品集。コミカルなナンバーからムーディなバラードまで、現在もなおカバーが繰り返される名曲が数多く収録されている。

余談になるがナット・キング・コール1951年の大ヒット「Too Young」と、56年にヒットを記録した「Too Young to Go Steady(本CD収録)」が全くの別曲であることを、この時代の音楽に興味を持つようになって約30年にして、このCDで初めて知った・・。再録音なのかなぁ、くらいに思っていた私が浅はかでした。。


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Lullaby of Broadway (& Hollywood!): Songs of Harry Warren (Retrospective)



こちらも1920年代から50年代まで、ブロードウェイのショーや、その後はハリウッド映画に数多くの作品を提供したハリー・ウォーレンの作品集。ジャズ史上屈指のスタンダード「Lullaby of Broadway」や1957年の映画『めぐり逢い』主題歌など誰もが知る超有名曲の他、1940年前後10年間のいわゆる“ビッグ・バンド・エラ”を象徴する大ヒットを数多く手がけていたことがわかる。


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I'll Sing You A Thousand Love Songs: His 53 Finest 1933 - 1958 - Denny Dennis (Retrospective)



イギリスのダンスバンド全盛期に活躍したシンガー、デニー・デニスが様々な楽団で残した録音を集大成した力作コンピレーション。まだ公式のUKチャートが存在しない時期だったので当時どれだけ社会に浸透した録音なのかは不明だが、ソフトながら非常に男性的なボーカルは、ダンスバンドの単なる添え物を越える存在感を誇示している。

幾つかのバンドの看板シンガーを務めた後彼は様々な楽団やメディアのためにピンポイントでボーカルを務めるようになり、中にはトミー・ドーシー楽団に客演し全米チャートにランクインした作品(残念ながら本CDには未収録)や、ヒット曲のカバーを専門にリリースするレーベルへの吹込みなども。当時の音楽業界の様々な様子を知ることができる内容になっている。


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2020年01月31日

America's Greatest Hits 1946 (Acrobat Music)



1946年に生まれたすべてのTOP10ヒット98曲を収めた4枚組CD.世界大戦は終結したものの、リソース不足は継続していたのか同じ曲の競作バージョンがやたらと収録されているが、通常この手のコンピレーションでは有名アーティストが優先され、選曲から漏れるケースが多いマイナーアーティストのバージョンも漏れなく収録されているのが、チャートマニアには有難い。以前紹介した1945年編でも触れたかもしれないが40年代前半にあれだけ隆盛したビッグバンド・ジャズ系の楽団の名前が目立って減っている一方で、それ以前から活動している“スウィート・バンド”系の楽団がしぶとくヒットチャートに登場し続けている点は、今後より詳しく研究すべき課題かもしれない。

1946年にはアメリカとソ連の間で早くも冷戦が始まっていたようで、南米各国を資本主義圏に取り込む文化政策があったのかラテン調のナンバーがヒットチャートに目立って増えていたり、一方でこの年にヒット曲を連発した「ARA (American Recording Artists)」なるインディ・レーベルが、実はソ連の諜報網をサポートするロシア資本の会社だったり・・と、当時の政治背景も知った上で聴くと興味深い。


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The 1953 British Hit Parade: The B Sides (Acrobat Music)



1951年〜1962年にUKチャートに登場したヒット曲すべてを年毎にまとめて収録するという狂った企画『The British Hit Parade』シリーズのスピンオフで、それらのヒット曲のB面曲をこれまた年毎にまとめるという、いったいこの地球上にどれほどのニーズがあるのか甚だ疑問なシリーズの1953年編。他のコンピレーションではまず聴く機会のない楽曲が満載であることは確かだが、僕以外でこんなCDを購入する(しようと思っている)日本人が果たして存在するのか、ブログを書いてて非常に不安に思う。。


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2020年01月28日

The Leo Reisman Hits Collection 1921-40 (Acrobat Music)



こちらは1920年代〜30年代に活躍したレオ・ライズマン楽団のヒット曲集。収録曲のクレジットを見るとヴォーカリストが目まぐるしく入れ替わっていることがわかるが、これは彼の楽団がブロードウェイやミュージカル映画から生まれた楽曲を、実際のキャストをスタジオに呼んで録音するスタイルをとっていたから。なので今日まで歌い継がれている数々のスタンダードナンバーの、最初に音盤化されたバージョンがライズマン楽団であるケースは意外と多い。中でもフレッド・アステアと共演した「Night and Day」や「Cheek to Cheek」は、アステアのキャリアを代表する名唱中の名唱。目眩がするほどの名曲のオンパレードを、当時のスタイルでたっぷりと楽しみたい。


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The Freddy Martin Hits Collection 1933-53 (Acrobat Music)



1930年代〜40年代のアメリカで最も人気のあったスウィート・バンドの一つ、フレディ・マーティン楽団のヒット曲集。ロマンチックな楽曲が多い中、この楽団を最も特色づけていたのはピアニストのジャック・フィナをフィーチャーしたクラシックをベースにしたナンバーの数々で、中でも「Bumble Boogie(熊蜂の飛行)」は、戦後復興期の我が国のヒットパレードにもランクインを果たすほどの人気を博している。


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2020年01月25日

The Viscaynes & Friends (ORG Music)



1960年代初頭にアメリカ西海岸で結成され、数枚のシングルを残した男女・人種混合グループ、ヴィスケインズをメインとしたコンピレーション。ドゥワップ調のポップ・バラードはどれも水準以上の出来で、オールディーズファンを満足させるに十分な内容だが、本盤をより価値あるものとしているのは、これらの録音が同グループのメンバーだったシルヴェスター・スチュアート(後のスライ・ストーン)のファースト・レコーディングと目されている点。スライの意外な音楽的ルーツが明らかとなった貴重な作品集である。


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The Twistin' King: The Best of Jack Hammer 1958-1962 (Jasmine)



ジェリー・リー・ルイスの「火の玉ロック」やワンダ・ジャクソンの「フジヤマ・ママ」といったヒットを生み出したソングライター、ジャック・ハマーのアーティストとしての側面にスポットを当てたコンピレーション。本国アメリカでは目立った成功を収めることができなかった彼はヨーロッパに渡ってブレーク、60年代前半には“ザ・ツイスティン・キング”の称号を得るほどの活躍をした。本コンピレーションは彼がアメリカ、イギリス、ベルギーなどでリリースした音源を30数曲集めたもので、ベルギー発のR&B再評価運動「ポップコーン」シーンでも親しまれているであろう、ユニークなツイスト・ナンバーが多数収録されている。


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2020年01月22日

Only After Dark: The Complete Mainman Recordings - Mick Ronson (Cherry Red)



デヴィッド・ボウイのバックバンド「スパイダーズ・フロム・マーズ」の花形ギタリスト、ミック・ロンソンが、ボウイが設立したプロダクション「メインマン」に残した音源を網羅した4枚組ボックス。スパイダー〜をバックにソロデビューを果たした1974年のヒット作『Slaughter On 10th Avenue』、モット・ザ・フープルやボブ・ディランの「Rolling Thunder Revue」の一員としての活動の端境期に発表した75年作『Play Don't Worry』に、発売が計画されながら結局日の目を見なかった76年のセッション、更にその前後のライブ録音まで、グラム・ロック華やかなりし時代のサウンドを今に伝える貴重録音集。


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London Social Degree - Dana Gillespie (Rev-Ola)



こちらはスパイダーズ・フロム・マーズの歌姫としてボウイ一座に華を添えたダナ・ギレスピーが、それ以前の60年代後半に発表していた2枚のソロアルバムをカップリングしたCD。オリジナルアルバムのジャケットから察するに、おそらくメリー・ホプキンやマリアンヌ・フェイスフル風のカワイ子ちゃんフォークロックを期待されて世に送り出されたであろう彼女が、そこを逸脱したビート感やブルージーなフィーリングを時折垣間見せる瞬間が非常に面白い。


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The Complete De Wolfe Sessions - The Electric Banana (Grapefruit)



1960年代イギリスのビートブーム期に登場したR&Bバンド、プリティ・シングズは、ブーム終焉後もサイケ〜プログレッシブ期を経て70年代以降までコンスタントに活動を続けたが、こちらはその彼らの“裏バージョン”。60年代後半以降なかなかシングルヒットに恵まれなかった彼らは、アルバイトとして自らのサウンドトラックを持たない映像作品に音楽を提供する“ライブラリー・ミュージック”を制作するバンド「エレクトリック・バナナ」としての活動を本業と並行、70年代後半までに5枚のアルバムを残した。プリティ〜同様のビートナンバーやポップサイケから、70年代のパワーポップ風の楽曲まで、彼らのアナザー・サイドを楽しめるCD3枚組。


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2020年01月19日

No Other/No Other Sessions [1] - Gene Clark (4AD)



1973年にオリジナルメンバー5人で再結成され、アサイラム・レコードからアルバムをリリースしたザ・バーズ。そのメンバーだったジーン・クラークが引き続き同社とソロ契約を結び翌年にリリースした彼にとって4作目のアルバム『No Other』は、近年カルト的な評価を高めているのだという。同作のリマスター盤にスタジオセッションの様子を追加した2枚組の本盤は、AOR的な雰囲気に流れることなくプログレッシブなカントリーロックを実現した完成版と、そこに至る装飾をそぎ落としたスタジオライブ的な演奏の両方を楽しむことができる。


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Sunshine in My Rainy Day Mind: The Lost Album - Polly Niles (Grapefruit)



「Sunshine in My Rainy Day Mind」「The Milk of The Tree」といった曲がポップサイケや女性フォークロックもののコンピレーションによく収録されているシンガーソングライター、ポリー・ナイルス初の単独コンピレーション。1960年代ニューヨークのフォークシーンで活動し、一時期ランブリン・ジャック・エリオットと結婚していたこともあるという彼女がイギリスのエンバー・レコードと契約し、ニューヨークとロンドンで2枚のシングルとそれらを含むアルバム1枚分の音源を録音しながら結局正式にリリースされることがなかった録音群が、約50年経過した今般CD2枚分のボリュームに拡大されて日の目を見ることに。彼女の自作曲も、バッファロー・スプリングフィールドをはじめとするカバー曲も、女性シンガーソングライター好きやアシッド・フォーク好きの音楽ファンの琴線に触れること間違いない内容。


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The Complete Elektra Recordings - Tom Rush (Wounded Bird)



ニューハンプシャー州出身のフォークシンガー、トム・ラッシュが1960年代にエレクトラ・レコードに残した録音を集めた2CD。他のフォークアーティストとは異なり、自作曲より他のソングライターやトラディショナル曲を積極的に音盤で取り上げていた彼の、フォークブームの中デビューした65年の弾き語りアルバム『Tom Rush』、ボブ・ディランのエレクトリック化に触発されたのかブルージーなバンド編成で録音された『Take A Little Walk with Me』、サウンドとボーカルをさらに深化させた『The Circle Game』の3枚のうち、特に聴きものは1968年当時まだそれほどメジャーではなかったジョニ・ミッチェル、ジェイムス・テイラー、ジャクソン・ブラウンといった彼より若い世代のソングライター作品を中心に取り上げた『The Circle Game』で、タイトル曲は同曲のベスト・バージョンといっていい出来。


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2020年01月16日

The Best of JAM & LEWIS Works on Tabu Records (Tabu/Solid/Ultra-Vybe)



1980〜90年代のR&B界最重要プロデューサー・チームの一つ、ジミー・ジャム&テリー・ルイスの2人がジャンルを超えて注目が集まるきっかけとなったのは、80年代半ばにタブー・レコードから連発されたアレクサンダー・オニール、シェレール、SOSバンドといったアーティストによる数々のヒットによって。タブー発ジャム&ルイス製のR&Bナンバーを満載したこのコンピレーションは、ジャネット・ジャクソンの『Control』で全米チャートを席巻する直前の彼らの、飛ぶ鳥を落とす勢いでバブリーな昭和末期サウンドを今日反芻するに最適な内容となっている。


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R.O.A.R. (Tabu/Solid/Ultra-Vybe)



1980年代にサンタナ・バンドに在籍していたパーカッション奏者3人を中心に結成されたユニットが、何故かタブー・レコードからリリースした1985年作。バンドのメンツからゴリゴリのラテン・ロックを期待したいところだが(僕もそれを期待してCDを購入したが)意外にも内容は打ち込み&シンセ満載の当時ありがちな中庸ロック。ジャーニーをはじめ、かつて近しい存在だったミュージシャンたちが次々と商業的な成功を収める姿を見て「俺たちだって!」の意気込みで制作されたものなのか。R&Bテイストの強い楽曲にいい曲もあるが、全体的には中古屋で1ドル98セントくらいの(笑)内容。ボーナスで収録されているジャム&ルイスによるリミックス・バージョンは、今となっては貴重。


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2020年01月13日

Stony Island (Soundtrack) - The Stony Island Band (Glades/TK/Solid/Ultra-Vybe)



シカゴの“ストーニー・アイランド”と呼ばれるディープな地域を拠点に活動するR&Bバンドの日常を描いた1978年の映画『Stony Island』サントラ。本盤のコーディネーターは数ヶ月前に当ブログでジェイムス・ブラウンとの奇妙なコラボレーション盤を紹介したデイヴ・マシューズで、召集されたミュージシャンはデヴィッド・サンボーン、アンディ・ニューマーク、ジェイムス・ギャドソン、パトリース・ラッシェンといったスタジオシーンのエース級たち。1978年リリースながらディスコ色は全く感じられず、1971〜74年あたりの録音といわれても全く違和感を感じない空気感。遅れてきたニューソウル時代の佳作として、コレクションに加えておきたい一枚。


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The Billion Dollar Band (Good Sound/TK/Solid/Ultra-Vybe)



こちらは数年前にソリッドからTK系のリイシュー・シリーズの一枚として出ていて、いずれ1,000円シリーズで再リリースされないかと様子をうかがっていたけれど全然出される気配がないので結局中古盤で入手した一枚。1977年にTK傘下に設立された「グッドサウンズ」からリリースされた“10億ドルバンド”唯一のアルバム。アルバムのクレジットを見るとTKファミリーのバックアップもあり会社の高い期待がうかがえるが、残念ながらヒットチャートに爪痕を残すことはできず。ファンキーなダンスナンバーやスイートソウル系のバラード、更にはパワーポップ調の「Candy Girl」までバラエティに富んだ内容でクオリティは決して低くはないが、そのとっ散らかった内容がコアな支持者を生みにくい要因となったのかもしれない。マイアミ・ソウル関連盤として、入手の価値はある一枚。


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2020年01月10日

I Like What You're Doing to Me - Young & Company (Brunswick/Solid/UltraVybe)



マイク、ケネス、ビリーのヤング3兄弟とベーシストのバディ・ハンカーソンらがニュージャージーで結成したR&Bバンド、ヤング&カンパニーがブランズウィック・レコード活動末期の1980年にリリースしたアルバム。女性シンガー、ジャクリーン・トーマスをボーカルに起用しリリースしたシングル「I Like What You're Doing to Me」がイギリスで思いがけないヒットとなったことから急きょ制作された印象のこのアルバムは、収録曲の約半分がポスト・ディスコ的なインストナンバーで占められているが、アルバムタイトル曲をはじめとしたボーカルナンバーではジャクリーンのヘタウマなボーカルが何ともいい味わいを醸し出している。


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Gotta Get It - Tony Valor Sound Orchestra (Brunswick/Solid/UltraVybe)



ディスコ時代を象徴するDJ、トム・モールトンと「T.N.T.プロダクション」を設立し音楽制作を行っていたプロデューサー/ソングライターのトニー・ヴェイラーが1976年にブランズウィックからリリースしたインスト・ディスコアルバムで、本作からは「Gotta Get It」がディスコチャートでヒットを記録している。音楽的にはヨーロッパのイージーリスニング楽団が盛んにリリースしたディスコアルバムに近く(本CDのジャケットもヨーロッパでリリースされた版を使用)バリー・ホワイトのラヴ・アンリミテッド・オーケストラに端を発し、世界中に広まった“イージーリスニング・ディスコ”を好む方であれば満足いただけるはずの内容。


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2020年01月07日

Hi Rarities Vol.1 : Dancin' and Steppin' (Hi/Solid/UltraVybe)



昨年末にソリッド・レコードからリリースされたR&B名盤980円シリーズから。メンフィスのサザンソウル名門レーベル、ハイ・レコードのカタログから日本独自に非メジャー曲を中心に全101曲を選曲した4枚のシリーズで、それぞれ「Dancin' and Steppin'」「Funky and Groovy」「Tender and Mellow」「Slow and Deep」のタイトルが冠されている。

僕が洋楽を聴き始めた1980年代前半、サザンソウルといえば学究派の巣窟のような印象があり、うかつに足を踏み入れてはいけない雰囲気があったが、今回(数年前に出たコンピレーションの再プレスだが)のシリーズはその反省か地域だとか年代だとか小難しいことは置いといて“グルーヴ”をテーマに選曲をしたものなのだとか。ハイ・レコードの典型的なホーン・サウンドに、平均点以下のボーカリストが加わる“レアリティーズってこんだもんだろっ!”的録音が多い中で、時折ユニークな作品が登場する瞬間がCDを聴いていてとても楽しい。“ハイ・レコードのことを一番よく知っているのは日本人である”と言ってしまって問題ない(?)偏愛たっぷりのコンピレーション。


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2020年01月04日

Whitney Houston: The Ultimate Collection (Arista/Nippy, Inc./Sony Music Labels)



1,000円で買えるホイットニー・ヒューストンのベスト盤。彼女のキャリアは1985年のソロデビュー以降最初の10年はとにかく順調、特にポップチャートでは後年マライア・キャリーが登場するまでは無敵の“女王”状態。92年には主演映画『The Bodyguard』から生まれた「I Will Always Love You」が記録的なヒットとなり頂点を極めたが、同年に結婚したボビー・ブラウンとの私生活が徐々にキャリアに影をさすようになり活動はスローダウン。98年にリリースしたアルバム『My Love Is Your Love』はレコード会社の努力もあり何曲かのTOP10ヒットを生むことに成功したが、その後は低迷期に入り、カムバックを試みていた最中2012年のグラミー賞前夜に突然の死を迎えた。ポップ/R&Bチャートに40数曲のヒットを残した彼女のキャリアをカバーするには、この18曲入りベストはあまりに物足りないが、代表曲をチェックするためであれば便利なコンピレーションである。


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20 - TLC (Epic/LaFace/Sony Music Labels)



こちらも年末にリリースされた「ヨーガクトクセンBEST」シリーズの1枚。元々はTLCの結成20周年を記念して数年前にリリースされたベスト盤の再プレスだが、あのヤンチャな少女たちが音楽シーンに登場してもうすぐ30年(!)になろうとしていることも、メンバーの1人が既に存命でないことにも、時間の流れを感じさせられる。彼女たち最大のヒットアルバムである94年の『Crazy Sexy Cool』で若い世代向けの警鐘として歌われた「Waterfalls」に、メンバー自身がはまっていくことになろうとは・・。90年代のガールズR&Bシーンに多大な影響を与えた彼女たちの代表曲を一通りさらえる便利な一枚。


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2020年01月01日

Now 100 Hits: Even More Forgotten 80s (Now That's What I Call Music LLP/Sony Music/Universal Music On Demand)



数か月前にリリースされ、その“Forgotten”の定義について一部のチャートマニアの間で物議を醸したコンピレーション『Forgotten 80s』が、好評(?)を受け早くも続編をリリース。一発屋を中心に、メジャーアーティストのヒットながら代表曲とは呼ばれないヒットなど、今日ではなかなか聴くことのない楽曲が100曲ぎっしり。このシリーズ、今後もどんどん続けて欲しい。


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Now 100 Hits: Forgotten 90s (Now That's What I Call Music LLP/Sony Music/Universal Music On Demand)



こちらは忘れられた90年代ヒット集。当時はよく耳にしていたが、その後20数年すっかり忘れていたような曲や、それほど忘れていなかった曲など全100曲が並ぶ。個人的に90年代は全米チャートは熱心にフォローしていたものの、UKシーンはあまりチェックしていなかったので、名前は知っていたけどこういう曲だったんだ・・というものが多く勉強になった。すべてヒット曲なのでリアルタイム世代には大変懐かしく聴ける一箱だと思う。


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Now 100 Hits: Forgotten 70s (Now That's What I Call Music LLP/Sony Music/Universal Music On Demand)



さらには“忘れさられた70年代”ボックスも。ここら辺はヒットから40〜50年たっているので、いい加減忘れさせてくれよ!という気もするし、そもそもこんな曲初めて聴くよ!!という曲も少なくない。他のコンピレーションではなかなか聴けない曲が多く、当時のイギリス人の音楽的好みがよくわかる内容なので大変勉強になる。イギリスのアラ還世代は、このボックスをゲラゲラ笑いながら懐かしく聴いているのだろうか。。


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