2018年08月04日

Fab Gear: The British Beat Explosion and Its Aftershocks 1963-1967 (RPM)



イギリスのRPMがリリースしたCD6枚組185曲入り(!)の60年代ブリティッシュビート・アンソロジー。ビートルズがバンドブームに火をつけた1963年から、音楽界がサイケデリックに染まる67年までに録音された作品を、パイやエンバーといった独立系のレーベルを中心に集めた収録曲のほとんどが当時大きな成功を収めることなく終わったバンドによるもので、ヒットチャートに登場した作品も数えるほどしかない。僕も30年近くこの手のCDを買い集めているが、未だに初めて知るようなバンドの録音が多数出てくるのだから、まさに“汲めども尽きぬブリティッシュビートの泉”。まだまだ勉強させていただきます。。


Track List

posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Planet Beat: From The Shel Talmy Vaults (Big Beat)



エース・レコードによるイギリスの伝説的なプロデューサー、シェル・タルミーの“蔵出し企画”第3弾はビートロック編。第2弾は彼が興したプラネット・レコードの音源から“モッド”をテーマにしたセレクションだったが、今回は彼が様々なレーベルで手掛けた作品から“モッド”な録音が選ばれており、前作同様クラブユース的な観点からも非常にユースフルなコンピレーションになっている。全24曲のうち半数以上が今回初出音源なので、新たな“モッド・クラシック”の世界初登場を皆で喜びたい。



Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

What Did You Do In The Beat Era... Daddy!!!: The Kiwi Music Scene 1963-1966 (Frenzy Music)

What Did You Do In The Beat Era... Daddy!!!

こちらは英米でビート・ブームの嵐が吹き荒れていた頃、ニュージーランドはどうだったの??というコンピレーション。地球を四分の一周するほどの距離はあるもののさすがは英語圏、リアルタイム感のあるサウンドで、しかもこの後のロック史を通じてオセアニア圏のロックバンドに共通することだが本場よりポップでマイルドな持ち味のアーティストが多い印象。この手の企画、世界中でシリーズ化されると非常に面白いことになると思う。


Track List

posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月01日

ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト: 10th Avenue (+2) - 阿川泰子 (Victor Entertainment)
ADLIB presents ビクター和フュージョン プレミアム ベスト: Best Jazz Ballads - 阿川泰子 (Victor Entertainment)



こちらも日本のフュージョン・ミュージックを紹介するシリーズの中でリリースされたもの。阿川泰子といえば、80年代当時まだ子供だった僕には【よくTVに出てきて甘ったるい声でジャズを歌うおばさん(失礼!)】という印象が強く「オジサマ族のアイドル」なんて言われ方もしていたような記憶があるが、作品を現在聴き直してみるとストレートなジャズより当時の言葉でいえば“アーバン(アーベイン?)コンテンポラリー”な作風の録音に聴きものが多く、80年代当時のジャズ風味なR&B(洋楽)と比べて聴いても遜色がない(さらにいえば彼女は当時まだ“お姉さん”というべき年齢だった・・・)。1988年にリリースされたリミックス・ベスト『10th Avenue』にはそれら“聴きもの”が数多く収録されており、海外も含め再評価の機運が高まっている彼女の魅力を改めて知ることができる。

もう一枚の『Best Love Ballads』は彼女の【よくTVに出てきて〜】のイメージにより近いコンピレーションで、「シュガー・ボイス」とも称された甘い歌声で歌われるスタンダード・ナンバーや当時のコンテンポラリーなナンバーは、サウンドこそ古臭さはあまり感じられないが、どうしてもジャズには聞こえない録音も少なからずあり、若干退屈。



Track List

posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ADLIB presents ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト:ザ・ベスト - サディスティックス (Victor Entertainment)



日本のフュージョンの名盤を復刻するシリーズの中でリリースされたサディスティックスのベスト盤で、1980年にアナログでリリースされた内容をリマスターの上ストレート・リイシュー(工夫がないという話もあるが・・)。前身のサディスティック・ミカ・バンドから加藤(元)夫妻が抜けて残された後藤次利、高橋ユキヒロ、今井裕、高中正義の4人が発表した3作(ライブアルバムを含む)からの選曲で、既に各々がソロ・キャリアや新しいグループ活動を模索していた時期の録音らしくシティポップを先取りしたような曲調から高中色の強いサンタナ風の和フュージョンまで、いい意味で(?)混沌としたサウンドが楽しめる。


Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

GOLDEN☆BEST: All TIME SELECTION - ラジ (GT Music/Sony Music Direct)



昨今のシティポップ再評価の機運に煽られて気になるJ-POP作品をネットで検索してみると、これまであまり気にとめていなかったレコード各社がリリースしている『GOLDEN☆BEST』というベスト盤シリーズが、実は大変な宝の山であることがわかってきた。で、試しに入手してみた一枚がこちら。

1980年代のニューミュージックをチェックしていると、頻繁にその名を目にしながら、実際に作品を耳にすることはあまりなかったアーティストの一人が「ラジ」。フォークグループのメンバーからスタジオシンガー的な活動を始めた(ラジ名義での初録音は、別掲のサディスティックスへのゲスト参加だったという)彼女は、サディスティックスのメンバーだった後藤次利、高橋ユキヒロのバックアップを得てソロデビュー。オリコンのチャートに登場するようなヒットを放つことはなかったが、70年代後半から80年代半ばにかけて7枚のアルバムをリリースしている。このCDは彼女のアルバム前作からまんべんなく選曲されたベスト盤で、サディスティックス、ティン・パン・アレイ、YMOといった当時のトップミュージシャンたちのサポートと、彼女の透明感のあるボーカルによる“疑似洋楽”的な作品がぎっしり詰まっている。

彼女のボーカルが持つ“透明感”は、逆にいえば没個性でもあり、それがCMやゲストボーカルで重宝される反面、彼女個人の代表作を生み出すに至らなかった原因なのかもしれない。しかしそれが後年再評価の要因となり、カバー録音も生まれるようになるのが面白いところ。今後も『GOLDEN☆BEST』シリーズを中古盤を中心に丹念に探し回り(できれば1,000円CD化も希望!)面白いものが見つかれば猟盤活動報告としてこのブログにも掲載していきたい。


Track List

posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月31日

CRYSTAL CITY - 大橋純子 & 美乃家セントラル・ステイション (USM Japan)
FULL HOUSE - 大橋純子 & 美乃家セントラル・ステイション (USM Japan)



こちらも1,000円CDシリーズ。「CRYSTAL CITY」は大橋純子がバックバンド、美乃家セントラル・ステイションとともに制作した2枚目のアルバム(77年リリース)。この年の前半にリリースしたAOR色の強い「シンプル・ラヴ」のヒットを受け、引き続き本作でもAOR路線をまい進。中でも「FUNKY LITTLE QUEENIE」はディスコでの人気を狙ってかルーファスとチャカ・カーンあたりの影響が色濃くうかがえるダンスナンバーに挑戦、英語版プロモシングルも制作し、そのバージョンは本CDのボーナストラックに収録されている。

79年の「FULL HOUSE」は78年の「たそがれマイ・ラヴ」の大ヒットによりお茶の間でもお馴染みの存在になった彼女が土屋昌巳らが脱退後の新生セントラルステーションとリリースした4枚目で、以前よりメロウさを増したサウンドにのった彼女のボーカルを楽しむことができる。



Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ええ歌ばっか。+3 - 大上留利子 WITH スパニッシュ・ハーレム (Ultra Vybe)
大阪で生まれた女:ベスト 1977-1979 - 大上留利子 (Ultra Vybe)



数年前に入手した海外のコンピレーションに収録されていた「ふわりふわふわ」という不思議なナンバーが、僕が大上留利子を知るきっかけだった。その彼女のアルバムが先日1,000円CD化されたので、さっそく入手してみることに。

「ふわりふわふわ」はAORディスコ調の佳曲で、そういった路線を期待して聴いたのだが、実は彼女は“難波のアレサ・フランクリン”の異名をとる本格派シンガーなのだそうで、かなり(日本的に)ディープな作風の楽曲も多い。1979年にリリースされたアルバム『ええ歌ばっか。』は加藤和彦プロデュースの下宇崎竜童、西岡恭蔵といったソングライター陣が持ち寄った作品を歌い上げたもので、基調はAOR風ながら作品提供者によってはかなり“サザン(ミナミ)ソウル歌謡”寄りの曲も多い。その中でのベストトラックは大野克夫作曲のバラード「サミー・ボー」になるだろうか。

もう一枚の『大阪で生まれた女〜』は彼女が77年〜79年にリリースした作品から選曲されたベスト盤。でも「ふわりふわふわ」が入ってない!是非とも77年リリースのアルバム『Typhoon Lady』も1,000円CD化してほしいところ。


Track List

posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月22日

2018年07月19日

The Bill Haley Connection: 29 Roots and Covers of Bill Haley & The Comets (Bear Family)



1955年、アメリカの音楽界にR&R時代の幕開けを印象付けたビル・ヘイリーとコメッツの「Rock Around The Clock」。しかしこの曲は既にこの前年にヒットチャートに登場しており、映画『暴力教室』に使用されたことがきっかけのリバイバルヒットであること、そしてこの曲にはヘイリー以前に録音されたオリジナルバージョンが存在することは有名な話。エルヴィスやバディ・ホリー、エヴァリー・ブラザーズといった同時期に活躍したアーティストは彼らが録音したカバーバージョンのオリジナルを熱心に探し当てる音楽ファンを数多く持つが、ビル・ヘイリーに関しては何故かそういう話をあまり聞くことはない。今回ドイツのベア・ファミリーがリリースしたこのコンピレーションは、既にあってもおかしくなかったものをようやく出してくれたという点で偉業といえるだろう。

本CDはビル・ヘイリーがヒットチャートに送り込んだ曲のオリジナルバージョンと、逆に彼の作品のカバーや、彼のサウンドに多大な影響を受けた同時代の録音を集めた内容になっている。ヘイリーのヒットのほとんどはカバーである、といっても彼はパット・ブーンをはじめとする当時のポップシンガーのような“オイシイとこどり”ではなく、R&Bの古典的な何曲かを除けばオリジナルそのものはR&Rとして成立していないものを“ロック化”する作業が加えられており、また当時のロックブームに明らかに便乗して作られた作品さえカバーして正調のR&Rに仕上げてしまうようなことをやってのけている。“ロックの創始者ランキング”における彼の位置はあまり高くないのが一般的な見方だが、やはり彼の存在なくしてR&Rがあのような一大現象になることはなかっただろうし、もしかしたらR&R時代のスタートは翌年にエルヴィスがメジャーデビューを果たすまで待たれることになったかもしれない、なんてことを考えさせられた。


Track List

posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

The Jack Keller Songbook: 60 Outstanding Tracks from One of The Songwriting Greats (Not Now Music)



60年代を代表するポップ・ソングライターの一人、ジャック・ケラーの作品集。キャロル・キングやニール・セダカなどと比べるとどうしても二線級の評価を受けがちな彼の作品をこれだけのボリューム(全60曲)集めたコンピレーションはおそらく初めてだろう。ジミー・クラントンやコニー・フランシス、ボビー・ヴィーなどの大ヒットに加え、アルマ・コーガンの「ポケット・トランジスター」やニール・セダカの「恋の片道切符」など特に日本で人気の高いナンバーも収録されており、オールディーズ黄金期の名曲をたっぷり楽しむことができる。価格も安いので、オールディーズの基本アイテムとして入手をお勧め。


Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Make Mine Mondo!: Fuzzed Out Garage Bands/Manic Instrumentalists/Wayward Rockabillies from The Eccentric Dore Label (Ace)



テディ・ベアーズやジャン&ディーンなども在籍していたロサンゼルスのインディ・レーベル「Dore」からリリースされた作品から、風変わりな録音ばかりを集めたモンドな一枚。収録作品の録音年は1950年代後半から60年代末までと幅広いが、60年代半ば以降のガレージロック調の作品に面白いものが多く、逆にオールディーズファンには物足りない内容かもしれない。


Track List

posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月16日

The Uni, MCA and 20th Century Records Singles 1972-1975 - Love Unlimited (20th Century/Mercury/UMe)



先日アルバム『恋の雨音』が1,000円CD化されたラヴ・アンリミテッドの、こちらは70年代前半〜半ばにかけてリリースされたシングル音源を集めたコンピレーション。バリー・ホワイトのボーカルは人により好き嫌いがわかれるので、彼のあのサウンドで、女声ボーカルというこちらの方が断然好きというポップスファンも意外と多いかもしれない。彼女たちはホワイトの活躍に華を添える、という表現では収まらない力強い作品を多数残しているので、この時期の他のアルバムや、その後ホワイトが起こしたレーベル「Unlimited Gold」から放ったヒット曲を集めたコンピレーションなどのリリースも、いずれ期待したい。


Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

The 20th Century Records Singles (1973-1979) - Love Unlimited Orchestra (20th Century/Mercury/UMe)



何ヶ月か前にバリー・ホワイトのシングル集がリリースされここでも紹介したが、今度は彼のバックバンドであるラヴ・アンリミテッド・オーケストラのシングル音源も、同様にまとめられて登場した。彼らといえば何といってもイージーリスニング史上屈指の名曲「愛のテーマ」が有名だが、以降の作品を聴くと、我々が“AORサウンド”と聞いて真っ先に思い浮かべる例のギターフレーズが70年代前半の時点で既に随所で登場していることに驚く。それもそのはずこの楽団のギタリストはデヴィッドT.ウォーカーで、ここで名を挙げた彼はその後クロスオーバー〜AORシーンのアイコン的存在へとのし上がっていくことになる。コンピレーション後半にはドーナツ盤ばかりでなく当時ディスコチャートで人気を博した12インチバージョンも多数収録されており、既に彼らのアルバムを持っている人でもかなり気になる内容となっている。



Track List

posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月13日

サヨナラは出発のことば +3 - 安田明とビート・フォーク (Solid/Ultra Vybe)
ナウ・ディスコティック - ビート・フォーク (Solid/Ultra Vybe)



安田明とビート・フォークは、1970年代半ばに各地のディスコや米軍キャンプなどで演奏活動を行っていた当時は稀な和製ファンクバンド。1990年代に盛んにリリースされたコンピレーション『幻の名盤解放同盟』周辺でその名前は何度も聞いていたが、作品を実際に聴くのは今回が初めて。

1975年のファースト『サヨナラは出発のことば』はそれまで日本の民謡をファンク調に演奏するシングルなどをリリースしていた彼らが全編オリジナルで世に問うた意欲作。サウンドはR&B〜ファンク、詞はフォーク調という奇妙な世界だが、演奏力は非常に高く、ねちっこいボーカルはある意味“ソウル”といえるのかも。続いて76年にリリースされた『ナウ・ディスコティック』は当時ディスコで流行っていた洋楽ナンバーを彼らがカバーしたもので、こちらの方がいつもの彼らの姿なのだろう。どの録音も本家に劣らぬ内容で、当時既にこのようなR&Bバンドが日本に存在していたことに驚嘆する。

彼ら自身が商業的な成功を収めることはなかったが、ボーカルの安田明はアニメソングの世界にも録音を残しており「ドカベン」や「ヤッターマン」の主題歌は彼によるものなのだとか。聴きなおしてみると、意外とソウルフルに聞こえるかも・・?


Track List

posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

侍 - ミッキー・カーティスと侍 (USM Japan)
河童 - ミッキー・カーティスと侍 (USM Japan)



1950年代のロカビリーブームで頭角を現し、その後マルチタレントとしてTVやステージなどで活躍したミッキー・カーティスは、60年代後半にGSグループ“ヴァンガーズ”を率いて東南アジアに渡り、各国のクラブやカジノのハコバンドとして活動。当地ではかなりの人気を呼んだそうで、その人気ぶりに目をつけたプロモーターの誘いで今度はヨーロッパに活動の拠点を移し、日本人バンドとしての印象づけのためグループ名を“サムライ”と改めた。

グループはヨーロッパ大陸からいよいよイギリスはロンドンに進出、当時のロックシーンの様々なビッグネームのサポートアクトを務めながらレコード契約を獲得し、イギリスとドイツでリリースされたのがファーストアルバム「侍」。このアルバムに関してカーティスはあまりいい思い出がないようで、彼の自伝でも多くのことは語られていない。約3年にわたる海外転戦の後彼はメンバーを引き連れて帰国し、日本のレコード会社と契約を結んだが、ファーストアルバムの内容では売れないと判断されたのか(?)新たにアルバムを録音し、リリースされたのが本邦デビュー盤となった「河童」だった。

時系列的にごちゃごちゃしているが、まずは先に録音された「侍」の方から。CDに封入されている中高年にはとても読めない文字の縮刷版アルバムライナー(by中村とうよう)によれば、本作がヨーロッパでリリースされたときは二枚組のボリュームだったが、日本リリースにあたって曲数を減らし一枚に収めることになったのだとか(CDの時代になったのだからカットした部分も入れたらいいのに・・)。現地で出会った外国人ミュージシャンや、後に洋楽シーンで大活躍する日本人ベーシスト、山内テツの名前もクレジットに確認できる本盤は、当時イギリスで盛り上がっていたプログレ風の長尺曲と、アシッドフォーク調の曲が混在しており、かの地のロックシーンの雰囲気をうかがい知ることができる内容。一方「河童」も基本的な構成は変わらないが、わかりやすいハードロック調の曲や、日本語曲も収録されており、ある程度日本の市場を意識した印象。この時期に早くも沖縄音階と三線の音色を取り入れている「誰だった」のセンスは注目に値する。



Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Love - so nice (Solid/Ultra Vybe)



こちらはかなりの珍盤。1970年代後半、日大芸術学部の学生たちがシュガーベイブのコピーバンドとして活動をスタートさせたアマチュアグループ「so nice」は、やがてシュガーベイブ〜山下達郎の強い影響下にあるオリジナル曲を演奏するバンドに進化。1978年の「大学対抗フォークソングコンテスト」で優勝したこと及び学生生活の卒業を記念し79年に制作した自主制作盤「Love」のCDバージョンがこちら(初CD化は2011年)。こんな作品に出逢えるなんて、これぞ「1,000円CDの醍醐味」。

彼らのシュガーベイブへの心酔ぶりは相当なもので、一聴して“タツロー風”であることがわかる作品ばかりでなく、大貫妙子風の作品までしっかり収録されているのが凄い(笑)。演奏も“学生バンド”のレベルを軽く凌駕するもので、あまりのシュガー傾倒ぶりに「彼らのオリジナリティは?」なんて皮肉めいた言葉もうっかり出そうになるが、J-POPの知られざる秘宝としてその筋の好事家には大変重宝される内容だと思う。

なおこのCD化による再評価をきっかけに彼らは時折再結成し、近年もタツロー・トリビュート的なライブを開催している模様。「記録に残しておいて本当に良かったですね🎶」と、何かの機会があればお伝えしたい気持ち。


Track List

posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月10日

プリーズ・プリーズ・ミー:ベスト・コレクション 1964-1966 - クールキャッツ (Solid/Ultra Vybe)



1964年に“和製ビートルズ”のキャッチフレーズでデビューしたボーカルグループ、クールキャッツ。この手のCDのリリースはできるだけ情報をキャッチして入手するようにしているのだが、数年前にリリースされた際には不覚にも見落としていたので、今回の1,000円CD化は嬉しい限り。日本語によるビートルズのカバーといえば随分前にCD化された東京ビートルズが衝撃的で「プリーズ・プリーズ・ミー」も彼らの破壊力には適わないが、クールキャッツにはそれを補って余りある魅力がある。

元々他のアーティストのバックコーラスを務めていたというだけあって彼らの歌は上手く、アメリカでいえばレターメンのような心地よさ。それでいてレパートリーはビートルズをはじめとしたブリティッシュビートやマニアックなアメリカンポップスで、非常にマニア心をくすぐられる。1966年にリリースしたシングル「孤独の世界」はバリー・マクガイアのカバーかと思えばさにあらず、なんとサイモンとガーファンクルの「Sound of Silence」というどんでん返しのようなオチまで待ち構えている・・。

その後彼らはGSブームの波に抗えずバンド編成となって再出発するが、結局グループの延命はかなわなかった。日本語のカバーポップス末期の仇花のような彼らの諸作は、洋楽ファンにこそ聴いてほしい。



Track List
posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ロック, サーフィン, ホット・ロッド+2/レッツ・ゴー・モンキー - 内田裕也・尾藤イサオ (USM Japan)



内田裕也と尾藤イサオ。キャリア50年を超えて現在も芸能界で活躍を続ける2人が寺内タケシとブルージーンズ、ジャッキー吉川とブルーコメッツをバックに歌いまくるアルバム2作のカップリング。まず64年リリースの『ロック, サーフィン, ホット・ロッド』は曲目を見ると「これがサーフィン?ホットロッド??」と思ってしまうが聴いてみて納得、レパートリーはやや古いがバックのサウンドはしっかりサーフィン(しかも結構レベルが高い)という内容になっている。ビートルズの「Twist and Shout」ではユーヤさんのオリジナル「シェケナベイベ〜♪」も聴くことができる。

続く65年リリースの『レッツ・ゴー・モンキー』はダンスナンバーを集めた訳ではなく、当時のヒット曲を中心に選曲してみました、という内容。聴きどころは尾藤イサオの代表曲となったアニマルズの「悲しき願い」になると思うが、一方で内田裕也は相も変わらずのフィフティーズ中心。「Heart of Stone」もチャームズが50年代にヒットさせた曲のカバーなのかな?と油断して聴いてると、なんと吃驚これがローリングストーンズ!!日本のロックの歴史的瞬間を目撃してしまった気分。。

考えてみるとこの2人とブルージーンズ、ブルコメの組み合わせは66年のビートルズ来日公演で「Welcome Beatles」を披露した面々である。ということはある意味“日本代表(そういう意味ではドリフターズもだけど・・)”。そこはかとなく感じられるガレージ風味も相まって、この時期の“日本のロック”を代表する作品といっても過言ではない。



Track List
posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハンガリア・ロック:コロムビア・イヤーズ コンプリート・コレクション - 麻生京子 (Solid/Ultra Vybe)



1960年代前半、日本語による洋楽カバー盤が盛んに制作されたいわゆる“ヒッパレ時代”に活躍した女性シンガー、麻生京子のベスト盤。不勉強にして彼女の存在を今まで知らなかったが、当時は弘田三枝子と並ぶ実力派ガールシンガーだったのだとか。彼女がコロムビアからリリースしたシングル音源を網羅した本盤の収録曲は当然ながら洋楽カバーばかりだが、何よりクラシックの作曲家、リストの作品をツイスト化した「ハンガリア・ロック(リストの母国がハンガリーのためこの邦題がつけられた模様)」のユニークさが耳を惹く。他にも彼女の元気一杯な歌声が楽しめるナンバーが目白押しだが、バックのバンドサウンドが、弘田三枝子をはじめとする東芝勢と比べてかなり弱いかなぁ、という印象。

なお彼女は60年代後半に「麻生レミ」と改名して内田裕也とフラワーズに加入、“和製ジャニス・ジョプリン”の異名をとることに(それだったら僕も知ってる!)。本盤にはフラワーズ脱退後の72年にソロ名義でリリースしたシングルAB面がボーナス収録されているが、全くの歌謡曲で“和製ジャニス”の面影はもうそこにはない。



Track List
posted by yakame at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月07日

I Am Agnes Lum: アグネス ラムです (Solid/Ultra Vybe)
With Love: さよならは言わない - アグネス ラム (Solid/Ultra Vybe)



“1,000円CD”の波がいよいよJ-POPの世界まで波及してきている。この6月〜7月にはユニヴァーサルとインディのソリッドから相当数がリリースされたが、今年の後半はその他各社からJ-POPの1,000円CDがドドッとリリースされて、その波に飲み込まれてしまうのでは・・・と、今から不安で仕方がない(笑)。

その中でまず紹介するのがアグネス・ラム。ってこのブログ的にどうなの?という話はあるが(汗)。彼女はハワイ出身の中国系アメリカ人で“クラリオンガール”という言葉がまだない時期に(その言葉ももはや死語だが)クラリオンの広告に登場し“童顔巨乳”という言葉がまだない時期に(当時は“あどけない顔に豊満な肢体”みたいな表現だった記憶がある)メディアを席巻したグラビアアイドル。当時小学生だった僕でも強烈な印象が残っているので、青年期にあった日本男子には大変な存在だったことが容易に想像でき、実際その人気は現在も根強くあるようで、彼女の2018年版のカレンダー(もちろん写真は現在の彼女ではなく40年前のものだが・・)も販売されていることを今回調べて初めて知った。。。

数年前に外国人が歌う日本語ポップスばかりを集めた『昭和カタコト歌謡曲』というCDを入手し、衝撃を受けた一曲が彼女の「雨あがりのダウン タウン」。これは楽曲を提供した弾厚作こと加山雄三のセンスに負うところが大きいと思うが、彼女のたどたどしい日本語を如何にチャーミングに聴かせるかに腐心した様子が覗えるガールポップの傑作だった。これに興味をそそられて入手したのが今回の二作だが、一作目の「アグネス ラムです」には加山に加え加藤和彦と安井かずみも主要ソングライターとして参加、それぞれが“南国から来た少女”をテーマに楽曲を提供しているが、加山のイメージする“トロピカル”が映画「南太平洋」や「パイナップル・プリンセス」のアネットあたりがベースとなっている印象である一方、加藤安井組は当時イギリスで人気があったバンド「FOX」あたりのサウンドをヒントに作ったのでは?という“世代格差”が面白い。

二作目の「With Love」は厚作先生が退場し、加藤夫妻他の日本制作陣と、洋楽カバーが半々という内容になっている。洋楽カバーはマイナーな楽曲が多くその選曲意図を訊いてみたい気がするが、より面白いのは日本人作曲家の作品の方。J-POP系はうっかり音源をYoutubeにアップロードすると関係のない音源も含めアカウントごと削除するような乱暴なことをされるので動画は貼れないが、吉野藤丸作のディスコ歌謡「やさしい旋風」や、この年(78年)の後半にデビューする竹内まりあの世界を先取りしたような「ムーンライト ビーチ」あたりが聴きもの。



Track List

posted by yakame at 02:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

チヨ・筒美京平を唄う - 奥村チヨ (Solid/Ultra Vybe)



1965年にデビューし、現在もキュートな魅力を保ち続ける奥村チヨがヒットチャートで活躍したのは1960年代後半〜70年代前半にかけて。「恋の奴隷」や「恋狂い」などの鈴木邦彦作品や、後に結婚する浜圭介提供曲の印象が強いが、ヒット曲の数でいえば筒美京平作品が最も多い。

彼女のシングル盤は当時東芝レコードからリリースされていたが、こちらはカセットテープ専門で独自にアルバムを制作していたレコード会社(カセット会社?)「アポロン」のために録音された作品の中から、筒美京平作品ばかりをセレクトしたコンピレーション。彼女自身のヒット曲としては「あなたに逢いたい」と「涙いろの恋」の2曲(但し別バージョン)が収録されているが、他はすべて他のアーティストのヒットのカバーで、しかも当時いずれもレコード盤にはなっていないという貴重なもの。奥村チヨファン、そして日本のガールポップファンであればコレクションに加えておくべき一枚。



Track List

posted by yakame at 01:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする